CHAOSsLIFE ~この世界の中心で混沌の神は少女と共に幸せを望む~
世界をある意味正しく見据える少女、マシロ。
幼いころに父を、そしてすぐ前日に彼女が盗賊から逃げている時に、偶然辿り着いた大部屋で出会ったのは、眼を見開く、醜く歪んだ五芒星の上へ佇むモノ。それは、塗り潰すかの様な黒の体躯と、しなやかな四肢。人に近しい体躯をしている故に、一目見るだけで正気を葬る。そんな邪悪が形を成したかの様な混沌であった。
少女は不可抗力でそれを封じる触媒を破壊してしまい、封印が解かれ、それにより目覚めた混沌は、封印を解いた礼として少女にある誘いを提示する。少女の返答に邪神は興味を持つ。そして少女の「あなたは何?」という問いが、邪神にある変化を与える。
『私は真に己が何か分からない。私はそれを見つけたい。それに色々と面白そうだ。よって・・・私は汝の兄となろう』
「えっ」
こうして始まった、マシロの兄の名前である、クロと名付けられた邪神と少女マシロの共同生活。クロは、困惑するも何とか受け止め様としているマシロを、一応は兄としてのロールプレイの一環として、養うために『冒険者』となり、不自然無く人として出来うる範囲で依頼をこなし、モンスターを狩り、遺跡を巡り、時には冒険者仲間と共に金を稼いでいく。マシロは幼いながらも一応は大黒柱であるクロを一生懸命に支える。周りの人もそんな二人を見ていくにつれ、二人の為に少しづつ力を貸してくれる人が増えていく。
初めは己の愉悦の為。
養ってもらっている為。
そんな二人であったが、共に日々を過ごすにつれ、一人は愉悦以外の感情を、一人は信頼と安心を覚えた時、お互いは共に歩み寄っていく。
そして少女が危機に瀕した時、混沌は初めて絶対的上位者としての力を振るう。全身に駆け巡る、感じた事の無い感情を抱きながら。
これは、邪神と少女が共に、唯一無二の自己と幸せの形を探す物語。
幼いころに父を、そしてすぐ前日に彼女が盗賊から逃げている時に、偶然辿り着いた大部屋で出会ったのは、眼を見開く、醜く歪んだ五芒星の上へ佇むモノ。それは、塗り潰すかの様な黒の体躯と、しなやかな四肢。人に近しい体躯をしている故に、一目見るだけで正気を葬る。そんな邪悪が形を成したかの様な混沌であった。
少女は不可抗力でそれを封じる触媒を破壊してしまい、封印が解かれ、それにより目覚めた混沌は、封印を解いた礼として少女にある誘いを提示する。少女の返答に邪神は興味を持つ。そして少女の「あなたは何?」という問いが、邪神にある変化を与える。
『私は真に己が何か分からない。私はそれを見つけたい。それに色々と面白そうだ。よって・・・私は汝の兄となろう』
「えっ」
こうして始まった、マシロの兄の名前である、クロと名付けられた邪神と少女マシロの共同生活。クロは、困惑するも何とか受け止め様としているマシロを、一応は兄としてのロールプレイの一環として、養うために『冒険者』となり、不自然無く人として出来うる範囲で依頼をこなし、モンスターを狩り、遺跡を巡り、時には冒険者仲間と共に金を稼いでいく。マシロは幼いながらも一応は大黒柱であるクロを一生懸命に支える。周りの人もそんな二人を見ていくにつれ、二人の為に少しづつ力を貸してくれる人が増えていく。
初めは己の愉悦の為。
養ってもらっている為。
そんな二人であったが、共に日々を過ごすにつれ、一人は愉悦以外の感情を、一人は信頼と安心を覚えた時、お互いは共に歩み寄っていく。
そして少女が危機に瀕した時、混沌は初めて絶対的上位者としての力を振るう。全身に駆け巡る、感じた事の無い感情を抱きながら。
これは、邪神と少女が共に、唯一無二の自己と幸せの形を探す物語。
【過去編】出会いと誓い その1
2017/10/12 18:34
(改)