対峙
《事件があった公園》
「よし! 家からここまでが約8分くらい」
「以外に近いですよね?」
新田は依頼人の家から事件があった公園までの徒歩で時間を計った。
「ストーカーがすぐそばまで来てましたからね。そこでサブローさんが外に飛び出してこの公園で・・・・」
「サブローさんはストーカーともみ合って殺してしまったんですね」
依頼人の女性はサブローがもう犯人と決めつけ、この事件を終わらせたかった。
「でもよくストーカーが近くに来ていることがわかりましたね?」
「それは私の携帯に知らないアドレスからメールが来て・・・・」
「あーそうでしたね。でもストーカーはなんであなたのメールアドレス知っていたんですかね?」
依頼人の女性は少しずつイライラしてきた。
「知りませんよ」
「あー怖い」
「あれ? もしかして怒ってます?」
新田は依頼人の女性がイライラしているのを理解しているのに依頼人の女性の感情を確認した。
「怒ってませんよ。話ってなんですか?」
明らかに怒っているのに平静であること主張した依頼人の女性。
「まあそんな怒らないで、話って言うのは普段ならストーカー被害が解決したので報酬を貰いに来たんです」
「が、今回は報酬はいらないので自首してください」
普段はストーカー被害を受け取り、探偵事務所としての仕事は終了。
しかし今回はストーカーが亡くなったことや犯人がサブローだから報酬を受け取らないのではなく、ストーカーを殺害した犯人から報酬を受け取る訳にはいかなかった。
「はい? 自首ですか?」
「なんで私が? 私は被害者ですよ」
「犯人はサブローさんですよね?」
「サブローさんが逮捕されたじゃないですか?」
「え? サブローさんが知り合いだから庇っているんですか?」
依頼人の女性のイライラがピークに到達した。
「そうですね~サブローだからってのは考慮してもあなたが犯人だと思います」
サブローが仲間だから庇っているというのは否で、仲間ということで真実の追及で辿りついた答え。
「はぁ? なにそれ?」
「私が犯人な訳がないじゃない。私は被害者なのよ!」
「それにストーカーが死んだ時私は料理をしていたのよ」
依頼人の女性はそう言い放ち公園から立ち去ろうとした。
「それ本当ですか?」
新田の問いかけに自然と立ち止まった。
「はい?」
「本当に料理作っていたんですか?」
「それはサブローが証言しているよ。サブローから聞いてないのかよ!」
言葉遣いが明らかに悪くなり始めた依頼人の女性。
「聞いています。聞いています」
「アイツはバカだから何回も言ってました」
サブローは何度も言っていた愛ある手料理だと。
「ほら! 私は被害者。犯人はサブロー」
「ストーカーが被害の報酬は後日渡すから」
依然としてこの場から立ち去ろうとする依頼人の女性。
「三日目の料理」
新田の一言で空気が張り詰めた。
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