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(原案)バツライフ  作者: The kid 王
第二部:
41/58

EP6〜カタギとヤクザ〜

 次の日、朝だというのにネムさんから電話がかかってきた。ネムさんには俺が朝の時間帯は寝ているということは伝えてある、なのに電話がかかってきたのだ。

 『なんだ?』

 『ジュゼッペが失踪した』

 『は?』

 『今すぐ家を出ろ』

 『なんだよ急に?』

 『いいから、今すぐ俺の所にこい!俺なら親父に頼んでお前たちを匿える』

 『………わ、わかったよ。今すぐ出る、ネムさんどこに行けばいい?』

 『後でメールで住所送るからそこに来い。それと日が出てるとはいえ、来る時は周りには気をつけろよ』

 『あぁ』

 プツッ

 くそっ、急になんなんだ?面倒なことになった。とにかく今はネムさんの指示に従ったほうがいいよな。

 ドンドンドンッ!

 すると玄関の方からドアを叩く音がした。

 「なんだ?宅配?」

 俺は玄関のドアスコープを覗いた。

 「あ?」

 玄関の前にはスーツに身を包んだいかつい犬獣人の連中が5、6人立っていた。

 なんだこいつらギャングか?

 すると手前の男が懐から銃を取り出した。

 「おいおい、撃つなよ…………」

 ドンッドンッドンッ!!!

 「クソが、撃ちやがった」

 「出てこいゴラァ!。居るのはわかっとんじゃぁ!」

 正直こいつらを始末するのは簡単な事だ。だが外には監視カメラがある、警察には極力関わりたくない。

 「クレン!起きろ!」

 「ん?何………まだ朝よ」

 「今ギャングっぽい輩が家の玄関を壊そうとしてるんだ」

 「は?どういうことよ」

 「俺も正確にはわからない、だが只事じゃ無いのは確かだ。今は一旦逃げよう」

 「………殺せば良いじゃない」

 「でも外には監視カメラが………」

 「そんなの私がとっくにハックしてあるわ。それに家に勝手に入ってきたなら正当防衛になるじゃない」

 「そうか…………………そうだな、わかったちょっとやってくる」

 「はーい」

 勿論殺しはしない、少し痛い目にあってもらうだけだ。

 俺は玄関のドアを開けた。

 プシュー

 「やっとでて来やがったな、このポン中が!」

 誰がポン中だ。

 「くたばれ!こnッ

 俺はうるさい男のこめかみに家にあった画鋲を打ち付けた。

 グサッ

 「ギャア!」

 「何すんだてめぇ…………」

 俺は残っていた5人の顎を的確に砕いた。

 「おい、言えお前らは誰だ?」

 俺はこめかみに画鋲が刺さっている男に聞いた。

 「……………」

 だんまりか………。

 「おい、この耳は飾りか?だったら無くなっても心配ねぇよな!」

 ギリ千切れない程度の力で耳を引っ張った。

 「……………………わかった、言う!言うから手を離してくれ!」

 案外簡単に折れたな。

 だが俺が耳を離すと男は一目散に逃げた。

 「おいおい、逃げるのかよ」

 俺は逃すはずもなく男を捕まえ、チョークで気絶させた。

 男の服を漁っていたら胸内ポケットから名刺が出てきた。

 「『ヘルドックズ』………」

 聞いたことがあるな、確か最近勢力を拡大してるヤクザだ。

 「…………ん?まてよ………」

 よく考えたらなんでこいつらは俺の家を知っているのだろうか、人違いの可能性は無いと思うし………まさか誰かが俺の情報を売った……いやでも俺はそんな金持ってる訳でもないし………。

 「はっ」

 俺は気がついた。ジュゼッペだ、あいつが俺の情報を喋ったんだ。

 

