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~装魔総決起~

「これも運命だというのか・・・いや、ならば覆してくれる。天帝の正義は、我が正義にあらず。この力で全てをひっくり返してくれんっ! 」

 サマエルは取り出した魔煌石を自らの体内に取り込むと、魔王の名に相応しき禍々しさを放ちながら、その姿を強大にして凶悪なものへと変えていった。

「珍しく気が合ったな。俺も運命なんてもんに縛られるのは、真っ平御免だ。そして貴様の正義は俺の正義じゃない。貴様がラスボスなら、これで終わりにさせて貰う。コンティニュー無しの一発勝負といこうかっ! 」


「さてと、あたしも行ってくるかな。」

 セレスティアは真紅のレイピアを持って立ち上がった。

「何を言っている? このミハエルでさえ足手纏いと言われたのだぞ? 」

 ミハエルは信じられないといった顔でセレスティアを見やった。

「それは、あんたが居たら、あんたを守らなきゃいけない。でも、あたしは特異点。それも先代女王に喚ばれたね。悪いけど、拙いとなったら、元の世界に還らせて貰うから。」

「セレス… 元の世界って… 。」

 明日香が心配そうに声を掛けた。

「ん… まぁ、覚悟は出来た。戻ったら覚悟する前の自分に戻っちゃうけど、同じあたしなんだから、きっと覚悟出来る… って希望的観測。」

「… しょうがない、付き合うか。一緒に特訓した仲だしね。」

 明日香の言葉を聞いて都も立ち上がった。

「なら私も付き合おう。副団長が行くのに団長の私が行かぬ訳にもいくまい? 」

「それじゃ、あたしも行くよ。今は黒の旅団の団員だし。他に回復役も居ないし。」

 そう言うと美子は雪兎と支度を始めた。

「セレスが行くなら私も付き合うね。」

 マリーベルフォンセが立つと、蘭々と葉子も立ち上がった。

「マリベ… マリーが行くなら。うちの団長も最前線だし。」

「弓も一つより二つの方がいいでしょ? 」

「もう、三位一体なんだから葉子が行くなら行くしかないわね。」

 静香の言葉に友恵も頷いた。

「団長と団員が行くなら、あたしも行くしかないじゃん。」

 実里も立ち上がる。

「あらら、こりゃ、わたしらも、行くしかないか。」

「ぼくや麻百合は戦えるけど、召還師の優奈が行ってどうするのさ? 」

 ロッテは不思議そうに尋ねた。

「召還師にだって、まだやれる事はあるんだよ。」

「やりたい事は、見当ついたから。私も手伝うから全力でいきましょう。」

 優奈に声を掛けたのは黒夢だった。

「クロムはこっちの人じゃん? 」

「貴女を喚んだ責任… って訳じゃないけど、少しは手伝わさせて。」

「ちっ… ここにヨミが居る以上、俺も行くっ! 地獄の特異点、装魔としての役目だからな。」

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