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ぼっちっち

 はてさて、異世界にやってきた俺。

 とりあえず何もすることがない。というか誰もいない。いきなりぼっち過ぎる。

 ひょっとしたら洞窟(俺がいた部屋があった所)で誰かが俺を召喚→俺が寝てるのでその間に何か用事を・・・な事を考える。ここから離れない方が良さそうだな。

 とりあえず、洞窟に戻って何か手がかりを探してみることにした。

 洞窟の廊下はいかにも洞窟然とした佇まいで、大きなデコボコとした岩壁だったが、中は三つの部屋があり、四角くそこそこ平らな岩壁になっている。俺がいた部屋は見事に何もなかったが、ただ、洞窟を改造して石壁の部屋にするぐらいの文明レベルはあるということは分かる。

 おそらくは鉄もしくはそれに準じる加工技術があるのだろう。

 それに木の扉があるって事は木をそこそこ加工することもできると・・・。

 ただし、硝子は無い。他のふた部屋には窓はあったがつっかえ棒で雨戸を締めるタイプだった。この世界にはガラスが無いか、高価であるということだろう。

 

 残りの部屋に古ぼけた壷があった。中にはドングリの様な木の実が僅かに残っている。

 食い物だ。そう思ったら腹が減っていることに気が付いた。

 この洞窟にいた人間は戻ってくるのだろうか。というか、木の実がわずかしか残ってない事や、何にも無い生活感の感じられない部屋の事を考えると、もう誰も住んでないどころか、引っ越し済みのおうちであるという気が・・・!

 おうい! ちょっと! いきなり異世界で餓死かよ!

 やばい、焦燥感にかられて洞窟の外に出る。周囲を見渡す。洞窟の周りは草ボウボウで俺が歩き回った跡しかない。獣道らしきものも無い。本当に人が通った跡がない。

 迷わない程度に森の中を歩いてみたが森がきれる様子もなければ人の気配なんぞ感じられない。

 マジか? マジなのか!? とりあえずアレだ、大声出してみよう。


「おーい!」

 シーン・・・


「誰か居ませんかー!」

  シーン・・・・・・


「たぁすけてぇぇぇええええええ!!」

 シーン・・・・・・・・・・


 どうすんだよ、これ! マジで誰も居ないのぉー!?


 とりあえず二三日は何も食べなくても平気だとは思うけど、その後はどうする!?


 誰も来ない→ 腹減る→食べ物を調達する体力無くなる→餓死

 ナニコレコワイ。

 

 うわあああああああああ! お、お、落ち着け俺! まずは食糧確保だぁぁぁぁ!

誤字脱字、感想とかありましたらよろしくお願いします。

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