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(原案)バツライフ  作者: The kid 王
第一部:アバンチュールゼアー
28/58

外伝(其の一)「伝説」の継承

 どうも今回この話の語り手をさせてもらいます。ザカート・キシャと言います、よろしく。

 こんなクソ陰キャの俺の日常の話なんて誰も興味無いと思うけど最後まで読んでもらえたら光栄です。


 さてさて俺は今年で21歳だ、産まれは農民の家庭で俺は今までなるようになれで生きてきた。そのせいでか青春時代はクソだった、思い出すだけで吐き気がする。だから勿論語る気なんて一切ない。

 そんな俺には才能があった、冒険者としての才能、21歳でプラチナランク冒険者として活躍している。人生勝ち組だ。なのでもちろんモテる、青春時代には無縁だった女の子が蛆の様に俺にたかってくる。だがある時違いに気づいてしまった、青春時代にモテてたあいつらと今モテている俺との違い。

 「俺も純粋な恋愛したかったなー」

 そうだ、俺には金しかない。今俺に群がっている女の子達は俺の価値にしか惚れていない、俺に惚れている奴など存在しないのだ。

 「幼馴染とセックスしたかったなー」

 幼馴染はいた、あまり可愛くなかったが仲は良かった。

 「そういえばあいつ結婚したんだっけ」

 なぜ俺は結婚式に呼ばれなかったのだろう?あんなに仲よかったのに。


 まぁいいやどうせそんなこと考えたってどうにもならないんだから。

 「…………………チッ」

 この舌打ちにはどういう感情がこもっていたのだろう、俺にもわからない。


 俺はピルカ国に着いた、この国では今内戦が起こっているらしい。

 「とりあえず、ギルドか……」


 ガチャー

 「すいません、ここのギルドに登録したいんですけど…」

 「はい、ではお名前とそれを証明できる物を出して頂けますか?」

 「はい、ザカート・キシャです、それと冒険者証明書です」

 「はい、えーザカート・キシャ。ランクは……………プラチナ⁉︎」

 おいおいわざわざ大声で言う必要は無いだろ。

 ざわっ…… ざわっ…………

 ほらみろ、周囲の視線が俺に集まってしまった。根っから陰キャの俺は注目されるのが嫌なんだよ。

 「えーお兄さんプラチナランクの冒険者なんですか〜。顔めっちゃタイプかも〜。よかったら私のパーティーに入りませんかー?」

 横からいかにもな女が話しかけて来やがった。

 「ねーねー、とりあえずご飯でも行きましょ、ねっ」

 「俺よりブスが話しかけるな」

 「………………へ?」

 真理である。

 

 「お姉さん、もう登録終わりました?」

 「え、ええもう大丈夫ですよ」

 「ありがとうございます、また来ますね」

 「はい、お待ちしております」

 よし、登録が終わったから飯にでもするか。

 

 「いただきます」

 俺は今、肉を食べている。何の肉かわからないが中々うまい。

 やっぱり肉は良い、食ってると幸せな気分になる。

 「そういえば、今戦争してるアイワナ教って肉食うの禁止なんだよな……」

 可哀想な奴等だ。この幸せが感じられないとは。

 それにしても本当にうまいなこの肉、メニュー表には何の肉か書かれてないけど。

 「はー食ったー」

 ここは当たりの国だ、うまい飯があるだけでこの国に来て良かったと思える。


 よしっ2件目行くか、日も落ちて裏路地に入ってみると個人経営の店や風俗、キャバクラなんかも開いている。

 「おー、結構色々あるんだな」

 看板を見る限り、女の子のレベルもかなり高い。貧困国の風俗は衛生環境も女の子のレベルも悪い、「国を知るには風俗を見ろ」よく言ってものだ。

 

