グランザリア第2学院
オリビアは6歳になり、学院に入学する季節になっていた。
「オリビア、明日から学園に入学するけど何かあればすぐ私達に相談するんだよ?」
心配性なお父さんは何度も同じ事を言ってくるのだが、ほとんど分からないことや相談事は私に話してくるのでオリビアがお父さんに相談したことは1度もない。
「うん。 分かった。」
「あなたはオリビアが可愛いからって過保護過ぎるわよ。」
「こんなに可愛いオリビアが入学したら、絶対に騒ぎになる!」
「なるわけないじゃない。そんなに心配なら私の知り合いの教師に話しておくわ。」
「ああ! それがいい!」
相変わらずお父さんは娘の事となると暴走するなぁ。
オリビアパパが過保護過ぎて、オリビアは6歳になってもひとりで庭から出たことがなかった。
まあ、オリビアは大人の姿に変身して、街の外へ何度も行っているので、無理して両親に外へ行きたいと言うことはなかった。
しかし、オリビアが可愛いから誘拐されるかもしれないって理由だけど、そんなに治安が悪い街には見えないが、絶対とは言えないのでオリビアが小さいうちは仕方ないかなとは思う。
この時代の学園システムは誰でも通う基礎学年の5年間と専門知識を学ぶ高等学年の5年間になるらしく、15歳で成人になるみたいだ。
とりあえず通いたい学院に希望が無ければ、基礎学年は家から1番近い学院に通うのが一般的になってるらしい。
私の時代にも学園はあったけど、お金持ちか才能のある人しか行かない場所という感じで、私は才能だけで魔術が問題なく使えたから学園に通うメリットがなくて、勧誘はされたけど辞退したので学院などに入るのは初めてである。
私の場合は他人から学ぶよりも魔物相手に独自の魔導を試す方が数万倍も効率が良かった。
ちなみに私は学院に通うのがとても楽しみで、魔導書に転生したからか知識欲が増えている気がする。
未だに何故、私が魔導書に転生したのか分からないし、本として開くことも出来る魔導書のどこに私の魂があるのかなど私自身が謎だらけではあるがいつかは謎を解明したいと考えていた
。
『オリビアは学院でやりたい事はある?』
『うーん、分からない』
『なら、まずはガブエルくんみたいな友達をたくさん作るなんてどうかな? 強くなるのは私と一緒にいればいつでも出来るけど、友達を作る機会は少ないと思うよ』
前世の私は気が付いたら勇者や魔王など敵だらけで、友達なんてほとんど居なかった。
だからオリビアにはたくさんの友達を作ってもらえたら良いかなと思っている。
『そうなの? ゾディアが言うなら友達を作るの頑張る!』
『うんうん。強くなる為の訓練はいつもの様に夜中にでもやろうか』
『そうする!』




