EP19〜豚〜
「……………俺は死なねぇぞガウス」
俺は立ち上がりガウスをぶん殴った。
「ぐっ何故だ!聖水を掛けられて治るはずが無い!」
普通のヴァンパイヤだったらそうだ、本来ならお前の勝ちだったよ。
「……初っ端から最頂だ、合わせろラロイ」
「あぁ、わかってるわ」
出し惜しみは無しだ。もう一才油断はしない!
「炎天級魔法『火災旋風』」
俺は周囲への被害を考慮し小さめの『火災旋風』を複数設置しガウスの逃げ場を潰した。
「ラロイ!」
「だからわかってるわ!……神獣召喚『ブーピッグ』」
俺の知らない手法だ、何が起きるんだ?
「おいステイ、俺の後ろにいろ」
「……結構やばいのか?」
「まぁ」
すると空から超巨大な豚が口を開けて落ちてきた。
「なぁラロイ、これ俺らにも被害でるくね?」
「俺の近くにいれば安全だ」
「そういうもんなのか」
でもこのビルは残念ながら全壊だな。
「あの豚はなんなんだ?」
「神さまのペットだ」
「はぁ?」
「といっても唯の家畜だけどな」
そっちにも家畜って概念あるんだ。
「あの豚に食われたらどうなるんだ?」
「来世が家畜になる」
「それは…………俺は…嫌だな」
とはいえガウスに逃げ場はなくこのまま豚に食われて終わりか、呆気ない。………………でも、このまま易々とやられるタマじゃねぇよなガウスは。
「何をしてくるかと思えばただの豚が落ちてくるだけではないか、避ける事は容易だがこの会社が潰れるのは勘弁だ……」
さて俺は来世といっても家畜になりたくないからラロイの側離れるわけにはいかないし、とりあえず今は高みの見物決め込んどくか。
「…………なぁステイ、お前はガウスを最終的にどうするつもりなんだ?」
「……………別にどうも………神器さえ手に入ればそれで終わりだ」
「…………殺さないとずっと追われるぞ」
「…………まぁ……………上手くやるよ」
今の所は何の考えも無いけど。
「……あっそ」
ラロイと話していたら豚がもうすぐそこまで近づいていた。
「……これはあまり使いたくなかったが致し方ない」
ん?なんだ?ガウスが右手に装着している槍状のインプラントが光だしたぞ。
「消えろ豚!」
ガウスが放った右拳が豚に触れた瞬間、まるで風船が破裂した様に元々そこに何もなかったかの様に、豚が消えた。
「………なぁラロイ、あのインプラントって………」
「インプラントじゃねぇ、あれは神器だ」
「やっぱそうだよな」
「あれは神器『アメノエアー』あの槍の穂に触れた対象が自分に害を及ぼす可能性がある場合のみその能力が発動し、槍をくらった者は使用した者……今回の場合はガウスが生涯で受けた衝撃をくらうことになる。対象がその衝撃に耐えられない場合はさっきの豚みたいに破裂する」
「…………神器をインプラントに……」
「おいステイ、さっさと次に備えろ」
「あ、あぁ」
豚を破壊したとはいえガウスの周りにはまだ『火災旋風』が包囲している、そう簡単には抜け出せないだろう。
ゴッ!
「痛っ!?」
「余裕そうだなキリコ」
うそん、『火災旋風』無視出来るのか。
「バツライフ」書き直します




