表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

35/84

入学 

 私とオリビアはお母さんと一緒に基礎学年のあるグランザリア第2学院に向かっていた。


 オリビアはママと手を繋ぎながら楽しそうに歩いている。


『学園に通うのは楽しみ?』


『うん。同じ年の友達がたくさん作る!』


『ああ、そうだね。オリビアならきっと友達がたくさん出来るよ』


 今までオリビアと同じ歳の子供と言うとガブエルくんくらいだったが、共通の話題が出来る友達がもっと多くいた方がオリビアの為にも良いだろう。


 私も魔導書に転生してから数十年間、誰とも話していなかったせいで精神崩壊しそうだったし、誰かと話すって大事だと思う。


『友達いっぱい出来たら、模擬戦ってのをいっぱい出来るかな?』


『ん? 模擬戦?』  


『うん。ゾディアにを習ったり魔物を狩るのも楽しいけど、やっぱり習った技とかを人に試してみたい!』


 なんか私が想像しているオリビアの学院生活と大分違う気がしてきたぞ。


『いや、オリビア? 確かに学院は学ぶ場ではあるけど、子供なんだし友達とは遊んだ方が良いんじゃないかな?』


 この時代がどれ位の危険度か分からないけど、子供のうちは遊ぶ事も大切だと私は思う。


 前世では魔族との戦争や魔物の襲来などが頻繁にあったせいで、ほとんどの子供も死なない程度には鍛えられていたけど……


 そう言えば魔族ってまだいるのかな?


 襲ってきた魔神や魔王とかは片っ端から殺していた。


 パパとママの会話を聞いていた限りでは魔族とか話題にすらなっていなかったんだよね。


『模擬戦って遊びじゃないの?』


『いや、模擬戦は遊びじゃないよ、訓練かな』


『だって好きな事をするのが遊びじゃないの?』


『そう言われると、間違いないではないのかな?』


 おかしいな。


 私の考えている遊びとかなり違う気がするのだけど、戦い方を教えすぎたかな?


 いや、普通の積み木とか絵本も読んでいたから趣味の違いか?


 まあ、徐々に友達と付き合っていけば遊びも理解していくだろう。


「そろそろグランザリア第2学院に着くわよ。 この学院は数年前に出来たばかりだから建物も綺麗だし評判がいいのよ。それに制服も可愛いしね」


「この服は動きにくい」


 オリビアの着ている制服は、水色と白色をベースにしたブレザーとスカートの組み合わせで、昔に比べてかなりカラフルでおしゃれな感じがするが、オリビアのいう通りで肩などはかなり動きが制限されており実用性はあまりないかもしれない。


「制服ではあまり激しい動きをするものじゃないわ。運動をする場合はそれ用の運動着もあるのよ」


「なら運動着に着替えたい」


「オリビア、そんなに身体を動かしたいの?」


「うん!」


「……誰に似たのかしら?」  


 すいません、お母さん。


 そんな感じになったのは私のせいです。


 オリビアにはダンジョンに潜った時の話やダンジョン内での心得みたいな話が好きだったからいろいろ話したけど、なんとなく育て方を少し間違えたのではないかと不安になるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