秘密基地
私とオリビアは秘密基地の拠点で何をしようか悩んでいた。
これまでにやってきた事は、湖のあるポイントまで魔の森を疾走し、湖近くにある木を全て斬り倒した後に切り株を抜いて、更地を作り、そこに小屋を作っただけだ。
まあ、これだけでも普通ならば大変な作業だけど、オリビアの身体能力で全ては片付いた。
『オリビアはどんな秘密基地がいい? 基本的には遊びに近いものだから必ず作らないといけないものはないんだよ』
『お城!』
『それは絵本で見たでかいやつ?』
『うん!』
きっとオリビアの見た絵本だと恐怖の大帝国って言うシリーズもので、大帝国には王様と数人の人、それ以外は自動生命体しかいないというもので、何故かオリビアはその絵本のシリーズが好きだった。
そして、その絵本に出てくるお城が凄くでかくて、城の中でドラゴンを飼っていた位の大きさだった。
何となく聞いたことのある内容の話だったが、前世で大帝国って国は聞いたことがなかったので違う時代なのかなと思った。
『……ちょっと無理かな』
『そうなんだ……』
『あっ、でも時間をかければ小さいお城なら出来るかも知れないよ』
『本当に!?』
『うん、その代わり建物は造れても内装が微妙になるかもしれないからお金は欲しいかな』
『お金? 何に使うの?』
『家具とかは作れるけど、私にはデザインの才能が無いからお金を使って家具とかを買わないとお城に合わないんだよ。』
『そうなんだ、じゃあお金貯めないと!』
『そうなんだよね。ちなみにオリビアでも可能な稼ぐ手段があるけど、かなり危険度の高い……』
『やる!』
『いや、まだ説明すらしてないよ?』
『ゾディアが一緒なら大丈夫だよ』
『……そっか。なら稼ぐ手段だけを説明するか。』
『うん!』
『やることは単純で、オリビアが大人バージョンで冒険者に登録して稼ぐんだよ。そして稼ぎ場所は魔の森内にあるダンジョンの予定。まだダンジョンの難易度が分からないから確定ではないけど、ダンジョン内での戦利品を売るつもり』
『魔の森にダンジョンがあるんだ?』
『うん、割りと規模がでかいダンジョンがあるね。でも、魔の森に入る人は少ないって話だからもしかしたら誰も入っていない場所かも』
ここ最近は私が街中の音声を広範囲で集音、解析して情報を集めていた。
この能力は私がよく使う魔導ではなく、魔導書になってから使える様になったみたいで、もしかしたら本だから情報収集に向いてるように能力が付与されているのかもしれない。
ちなみにダンジョンは昔からあったので、私としては馴染み深い場所であり、敵の強さが階層により別れているのでいきなり強敵が出現する事はほとんど無い。
……たまにレア湧きが強敵だったりするが、それは本当にレアだし、もし遭遇しても逃げれば良いのだ。
『楽しそうだね!』




