魔法計測テスト
エサーナ先生はオリビアが魔法を使えると思っていたのか、かなりびっくりしていた。
「オリビアさんはあれだけの学力と身体能力があったので親から教わっているのだと思っていました。」
「魔法も教わったけど、使えなかった。」
「そうなんですね、それでは学院に通う間に魔法の練習をすると良いかもしれないですね。オリビアさんの場合は学力と身体能力はほとんど学院のレベルを越えていますからね……」
「分かった」
オリビアの場合は魔力操作や魔法の詠唱などはしっかり出来ているのに魔法が発動しないという状況なんだよね。
魔法が発動しない原因が分かれば、すぐに解決しそうではあるんだけど……
「ではここが魔法計測テストをする部屋になります。魔法が使える人はあそこの壁に得意な魔法を撃ってもらい、魔法がまだ使えない人は魔力計測をする水晶に触ってもらいます。」
エサーナ先生に連れてこられた部屋は教室の10倍はありそうな広さがあり、何ヵ所かに的の様な印が書いてある壁が設置されていた。
「それではアレスくんからお願いします。」
「分かりました。僕は魔法を使います。」
そういうとアレスくんは壁に向かって右手を出して詠唱を開始する。
『アレスの使う詠唱は私が覚えたのと似てない。』
『確かにそうだね。オリビアが暗記した詠唱は精霊から力を借りる様な内容だったけど、アレスくんの詠唱は女神の力を借りる感じなのかな?』
アレスくんの右手に魔力が集まり光だしてきた。
人によって詠唱内容が違うものなのか?
もしかしたらオリビアが魔法を使えるヒントがそこにあるのかもしれない。
「ではいきます。 シャイニングランス!!」
ボン!
アレスくんの放った魔法は光の矢で、壁に当たるとシャイニングランスは爆発音と共に消えていた。
あの壁には魔法障壁、魔法吸収、魔法解析などいくつもの魔法が連鎖的に発動する様に作られた魔法具らしく、アレスくんの放った魔法も爆発はしたものの、魔力は壁に吸収されていった。
この魔法具を作った人は頭が良いな、ある一定以上の攻撃を受けなければ無限に魔法計測が出来る様に作られていた。
「やはりアレスくんは魔法も素晴らしいですね。アレスくんの結果は魔法強度180です。」
「ありがとうございます。」
「次はイデアさんですね。イデアさんは魔法を使えますか?」
「……私の魔法は特殊だから魔力計測にしたい。」
「イデアさんの家系は……なるほど、確かに魔法計測テストでは使えないかもしれませんね。それでは魔力計測水晶に触って下さい。」
「はい。」
イデアさんが魔力計測水晶に触ると一瞬黒く光りだしたが、すぐに光りは収まった。
なるほど、これはヤバイな……




