登場人物紹介(軽度のネタバレが含まれます)
アィダーヌ王国。
リーミヤ・ヒヤマ
剣と魔法の世界に、銃と機械の世界から招かれた少年。
職業、『ジャンクヤードの猟兵』。【隠密】を活かした狙撃から剣戟、徒手格闘までソツなくこなす。
S級冒険者、樹国の美姫と呼ばれるセレスを妻とし、彼女を引き取って育てたジャスとダラスを父母と慕う。
アィダーヌやベンタで毎年かなりの餓死者が出ると聞き、そんな状況は見過ごせぬと新たな雇用を生み出すという手段での貧者救済に乗り出す。
セレス
『樹国の美姫』の二つ名で呼ばれる、世界に3名しかいないS級冒険者。魔法省に籍を置く『客人待ちの3賢者』でもある。
エルフであり、精霊魔法を駆使して戦う。
リーミヤと結婚して、なぜか彼のいた世界の職業まで与えられた。『異世界の広域殲滅美姫』という職業名がよほど恥ずかしいのか、まだ『樹国の美姫』と呼ばれる方がマシだと常々言っている。
シャル
セレスの使い魔。
普段は子猫の姿で過ごしている。
ジャス・レオニウス
S級冒険者。
領地経営を弟のファウンゼンに任せ、冒険者をしていたレオニウス侯爵。レオニウスの家は国内外において『北の獅子』とまで称されている。
盾と片手剣で戦う。二つ名、『金獣騎士』。
客人の来訪を待ちそれとの交流を円滑にする『客人待ちの3賢者』になってすぐ、リーミヤと出会って行動を共にするようになる。
ダラス
S級冒険者で『客人待ちの3賢者』。
二つ名、『鉄腕聖女』。
ジャスと組むまでは、貧者救済の旅をする絶世の美女として有名だったらしい。
「今はエールの樽だけどな」そう言ったジャスは彼女に殴られ、10メートルも先のギルドの壁にぶち当たった。
武器は両手槌。
ゴン
犬耳と尻尾を持つ獣人の男の子。ガルーに追われて木の上に逃げ込んでいたところをリーミヤに保護され、アィダーヌの国民登録をしてからはジャスとダラスの養子になる。
ロイズと同じく、槍の聖印がある。
ユーミィが大好き。匂いが。
ミオ
ゴンの妹。
猫耳と尻尾を持つ幼い女の子。
背に弓の聖印がある。
バダム・ロンダール
客人であった先祖が遺した動く原理すらわからぬトレーラーを使い、それなりの財を成しているロンダール商会の当主。
ミーティス・ロンダール
バダムの妻。
幼なじみであったバダムと結婚し、2女をもうける。
長らくナイエル病を患って病床にあったが、リーミヤのおかげで完治。
サーミィ・ロンダール
ロンダール家の長女。
いつか『サイエンス』を知る客人がこの世界に現れ、考えなしにその知識を垂れ流すならそれを殺せという先祖の言い伝えを聞き、剣の道に進む。
両手剣で名を馳せる王都の流派の道場では美貌とその実力から『剣術小町』などと持て囃されていたが、本人はその呼び名を嫌っているらしい。
ユーミィ・ロンダール
ロンダール家の次女。
少し契約魔法が使えるだけの自分でも役に立ちたいとリーミヤの仲間になったが、ベンタ内戦への介入時に使い魔との縁を結ぶ。
まだ幼いゴンに熱烈なアプローチをされているが、まんざらでもないらしい。
ピウィー
ユーミィの使い魔。
周囲が甘やかすせいか順調に太り出している小鳥の姿の精霊。
ファウンゼン・リティス・レオニウス
ジャスより侯爵位を譲られたレオニウス家の次男。
軍師役としてリーミヤの仲間に迎えられた。
武芸はからっきし。
ロイズに惚れているが、相手にされそうな気配はない。
