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(原案)バツライフ  作者: The kid 王
第一部:アバンチュールゼアー
33/58

EP30〜NEXT→〜

 事件報告書

 11月26日キング・サイファー城にて、一名を除いた209人が血を全て抜かれた状態で死亡。

 当時寝室で眠っていた人間族の王「オースティン・キング・サイファー」も被害者の1人である。

 唯一生き残った「コバヤシ・タツヤ」は精神的不安定な状態にあり現在はジケイ会館両手剣部にて治療している。

 犯人の情報や物的証拠は何も無く、現在も捜査中である。

 人間族の王が暗殺された事件とし、今後この事件を「オースティン暗殺事件」と呼称することとする。

 犯人の可能性が高い人物は以下の通りである。

 :アリス・ナターシャ

 :イカロス・カラス

 :ステイ・セント

 :ハニャル・マーク

 :リリス・アクリア

 以上の5名である。

 ステイ・セントに関してはオースティンの御息女「クレン・キング・サイファー」の誘拐と城の地下の拷問室で父親が死亡していたこともあり、復讐した可能性が高いと考えステイ・セントは重要参考人として再度指名手配することとする。

 上記の内容を確定とする。

           世界警察公安委員会




 ガチャー

 「おかえりお兄ちゃん!」

 「ただいま、ベル。出かける準備は出来たか?」

 「うん!バッチリだよ、…………お兄ちゃん、お父さんは?」

 「………………父さんはな、……………父さんはな1人で旅に出たんだ……だから父さんは居ないんだ」

 「………いや!お父さんと一緒におでかけしたい!」

 「僕もだよ」ボソッ

 「お兄ちゃんなら今からでも追いつけるでしょ」

 「………ごめん無理なんだ、父さんは遠くに行っちゃったから」

 「なんで?もうわけわかんない!」

 「…………………ベル、僕と一緒に行こう」

 「お兄ちゃんとは行くけど、お父さんも一緒!」

 「お願いだ、僕と一緒に………」

 泣くな僕、ベルを不安にさせるわけにはいかないんだ。

 「お兄ちゃん………目から血出てる……」

 「えっ?」

 くそっ、止まれよ。ヴァンパイヤは血液の操作ができるはずだろ、なんで止まんないだよ。

 「ごめん、ベルなんでもないから……」

 「お兄ちゃん………」 

 「行こう、ベル」

 「…………………うん、わかった」

 「……………………………………ごめんな」

 僕は元シーラン薬局を後にし、ステゴロ武に帰った。


 一日かかったがなんとか2日以内に帰ることができた。

 「お兄ちゃん、ここどこ?」

 「ここは僕の師匠がやってる道場だよ」

 「ふーん、それしても誰も居ないね」

 「まぁ今ここにいるのはクレンとリリスさんだけだからね」

 「クレンお姉ちゃん!?」

 「あぁ、今は少し疲れて眠っているが………」

 「早く行こ!」

 「そうだな」

 リリスさんたちがいるとするなら宿の方だろうか。


 ドンドンッ

 「リリスさん!帰りました」

 ドドドドドドド

 なんだ?宿から大きな音が近づいてくる。

 ドドドド、バリーン

 「ステーーーーーイ、おかえりーーー」

 「クレン!?」

 「お姉ちゃん!」

 「久しぶりね、ベルちゃん。ステイも心配かけたわね」

 クレンは何もなかったかの様に元気になっていた。

 「おーい、ステイ。親父はどうした?それとそこの蟲人はなんなんだ?」

 「リリスさん、クレンを見守っていてくれてありがとうございました。この子はベルゼバブ・モスキートと言って昔は蟲人族の王様だったんです」

 「昔は?」

 「ええ、いずれ説明しますが今この子の見た目は大人ですが中身は幼い子供です」

 「へぇー……………」

 なんとなく理解した様なしてない様な顔だな。

 「で?お前の親父は?」

 「そうよ、結婚の挨拶しなきゃじゃない」

 「2人ともその話は後で…………」

 「「………………………………わかった」わ」

 「じゃあベルちゃんを寝室に連れていくわ、ベルちゃんついてきて」

 「うん!」

 もうなんとなく2人とも察したみたいだな。余計な気を使わせてしまった。


 3分後、ベルは疲れていたのだろうすぐ眠りについた。

 「ステイ、親父に何があった?」

 「…………亡くなりました………」

 「………………そうか」

 「…………誰がやったの?」

 「クレン…………」

 「ねぇ誰がお父様を殺したのよ?」

 言っていいのだろうか。

 「リリスさん、クレンに今の僕たちの状況は言いましたか?」

 「あぁ」

 「……どういうことよ?………………………………………………まさかっ」

 クレンの顔が青ざめていく。

 「…………………まぁ」

 「嘘よ、パパがそんなことするはず…………」

 「なるほどな、つまりクレンを連れ去った奴がステイと知れば当然クレンの父親はステイの親戚から情報を得ようとする。その結果ステイの親父が取り調べの末クレンの親父に殺されったってとこか」

 「ちょっ、リリスさん………」

 間違っていないがそんなわざわざ。

 「ごめんなさいステイ。謝ってすむ話じゃないけど私ちょっと今から責任とってくる」

 「は?」

 そういうとクレンは宿を出て行った。


 「ちょっ、どこ行くんだよクレン!」

 「着いて来ないで、パパと会って来るだけ!」

 「………………………待っ」

 クレンは城に行くつもりだ。

 「速っ!?」

 クレンってあんなにスピードあったか?追いつかない。


 結局城に戻ってきてしまった。

 「ちょっクレンせめて地下から………」

 クレンは正面から堂々とお城に入っていこうとしている。

 「いいじゃない、私の家なんだし」

 「そうだけど………」

 「それにしても門番が居ないじゃない」

 「そうだな」

 僕が来た時は四人程立っていたんだが。

 「まぁ都合が良いわ、いきましょ」

 「……………なぁ、クレン。聞いていいか?」

 「なに?」

 「もし、父親と会って何をするんだ?」

 「………………………決めてないわ」

 その割にはクレンの目は真っ直ぐだった。


 ガチャー。城の門を開けた。

 「なっ!?!?!?」

 目の前に広がっていたのは大量の死体であった。

 「なによこの状況」

 「わ、わからない」

 しかも全員、カラカラに乾いている。血を抜かれたのだろう。

 「とりあえずパパの所に行くわよ」

 「お、おう」

 なんだろう、何かおかしい。


 クレンと王室に向かう途中、武器庫と描かれた部屋を見つけた。

 「あっ……………」

 「なに?なんかあった?」

 「おう、クレンちょっと待っててくれ」

 「早くね」

 「わかってる」

 なんで僕が武器庫に今興味を持ったのかはわからない。だが悪い気はしない、むしろ何か良い感じがする。


 ガチャー

 「やっぱり」

 「何よ、何かあったの?」

 「あぁ、父さんの刀だ」

 家に無かったからどこにいったのかわからなかったが、ここにあったのか。 

 「綺麗な刀じゃない」

 「そうだな…………」

 刀の柄頭の部分には「愛しき妻・シーラン」と彫られて居る。

 「ハハッ」

 こんな状況なのに少し笑ってしまった。

 「じゃ、いくわよ」

 「そうだな」 


 父さん……母さんと会えたかな?

 

 

 

 

 

 


 


 

 

 

 



 


この作品で1番強いのはベルです。

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