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温泉 2

 私が温泉を地中探索魔導により発見した場所は街から徒歩1時間ほどの距離にある平地だった。


 街道からも外れているからあまり人も居ないだろうから勝手に温泉を掘っても良いかな。


『よし、それじゃあ掘ろうか!』


『どうやって?』


『それは魔導師だから魔導で掘るんだよ。』


『ゾディアは何でも出来るんだね。』


『まあ、それが全属性の強みではあるけど、便利なものほど難易度と魔力消費が上がってしまう傾向があるから使いこなすのが難しいけどね。』


 まずは温泉にする穴から作るかな……



 私は土属性の魔導を使い掘削する事、1時間が経過した頃に温泉が湧いてきた。


『凄い! 本当に地面からお湯が出てきた!』


『いい感じのお湯っぽいかな。 温度もそのまま使えそうだし……』


『すぐにはいれるの?』


『いや、ちょっと調査しないといけないこともあるから、すぐには駄目かな。』


 温度のあった地中にはちょうど魔力だまりもあったので、温泉水には高濃度の魔力が含まれていたのだ。


 魔力が含まれている温泉は身体にとても良く、魔力関係の治療にも役立つのだが、温泉水の魔力量が高過ぎても身体には毒みたいなものなので、調査しないと駄目なのだ。


『あとは明日以降にやろうか。』


『うん!』


 

 その日以降、私とオリビアは温泉の改良と建築魔導を使って簡易露天風呂を作っていた。


 私が土から魔導により作成した異世界勇者由来のコンクリートを建材に加工して、オリビアが指示通りに建材を積み上げていき、私が接着していった。


『うん、なかなか良い感じになったね。 あとは内装と外観に木材を張り付ければ完成かな。』


『うちより丈夫な気がするけど、木材じゃダメだったの?』


『ダメではないんだけど、温泉に含まれる魔力量が予想外に多かったから、念のためにね。』


 木材は生えている木と違い、長時間の魔力に晒されると腐ってしまうんだよね。


 せっかく作るなら頑丈に作りたいなと思ったのだ。


『そうなんだ。 でもこんな立派な家だと誰かに分かっちゃうんじゃない?』


『それは大丈夫だよ。 地脈からの魔力を転用して隠蔽効果が常時発動するようにしてあるんだよ。 他にも温泉にいろいろな悪い効果を回復効果や美肌効果、リラックス効果とかも転用してるんだよ。』


 そして地脈の魔力が枯渇しないように無限に循環する魔導も常時発動している。


 ちょっとやり過ぎ感はあるけど、どうせ隠蔽してるのだから大丈夫だろう。


『地脈って凄いんだね!』


『地脈を利用すれば……ん?』


 定期的に探索魔導を発動しているのだけど、こんな夜中に大人数の魔力を察知した。


『どうしたの?』


『ちょっと離れた場所で誰かが戦ってるかも……』


『何で戦ってるの?』


『うーん、3人を大勢で襲っている感じなんだけど……』


『なら助けないと!』


『でも、その3人がかなり強いんだよね。』


 3人の中の一人がかなり強い。


『じゃあ大丈夫……?』


『微妙かな……。 姿を隠して近寄ってみて、危なそうなら助けに入ろう。』


『分かった!』

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