ケーダ・ガンバール
『南の狼』と称されるガンバール家の嫡男。
ヒャクダンと呼ばれる馬のモンスターを駆り、ナギナタでの戦闘を得意とする。
自領の草原の民が毎年かなりの餓死者を出している現状を変えたいと思いながらも力及ばず、ガンバール領どころかアィダーヌから餓死者をなくそうとするリーミヤに出会ってその志と人柄に惹かれる。
トーダ・ガンバール
ガンバール侯爵。
国内ですら蛮族と蔑まれるガンバールの家を支える苦労人。
サクラ
ケーダの婚約者。
ヒャクダンに騎乗して槍を持ち、草原の女戦士を率いたならアィダーヌ国軍の将が率いる同数の敵くらいは蹴散らせると確信している女傑。
セレス、サーミィとは格別に仲が良い。
ソワカ
ケーダの従兄弟。
男だが風の契約魔法を操る。
ケーダの言では、ヒャクダンを駆れば魔法なしでもケーダとサクラの中間ぐらいの働きが出来るらしい。
ロイズ
『雷槍のドアン』最初で最後の弟子。
純白の獣耳と尻尾を持ち、槍を得意とする。
銃を使うリーミヤと相打ちにまで持っていけると言ったドアンが「許す」と言って免許皆伝まで与えた槍の聖印持ち。もふもふ。
ズイー
1人目の戦闘系の客人から諜報の技術を伝えられ、それを守り続けながら頭領が認めた客人の手足となって働く間諜集団の長。
槍と短剣を得意とする。
エー
ズイーの娘。
変装術に長け、罠などの搦手からの戦闘を得意とする。エロエロ。
ギャール
聖域の村の村長。
ダッツ
聖域の村に工房を構えるドワーフの匠。
リーミヤの手を見ただけで『いっぱしの職人』と評し、工房への立ち入りを許可した。
カリス
アィダーヌの王都で魔法道具屋を営む老婆。
セレスの知己で、元A級冒険者。彼女の故郷であるエルフの里への立ち入りを許された、唯一の人間族でもある。
ケインズ
アル中の元A級冒険者。
男性であるが風と火の契約魔法を使える。
現在は隠居して王都で飲み屋の主人。
クアン・ビジャレア
侯爵。アィダーヌ国軍の指揮官。
ジャジー・グラハム
王都の冒険者ギルド支部長。
隻眼隻腕となり、冒険者を引退。
朴念仁。
セイロン
製薬ギルドのギルドマスター。
ダンバーン
伯爵。爵位は低いがジャスに剣の教えを受けた時期があり、若さもあって国軍では動かしやすい指揮官。
リッカート
ネコミミ少女。
イムニ
ブリタニア氏族のハーフエルフ。
王都の冒険者ギルドでホールを取り仕切っている。ジャジーの言によれば、次期支部長。
ベンタ王国
バンズール・ザン・カターニャ
15歳で成人を迎えてより20年もの間、寡兵にて弱小国であるベンタ王国を守り抜いた将。
ヒャクダンに乗った騎馬隊を指揮し、その突進力とナギナタの技で敵陣を断ち割る。
リーミヤとは出会った一瞬で認め合ったようで、彼に慕われている。
ホルス・サージュ
国王に次ぐ地位のサージュ公爵であったが、内戦で戦下手が災いして籠城を選択。まだ幼い愛息をここで死なせるには忍びないと客人にビザンツの保護を要請したが、リーミヤ達の助力でベンタの王になる。
職業持ちの子孫で網膜ディスプレイやスキルは持たないが、会った相手の本質を色として見たり予知夢を観る特殊能力がある。
ビザンツ・サージュ
齢5つにして木剣を手にすればサックスと互角に打ち合う。
隔世遺伝か、こちらの世界には存在しないはずの職業持ちとして生を受けた男の子。職業、『荒野に立つ剣士』。
リーミヤとゴンを兄と慕う。
