魔導剣術 基礎
私はオリビアに魔導剣術の基礎を教える為に、夜中に街の外に来ていた。
誰にでも使えると言われていた詠唱の魔法がオリビアには使えなさそうなのと、魔導斬を多少なりとも発動する事が出来る様になっているのでもしかしたら基礎位は出来るのではないかと考えたからだ。
『一応、最初に言っておくけど、魔導剣術の基礎は戦闘に使えるレベルの子とではないのと、魔導合成技と一緒でスキル外のものになるから大変だって事は覚えておいて。』
『魔導関係ってスキル外ばかりなの?』
『うん、基本的に魔導関係の能力は私が考えたものが大半で、世界のシステムには登録されてないんだよ。 だから魔導関係を使えるのはマスターであるオリビアだけになるかな。』
『そうなんだ!』
『さて基礎の練習だけど、凄く地味でね。 武器強化の拡張みたいなものなんだ。』
『拡張?』
『通常、武器は両手に持たないと使えないものだけど、武器強化などでやる魔力循環を手から離れて伸ばせるようにするんだよ。 これが出来る様になれば離れたものでも掴んだり出来て便利なんだよ。』
『うーん、よく分からない。』
『まあ、そうだろうと思って街の外に来たんだよ。 私が実践してみるね。』
私は分身体を作成して、その辺に落ちている木の枝を掴んで魔導を纏わせる。
そして魔導を纏わせた木の枝は私の手から離れて空を飛び回る。
『凄い!』
『これが基礎だけど、何となく分かった?』
『うん! ゾディアの手から魔力の手みたいなのが伸びてる!』
『そう、正解。 今は1本だけだけど魔力量と魔力操作次第で何本も伸ばせるし、身体の何処からでも伸ばせるんだ。』
『でもこれって練習すれば誰でも出来るんじゃないの?』
『確かに無属性のスキルに見えるけど、実はこの技は全属性の人以外には使えないんだ。』
『何で?』
『全属性以外の人がこれをやろうとすると、せいぜい1メートル程しか伸ばせなくて、これ以上身体から離れると制御出来なくなるんだよ。』
『……?』
『オリビアは全属性っていくつあるか知ってる?』
『えっと、11?』
『一般的に言われてるのは11で合っているけど、私やオリビアみたいな全属性の人が使える属性は12あるんだよ。』
『それって何属性?』
『うん、それは分からない。』
『えっ?』
『あるのは分かるけど、ステータスなどには載らないから正確な名前は分からないんだ。 魔導師は各自勝手に自然属性とか真無属性とかいろいろ付けていたよ。』
『ゾディアは?』
『私は天属性って言ってたかな。』
『じゃあ、私も天属性! 天属性ってかっこいい!』
『う、うん……。』
何で天属性って聞かれなくて良かった。
聞かれたらオリビアには嘘をつけないから恥ずかしい名前の由来を言わなくてはいけなかったからな。
天才属性と……




