魔族
私とオリビアはいつもの様に反転宝玉を探すために街の外に来ていた。
あれから街の外を放射状に探索してみた結果、今までに6個の反転宝玉を発見、破壊をしていた。
そして今日も7個目の反転宝玉を発見して、ある事に気がついた。
『やっぱり……』
『どうしたの?』
『こっちの方角って探索したのは2回目なんだけど、前回はここに無かったんだよね。』
『それって誰かが最近に設置したって事?』
『そう、半年以内に魔族が反転宝玉を設置してるって事になるんたよね。』
『魔族って私達とは違うんだよね?』
『魔族はオリビア達、人族と見た目がちょっと違うのと体内に瘴気がある点が違うかな。』
『瘴気って反転宝玉にも使われているやつだよね。』
『うん、瘴気は魔族のみがもつ特性みたいなもので魔族が人族より戦闘に向いているって言われる由縁かな。』
『魔族は魔力が無いの?』
『いや、魔力と瘴気の両方を体内に持っていて、魔力と混ぜて特殊なスキルを発動したり、人族が瘴気に触ると侵食されるのを利用して身体の表面に瘴気を纏わせるスキルとかあって瘴気対策が出来ない人には倒せないんだよ。』
『瘴気って凄いんだね。』
『まあね。 ちなみに今オリビアが着ている黒い鎧なら瘴気対策をしてるから触られても平気だし、魔導斬なら瘴気を纏わせようが無視して斬りつけられるよ。』
『ゾディアの鎧は凄いんだね!』
『でもオリビアにはまだ魔族と戦うのは早いだろうから、もし出会ったら逃げた方が良いかな。』
魔族との戦闘は瘴気対策が出来て初めて対等になるだけで、戦闘が得意な魔族に勝つにはまたオリビアの戦闘経験が足りない気がするんだよね。
『分かった!』
『じゃあ、今日は反転宝玉を破壊して帰ろうか。』
それから数日後……
「オリビアはやっぱり家から一番近くのグランザリア第2学院に行くんだよな?」
「グランザリア第2学院って?」
「は? 来年から行く学校の事だよ。 知らないって事はないだろ。」
「知らないよ。」
何だ、グランザリア第2学院って……
私が聞いたことないって事はオリビアも知らないだろう。
というかオリビアの歳から学校へ通える様な世界になったのか。
前世では金持ちか才能のある職業の人しか学校には通えなかった気がする。
学校に通えなかった人は親の手伝いか稼ぎに行かなくてはいけなかったし、国によっては戦争に軍に駆り出されていたからな。
「マジかよ……。 おふくろ、オリビアが学院に行かないなんてあるのか?」
「うーん、基本的にグラス王国は学院に通うのが必須だから、オリビアちゃんの両親が伝え忘れてるのかしら……。 オリビアちゃんが引っ越すって話は聞いてないわよね?」
「引っ越しは聞いてない。」
「なら伝え忘れかもしれないわね。」
「そうなのか……」
「学校って何をするの?」
「ん? 学校はみんなで勉強する場所だぜ。」
「勉強はひとりでも大丈夫だよ。」
「オリビアちゃん、学校には勉強を教えてくれるプロの教師がいるからいった方が良いのよ。」
「……。」
『勉強ならゾディアがいるから行かなくても……』
『オリビア、私が教えられるのは戦闘知識のみだから、他の常識を勉強したり友達を作るのに必要だから行かないとダメだよ。』
『ゾディアが言うなら行く。』
私も一般的な常識を勉強したいからな。




