EP12〜告白〜
「はい、嬉しかったんです。あの時が俺の人生で1番」
「…………そっか……私も楽しかったわよ」
クレンは基本的に子供には優しいのだ。
「………も、もうこの話はやめましょう。照れくさいっす」
「ハハッ、だな」
「………ジュース君」
「何ですか?」
「今日、泊まってく?」
「ネェさんたちが問題無いなら泊めさせてもらいたいっすね」
「私はもちろんいわよ」
「俺も問題ないぞ」
「それでね……言いづらいんだけど………」
クレンは言おうとした言葉をつまらせた。
「………な、何ですか」
「シコるなら、お風呂でお願いね。トイレでシコられちゃうと使いたい時に使えないからさ」
「………………は!はぁ!?」
「ジュースはバレてないつもりかもしれないがバレバレだぞ」
「うっそ………恥ず……」
「まぁ、そういうことだからよろしくね」
「は…………はい」
ちなみにジュースは俺とクレン、3人で一緒にお風呂に入った時に精通した。
ピンポーン
俺たちがちょうど飯を食べ終わった頃、インターホンが鳴った。
プシュー
ドアの前にはダリさんがいた。
「やぁやぁ、2日ぶりだね」
「ダリさん………どうしたんです?」
「なに……お礼だよ……お・れ・い」
「そうですか、まぁここで話すのも何だし中入ってくれよ」
「ではそうしよう。お邪魔するよ」
「あれー?ダリちゃんじゃない」
「やぁクレン君、改めてお礼をしに来たんだ」
「そ」
「先輩、誰ですか?」
「………この街で医者やってる人だ。俺たちもお世話になってるんだ」
「え!先輩らって病気になるんすか!?」
「………まぁーな」
「へぇー………」
「なんだい?私の事が気になるのか、少年よ」
ダリさんがジュースの近くに寄って行った。
「………まぁはい、先輩らがお世話になってる人は気になりますね」
「そうかそうか…………では、明日にでも私の所に来てくれたまえ。住所はステイ君にでも聞いてくれよ」
「……………?別に俺どこも悪く無いですよ」
「君のそのインプラント、付けたのは最近だろ?」
「まぁ、はい」
「そのインプラントを付けた人は相当下手だね、そんなんでは一年ももたないよ」
「………マジか」
「それと、私の所は初回無料だよ」
「………じゃあ明日の11時からお願いします」
「あぁ、任せてくれたまえ」
「ありがとうございます」
「………さて、少年との話も済んだとこだし改めてお礼をしよう。………ステイ君、クレン君、この度は私、ダリ・ミランダの為にご助力いただき本当にありがとう。君達のお陰で私はネム・エミオンと無事お付き合いする事ができました……」
俺たちに向かい頭を下げたダリさんが頭を上げた時、ダリさんの目からは涙が溢れていた。
「フッ、別に私たちは何もしてないわよ」
本当に。
「なぁ、ネムさんとはどこまでいったんだ?」
「馬鹿ねぇステイ、ラブホ行ったんだから普通最後までしてるでしょう」
「…………」
「どうだったの?初体験は?」
「………………」
「何黙ってんのよ?」
「い、いやー……………」
「え?…………あんた嘘でしょ」
「………じ、実はまだキ、キスしか………」
「はぁ!?拗らせすぎでしょ!」
「し、仕方ないだろぉ。私だって色々したかったけど、いざしようとすると体が固まるんだよぉ」
「……………媚薬が少なかったのか」
「へ?媚薬?」
「いやっ、なんでもない」
「…………でもそうなるとネム君の方にも問題があるわね」
「確かに、普通男がラブホ行って何もしないで帰ってこれるか?」
「無理ですね」
「だろ、ネムさんもしかしたらインポなんじゃないか?」
「誰がインポだって?」
「うおっ!!」
声のする方を振り返るとネムさんが立っていた。
「ダリに呼ばれて来てみれば、なんだ?俺を影でインポ呼ばわりしやがって」
「………悪い」
「おいダリ説明しろ!なんでこんな話になってんだ?」
「………いやー………2日前にラブホいったじゃないか………それでネム君から私に手を出さなかったからインポなんじゃ……ないかなと」
「まぁそういう事だ」
「チッ。あの時はなぁ、ダリが緊張してたから遠慮しただけだ」
「へぇー、案外優しいのね」
「ったりめぇーだろ」
「何が当たり前なのよ?」
「………………うるせぇ」
「あらあらー、ネム君予想以上にダリちゃんのこと好きなんじゃないの〜」
「…………っ」
「なんだー、ちゃんとラブラブじゃないの」
「……ダリ!お礼は済んだろ!もう帰るぞ!」
「う、うん」
「早めに済ませなさいよ」
「わかっているよ!またなクレン君!ステイ君!少年!」
ダリさんとネムさんは手を繋いでそそくさと帰って行った。
「俺あの人にインプラントの手術してもらっても大丈夫なんですか?」
「大丈夫だろ、処女だけどテクニックはあるからな」
「語弊招きますよ」
「…………じゃあダリちゃん達帰ったから私ちょっと出かけてくるわー」
「おう」
「ネェさんどこ行くんすか?」
「産婦人科よ」
「インプラントの検査か?」
「そ」
クレンが子宮にインプラントをつけて結構たったのに一向に子供は出来ない。
「2時間くらいで帰ってくるわー」
「おう、気をつけてな」
プシュー
家には俺とジュースだけになった。
「先輩、俺たちも出かけましょうぜ」
「………だな、どっか行きたい場所あるか?」
「バッセン行きましょう」
「勝負するか?」
「はい」
「何賭ける?」
「最終安打数が多い方が勝った人の言うこと何でも聞くってのはどうですか?」
「いいね、のった」
「今日こそは勝ちます」
「ハッ、長生き舐めんなよ」
1時間後。
カキィーン!!
「シャアああ!!」
結果は12対13でジュースが勝った。
「くそっ、最後の一球が」
「先輩!勝者の言うことを絶対一つ聞く約束っす」
「あぁ、男に二言は無い。なんだ?給料アップか?それとも服か?」
「いえ、違います。………………………先輩、好きです。俺と付き合って下さい」




