バカなサブロー
「で、他に変わったことは?」
〔う~ん〕
〔変わったこと 変わったこと・・・・〕
〔変わったことって言うか、不思議に思ったことはたまに料理の音が止まるんだよね〕
リズムよくキッチンから聞こえる音が三日目だけ何回かピタリと止まった。
「それって不思議か?」
「料理を出すときはキッチンから離れるから音はしないし」
〔うん でも料理をテーブルに置くとき以外に音がピタリって止まってテレビ見ながら呼びかけても返事が返ってこないんだよ〕
「忙しいんだろ料理が」
〔そうか 気になってキッチンに向かおうとするとまたリズムよく料理している音が聞こえるしね〕
〔腕によりをかけて作ってくれたのかな~〕
〔出来たって言われてからテーブルに座るといつも素敵な料理が並んでいるもんなぁ~〕
〔アレルギー出るけど・・・・・〕
「アレルギーが出るのがわかっているのによく三日間も食べたよな」
〔それはデートで作られた手料理は残せないでしょ!〕
「デートじゃない。依頼だ」
〔はいはい〕
〔でも依頼人はストーカー被害にあっていたんだ〕
〔依頼人に元気になって欲しいじゃん?〕
サブローは依頼人を元気にしたいとにこり笑った。
「バカだな」
「お前気付いているじゃないか?」
〔なにが?〕
「いやなんでもない」
《数分後》
「とにかくわかった」
「お前はいつもと一緒で冤罪なんだな?」
〔そうです~〕
「俺からもサブローが誰かに頭なぐられて気を失ったって伝えておくから」
「少しは時間稼いでくれるでしょう福ちゃんが」
〔ありがとう〕
「まあ ゆっくり刑務所って名前のホテルで一晩泊っていろ」
〔嫌味もありがとう〕
新田が立ち去ろうとするのをサブローが止めた。
〔新田 よろしく頼む!〕
サブローは頭をさげた。
「ビール奢れよ」
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