リーン
ベンタの百姓の出だが、家族に田畑を買うために一旗揚げようと成人前に家出。
草刈り鎌でモンスターを狩りながら遥か南、ダリアス帝国の向こうにあるカラエデズ王国まで旅をして、500の傭兵を指揮する立場まで成り上がった。
故郷に錦を飾るつもりでベンタに帰ると問答無用で徴兵されかけ、籍が傭兵ギルドに残っていたおかげで雑兵にされるのは免れたが、傭兵なら金で雇われろと領主のバカ息子の護衛となる。
そのバカ息子がツダークに斬り殺される際にリーミヤに気に入られ、行動を共にするようになる。
農民の生活を変えてくれると確信できるリーミヤを主とまで呼ぶが、お互いに気のおけない友人としか思えぬ振る舞い。
酒と女と戦闘をこよなく愛する男。
サックス
ザックの長子。
リーミヤへビザンツ保護を要請に行き、単独で無事に聖域の村まで辿り着いてあっけなく拘束される。
ザック
バンズールの副官。
サイ
メイドとしてビザンツに仕えるが、『血煙の姫』と呼ばれるノーム、ドワーフ、エルフ、人間の混血。本人は自身をノームだと言い切る。
ナイフとクナイに糸を結びつけた特殊な武器と、土の精霊魔法を組み合わせた戦闘を得意とする。
ドリー
モグラの姿をしたサイの使い魔。土属性。2000年もすれば大精霊になれるらしい。
ピウィーとは仲良し。
ドアン
『雷槍のドアン』と呼ばれる武芸者。
死に場所を友が籠城するそこに求めてレオニウス領から出たが、リーミヤ達の助力で内戦は終結。ツダークを鍛えるためにベンタに残った。
ツダーク・ヴォイス
15歳にして家督を継いだが、内戦を起こした貴族に義はなしと判断して挙兵。大軍に抗し得るはずもなく落城を待っていたが、駆けつけたリーミヤ達に救われる。
ダリアス帝国
スカー・ウィル・エヴァン・ダリアス
魔法道具を作る異能を持って生まれた、リーミヤと同い年の少年。
気弱で武芸など何一つ身に付けていないが、魔法道具で身を守るのは得意。かなりの魔力を有しているらしい。
帝位継承権5位ながら様々な貴族の女に言い寄られ、それなりに寝室で相手をしている。だがスカーは奴隷身分の侍女である褐色肌で巨乳のゲノムを愛しており、求婚までしている。モゲロ。
ゲノム
奴隷身分のスカー付きの侍女。
アダムス
スカーの異母兄だが、祖父と同じ人を殺すのに特化した異能のせいで実父に身分を落とされた。
アレックス
スカーの異母姉。アダムスの異母妹。
光の大精霊を使い魔とし、実父を暗殺した。
女の王族として生を受けたからにはどうせいつかは子供を産まねばならぬなら、リーミヤの種を仕込もうかと考えている。
金髪碧眼の巨乳美人。
ズン王国
メイル
ズン王国の王女。
額に立派な2本のツノを持つ。
リーミヤいわくおっぱいと尻は残念だが、誇っても良いくらいの美貌。
ミル
ズン王国の王女。
ナイエル病に侵されベルーナ近くの無人島で死の間際にいたが、間一髪でリーミヤが調達したミノタウロスの肝が間に合って快癒した。
ツノは1本。愛らしい顔立ちで、誰もが彼女をかわいがる。
ザース
ズン王国の海軍を指揮する武人。
普段は人間と同じ姿形だが、自在に空を飛べる鷹のような翼を背に出せる。
帆船より速度は遅く長時間の飛行にも耐えられないが、その能力は沖に出たゴムボートに弁当を届けたりするのに便利。
ロッタ
犬か狼をムリヤリ引き伸ばして、二足歩行の人間型にしたような亜人の兵。
訛っている。人が良い。