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名前をおぼえてもらおう!

「気持ち悪い」

はじめて出会った少女に、唐突にそういわれた。そう、あれは少し前のことだ・・・的なこともなく、唐突に。

その少女は長くつややかな髪に、凛とした目つき。整った顔立ちに華奢な体。控えめに言って「美しい」そう表せるであろう。

しばらくみとれていると、少女は少し取り乱し、何も言わずに立ち去って行った。



さて、吾輩はぼっちである。名前はまだクラスのだれにも覚えてもらっていない。

2年の新学期が始まり、はや3か月。じめじめとした空気が登校の気力を奪っていく。

唯一の救いといえば、朝アニメである。

某動画サイトをひらき、心をぴょんぴょんさせるのが毎日の日課だ。しかし早起きをしなければならないのが問題点である。そのため、夢の中で再生できるよう、絶賛訓練中だ。

ぴょんぴょん後、リビングに降り朝食を手早く済ませ、登校の準備を始める。

普段は自転車通学だが、生憎雨のため電車に乗ることにする。

駅まで歩き、遅刻までにぎりぎり間に合うか程度の電車に乗った。

案の定電車内は混雑しており、女性専用列車に乗りたい欲求を抑え、むさくるしい男たちの中へそろそろと忍び込んでゆく。

15分ほど電車に揺られ、高校の近くである稲毛海岸駅で降りると、女性専用列車からひときわ異彩を放った少女が降りてきた。

その少女は同じ制服を着ていた。その少女を何度か見たことがあった。その少女の名は「音羽 五鈴」

その少女は「気持ち悪い」の人。




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