 俺は家に来たヤクザを袋に詰め担ぎ、クレンと飼い猫のキッドと一緒にネムさんにメールで送られた住所まで来た。

 「ここだよな………」

 着いたのは何の変哲も無い3階建ての家だった。

 「早く屋内に入りたいわ………」

 「そうだな……」

 すると入り口のガレージが開いた。

 「お待たせ…しました」

 出てきたのはネムさんだ。

 「ネムさん、中に入っていいか?」

 「あぁ、でも俺の管理してる部屋だけだが」

 「なんでよ?」

 「呼び出しておいて申し訳ないのですが、カタギのお2人を組の敷地内で自由に行動させる訳には行かないんです」

 「あそ………とにかく中に入れて」

 「はい、ただいま」

 俺たちはガレージをくぐった。


 俺たちは客間に案内された。

 「なぁネムさん。『ヘルドックズ』って連中となんかあったのか?」

 「…………あぁ」

 「そいつらが今日の朝家に来たんだよ」

 「そうか………すまない」

 「あいつらはなんなんだ?」

 「………俺らの組と敵対してる組だ」

 「何かあったのか?」

 「…………悪いがカタギには言えないな」

 「ちょっと、こっちは家のドア壊されてんのよ」

 「………………それは後で弁償させてもらいます。ですがこれは組全体の問題なんで勘弁して下さい」

 「………わかったわよ」

 「とにかく………本題に入りましょう」

 「あぁよろしく頼む」

 「まず今回ジュゼッペに頼んだ仕事はシャブの運びだ」

 「ちょっと良い?」

 「なんだ、クレン?」

 「ジュゼッペって誰?」

 「…………あー………新しい仲間だ。最近知り合ったんだ」

 「ふーん………」

 「話しを続けるぞ。シャブの運搬先は20km先にあるクラブをやってるオーナーだ。だが2時間たっても仕事終了の連絡はこずオーナーに確認したが誰も来て無いと言った。俺はジュゼッペに電話したがこれにも応じなかった」

 「つまりそのジュゼッペって子は麻薬持ったまま消えたのね」

 「そうです。正確に言えば何者かに攫われたか、サツに捕まったか。だが今日ステイの家に『ヘルドックズ』の男たちが乗り込んで来たっていうことはジュゼッペは十中八九運搬中に『ヘルドックズ』の連中に攫われたことになる」

 「なんでそいつらに運搬してることがばれたんだ?」

 「それは今、ステイが持ってきてくれたヤクザを俺の部下が聞き出してるとこだ」

 途中から気づいたのだがネムさんは俺に話す時はタメ語になりクレンと話す時は敬語になる。

 「そうか………なぁ、ネムさん。ジュゼッペはまだ生きてると思うか?」

 「…………10%ってとこだな、運良く生きてたとしても今頃遠くに飛ばされてるな」

 「そうか…………」

 「ステイ、気にするな。今回の責任は全て俺にある」

 「………………」

 そんなこと言われたってジュゼッペに仕事を紹介したのは紛れもなく俺自身だ。

 「ねぇステイ」

 「どうした?」

 「助けに行かないの?」 

 「…………そうだな…」

 「やめとけ、お前が強いのは知ってるがカタギがどうこう出来る次元の話じゃない。ジュゼッペの事は諦めろ」

 「………………………………悪い、無理だ」

 「死ぬぞ」

 「死なないよ」

 「そうか………………じゃあ俺も行く。いや行かせてくれ」

 「いいのか?」

 「あぁ、元々今回の損失はかなりでかい。今回の件で俺は組の中での立場が悪くなる、だが損失以上の働きをすれば俺の面子は保たれるかもしれねぇ。ステイ、お前にしか頼めない。俺の為にも一緒に行かせてくれ」

 「ネムさん………ありがとうな」

 「ありがとうステイ、この恩はいずれ返す」

 「あぁ………………」

 元々は俺のせいなので恩など返されても申し訳なくなるだけだ。

 「………クレンはここにいろよ」

 「なんでよ」

 「もしインプラントに何かあったらどうする。それは治らないんだぞ」

 「………そうね、わかったわいってらっしゃい」

 「あぁ、行ってくる」

 俺とネムさんは部屋を出た。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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