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(原案)バツライフ  作者: The kid 王
第二部:
56/58

EP17〜久しぶり〜

 さてと、どうするか………ガウスは多分、近、中、遠距離どこでも対応してくるタイプだな、まぁそれは俺も同じだな。そうなると問題はいかに手の内を明かさないかだな。まぁ、それに関しては魔法がある分俺の方が部があるだろう。

 最初は遠距離から様子見で攻めるのがセオリーだけど、俺的にはやっぱり序盤は近接!

 「シッ!」

 俺は力強く床を踏込みガウスの懐に潜りこみ、顎への掌底!

 スパッ

 「クッ」

 気づいたら腕が斬り落とされていた。……が

 「意味ねぇよガキィ!」

 バゴッ!

 俺は瞬時に腕を再生させ勢いを殺すこと無く掌底をガウスの顎へ叩き込んだ。

 「おっ!?」

 良し!ガウスが重心が僅かだが後ろに下がった!

 「シッ!」

 俺はすかさず後ろに下がった足を右足で払いバランスを崩し、払った足を軸足にし後ろ回し蹴りをこめかみに刺した。

 ガウスは3m先にある壁に轟音と共に叩きつけられた。

 「………ネズミにしては良く動くな」

 ガウスは何も無かったかの様に起き上がってきた。

 「チッ」

 やっぱり全然効いてねーな。蹴った時の感触が人のそれでは無かった。

 「………お前名前は何て言う?」

 「名前?…………言う必要あるのか?」

 「あぁ、俺の趣味でな。もし言わなければこの神器を壊す!」

 「………………嘘でもそれは困るな」

 流石に本名はダメだよな。

 「……………キ、キリコ」

 俺はジュゼッペの時と同様、師匠の名前を使った。

 「そうか、『キリコ』か悪くない名前だ」

 「そーかよっ」

 俺の名前じゃないから褒められても嬉しくねー。

 「それもキリコよ、言っておくがここは『藍虎(てきち)』という事を忘れるなよ」

 「あ?んなもんわかってるわ」

 プスッ

 「ん?」

 俺の背中に何かが刺さった。すると突然俺の体に激痛が走った。

 「つっぅぅぅ゛ぅ゛ーー」

 なんだ?何が起こった?電気?

 俺は違和感が起こった背中を見ると注射器が2本ぶっ刺さっていた。

 「クッソ」

 ブチッ!

 注射器を引き抜いたが激痛が治ることはなかった。

 「フッ、中々だろう」

 「な、なんだよこれ?」

 「まぁ簡単に言うとウィルスだ」

 「ウィルス!?」

 「あぁ、最近うちの会社はバイオテクノロジーに手を入れ始めてな…………そうだ!お前を実験体にするとしよう!マウスよりは役に立ちそうだ」

 「クソっ!はー、はー」

 やばい!息が出来なくなってきやがった。それに視界がぼやけて………。

 ヴァンパイヤの自己治癒力は初めてかかる病気やウィルスには免疫が完成していない為滅法弱く治るまでかなりの時間がかかってしまうのだ。

 「はー、はー、はー」

 とりあえず今は治るまで時間を稼がなければ。 

 「…な、なぁガウスお前『魔法』って知ってるか?はー、はー」

 「……あぁ、年寄りの耳長族が稀に使うやつだろ」

 「そ、それ」

 「………お前も使えるのか?」

 「あぁ、さっきも使ってただろ。俺がこの会社に侵入出来たのも魔法のお陰だ。はー、はー」

 「ほう、確かに便利そうだな。……して、お前は先の魔法が使えるまで何年かかった?」

 「……20年くらい?」

 「馬鹿馬鹿しい」

 「フッ、まぁ短命族はそう思うよな」

 良いぞ!ウィルスの効き目が弱くなってきた。

 「フッそうだな」 

 屋上までは15m位か、だったら。

 「魔法って本当便利だぜ、今の時代なんで誰も使わないかマジで謎だわ。…………『雷撃魔法』」

 バチィバチバチッ


 リッキー・グランド・ケーキの固有魔法として使われていた魔法、『雷撃魔法』。習得まで500年近くかかったが神聖魔法を除く全ての魔法の中で間違いなく最強の魔法だ。この魔法は電撃を放出して攻撃するだけでも強力なのだが、最大の特徴は自身にも電気を帯させることが出来ることだ。説明がめんどくさいので簡単に説明すると、この魔法は自身の座標をずらす事が出来るようになる。

 つまりは瞬間移動だ。

 俺はウィルスへの耐性が出来るまで屋上へと自身の座標を移した。

 「はぁ、はぁ」

 やばいな、一旦逃げれたは良いが『電撃魔法』の反動の精でクラクラする。

 「はぁ、はぁ」

 見つかるのも時間の問題だ、仕方ない今の内にリセットしておこう。

 「土上級魔法『大岩岩石』」

 俺は俺の真上に巨大な岩を作り自分に落とした。

 ドコオォォォォォォオン!!

 もちろん俺は死なないが全身はぐちゃぐちゃだ。だがこうする事により新しい体となり今までのダメージが0になる。

 「やってくれたな!」

 ガウスは既に俺の後ろに立っていた。

 「死ね!」

 雑言と共にガウスの全て指が開き、指の中からは先が見えない程長い光線が放出された。

 「っ!」

 ぶっちゃけ避けなくても問題無いのでここのまま突っ込む!

 俺はサイコロステーキになりながらガウスへ一歩一歩近づいていった。

 「何故、お前は再生する?」

 「さぁ?インプラント付けてないからかな」

 「…………だったら塵にするまで」

 ガウスの口が火炎放射器に変形した。

 ボォオオオオオ

 「………………」

 「……………っヴァンパイヤか!」

 「よくわかったな」


 今思えば俺はガウスをなめていた。所詮はインプラントが他より強いだけな奴だと。

 だがガウスの強さは単にインプラント頼りの強さでは無かった。

 「フッ、そうかヴァンパイヤかそれならやり易い」

 ガウスの本当の強さはどんな相手だろうと最適で最悪の戦いができる事であった。

 「お前らはこれが好きなんだろ」

 ガウスは背中から液体の入った注射器を取り出すと俺の首へ突き刺した。

 「何千年ぶりの聖水だ?キリコ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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