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冒険者登録

 オリビアは入学初日の夜、冒険者登録する為に冒険者組合に来ていた。


 冒険者組合は冒険者の為にある24時間営業の依頼斡旋所で、国や商人などから魔物討伐や護衛などの依頼を冒険者組合がランクを付けて、冒険者に紹介したりするらしい。


 そんなわけでお金の無い私とオリビアは金策の為に大人の女性バージョンに変装して冒険者組合の中に入ったのだが、ほとんど人がいなかった。


『人がいないね』


『まあ夜中だからね。24時間営業してるだけ私達には有難いよ』


 24時間営業していなければ私達が活動できる時間には受付が終了しているかもしれない。


『あそこの人に話せばいいのかな?』


『うん、多分あのおじさんが受付な気がする』


 冒険者組合の中は人が3人しかいなくて、カウンターらしき場所には1人のおじさんが立っていたのだが……


『あのおじさんは強そうだね!』


『……この中で一番強そうなんだよね』


 3人いる冒険者っぽい人達よりカウンターにいるおじさんが一番冒険者っぽい。


 おじさんは鍛えられた身体をしたスキンヘッドで魔法師というより近接職だろう。


「どうしたんだ、お嬢ちゃん。仕事の依頼かい?」


「冒険者登録しに来た」


「お嬢ちゃんが冒険者登録? しかもこんな夜中にか?」


「夜中はダメなの?」


「いや、ダメじゃないが……お嬢ちゃんみたいな子が夜中に冒険者登録しに来るのは初めてだからな」


 確かに今のオリビアは大人の女性に変装しているけど、こんな夜中に冒険者登録に来る人はいないかもしれない。


「じゃあ冒険者登録をすぐにお願い。名前はゾディア」


「まてまて、冒険者登録には実力テストが必要なんだ。だからお嬢ちゃんの冒険者登録は実力テストに受かってからな」


「実力テスト? 何をするの?」


「実技、基礎知識、適性検査をする。まずは冒険者に必要な基礎知識だな。これは50問を6割正解すれば大丈夫なんだが、これは最低限の能力が無いやつを落とすテストだから、ほとんどのヤツが受かるが、お嬢ちゃんは実力テストをうけるか?」


「分かった。基礎知識受ける」


 昔みたいに誰でも冒険者になれる訳ではないのか。


 実力テストにより無駄な死人を出さない為でもあるのだろうと思った。


「じゃあこの問題を1時間以内にやっといてくれ」


「分かった」


 私も問題を見てみたら、国の名前とか魔物の種類、やってはいけない犯罪行為はどれかとか本当に基礎的な問題ばかりだったのだが、これから学院で勉強を開始するオリビアには難しい問題ばかりだった……


 そして私も転生してからの一般知識はオリビアの家にある絵本や魔法書、ガブエルくんのお母さんからしか得ていないので、合格出来るか微妙なラインだ。


 どうしよう……

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