 まぁ無難にキャバクラに行くか。

 「お兄さん、良い子探してる?うちは可愛い子揃ってるよー」

 ヘラヘラしたおっさんが話しかけてきた。

 「へー写真とかある?」

 「へい、もちろんでさぁ。見えますかあのでかい看板、あれがうちのNo. 1ですよ」

 「『ピルカNo. 1キャバ嬢ホーラ・シーマ』キャッチコピーは『女は有限?我は無限だ』」

 なるほど、老いが無いエルフだからこそのセリフだな。可愛い。

 「で?どうします、お兄さん」

 「ホーラ・シーマさんで、お願いします」

 「へい、コースは?」

 「セットで」

 「了解です」

 とても楽しみだ。


 「1名様ご案内ー」

 店内は派手な色に豪勢な飾りつけ、香水の匂いと加齢臭が混ざった独特の匂いがする。

 「じゃあお兄さん、この席で待っててくだせぇ」

 「はい」

 キャバクラは良い、俺の価値を知ら無い可愛い女の子が褒めてくれる。まるであの頃感じることの出来なかった青春を感じているようだ。


 「お待たせしましたー、ホーラ・シーマです。よろしくー」

 来た嬢は写真のまんまだった。つまり可愛いのだ。

 「よろしくお願いします」

 「えー堅いって、敬語とかいいから我と楽しくお喋りしよ」

 おお、思っていたよりフレンドリーだ。

 「ねーねーお兄さんこの店初回でしょ?」

 「う、うん、そうだけど………」

 やばい、陰キャが発動してしまった。

 「だよね、だよね。ねーなんで我を指名してくたの?」

 「純粋に君が一番可愛かったからだよ」

 うわー「君」とか言っちゃった、絶対キモいって思われた。

 「えー嬉しい、まじ天アゲ。ねーそれにしてもお兄さん体ガッちりしてるけど仕事なにしてるの?」

 「冒険者だよ、これでもけっこう稼いでるんだ」

 「えーマジ⁉︎お兄さん顔弱そうなのに強いんだ以外なんだけど、マジ尊敬する。ちなランクはー?」

 言いたくないな、これ言っちゃうとまた態度が変わったら嫌だし。

 「シ、シルバーランクだよ」

 「えーなんで嘘つくの?」

 「え!?」

 「我知ってるよ。あの時たまたまギルドに居たんだよ。結構話題になってたよ、ねーなんで嘘つくの?」

 「………嫌なんだよ俺がプラチナ冒険者って分かった瞬間に群がってくる女の子が」

 「えーっていうことは我もそんな女だって思われてるってこと?」

 「……………」

 「ちょっとまじありえんティなんだけど、我そんな安い女に見える?」

 「ごめん、悪気は無かったんだ。許してくれ」

 「アハっ大丈夫だって冗談冗談、お兄さん可愛いー。本当に気にして無いから、ほらお兄さんさっきから全然お酒飲んで無いじゃん、どんどん飲んで」

 「そうだね、じゃあドンパリ5本」

 「毎度!黒服ードンパリ5本ー」

 「はい!ドンパリ5本入りましたー!」

 なんだか良いなこの雰囲気、前の国の店とは比べ物にならないな。

 「ねぇ、シーマちゃんはなんでキャバ嬢やってんの?」

 「えーそれ聞く⁉︎」

 地雷だったか?

 「答えたくないなら良いんだけど」

 「んー別に言いたく無いって訳じゃないんだけど。まぁー成り行きかな」

 「成り行き?」

 「うん、我さーエルフじゃん?」

 「うん」

 「エルフってさー結構物静かな奴が多いんだよ、でも我ってこんな性格だから皆んなからウザがられてさー、なんかずっとここに居るの無理だわーって思って何も考えずに出てきちゃったんだよね。まぁおかげで今はNo.1キャバ嬢として大儲けしてるわけだけど。ハッハッ」

 「ドンパリ、10本追加で」

 「わーありがとー」

 「ドンパリ10本入りましたー」

 「お兄さん大丈夫?」

 「うん、お金なら腐るほどあるから」

 「違うよー、体のことだって。そんなに飲んで大丈夫なの?」

 なんて優しい嬢なんだ。

 「大丈夫大丈夫、俺酒強い方だから」

 「そっよかった、お兄さん潰れちゃったら我悲しいもん」

 「うぅぅぅ」

 こんな歳にもなって泣いてしまった。

 「お客様、お時間です。延長なさいますか?」

 もう時間が終わってしまった、たが。

 「延長で!」

 「かしこまりました」

 「あとドンパリもう10本!」

 「イェーイ」

 あぁ楽しい、天国だなここは。


 「オエぇぇぇぇ、うぅ気持ち悪い」

 次の日の朝。完全に二日酔いだ。

 「頭痛ぇ……………」

 あのあと結局ドンパリを50本程飲んでしまった。さすがの俺も肝臓が叫んでいる。

 「ウッ、オエぇぇぇぇ」

 あぁ、最悪だ。


 2日後。

 やっと二日酔いから解放された。

 「はぁもう絶対お酒は飲まないぞ」

 あぁ、クソもう夜じゃないか。お酒を飲んでる人を見ると吐き気がする。

 「あっお兄さんじゃないかー」

 「あぁシーマちゃん仕事は休み?」

 「うん、それよりあの後大丈夫だった?」

 「う、うんなんとか」

 「そっか良かった、じゃ我はこれからガチ彼とデートだから先行くな。バイバーイ」

 「バイバーイ」

 「また来てくれよー」

 「……もちろんだよ」

 彼氏持ちか、当たり前っちゃ当たり前か。


 さて、じゃあ今日俺は何をするかというと、風俗だ。この前はキャバの後に風俗に行く予定だったけどキャバが予想以上に楽しくて行けなかった。

 とりあえずまたキャッチの人にでも話聞いてみるか。

 「お兄さん、溜まってるんじゃない?」

 おっ早速、キャッチが来た。

 「そうなんですよ、良い娘いませんか?」

 「もちろんいますよ、この娘なんてどうです?最近入ったピチピチな娘ですよ」

 うーん正直、人外っ娘はタイプじゃないんだよな。

 「他にはどんな娘居ますか?出来れば毛が少ない娘で」

 「えー、それですと、この娘とかは?」

 種族は人間、年齢は25、Bカップ、好きなプレイは立ちバック。

 顔がいまいちだな。

 「他は?」

 「あーじゃあこの娘は?」

 種族は有翼人、年齢は30、Fカップ、好きなシチュエーションは触手。

 うーん、悪くはないんだが。なんか違うな。

 「次の娘」

 「はい」

 種族は悪魔、年齢は10……アウトー。ダメダメ。

 「次!」

 「は、はい」

 種族は悪魔、年齢は23、Cカップ、好きなオモチャはアナルビーズ。

 「この娘でお願いします」

 「はい、かしこまりました。ではご案内します」

 

 だいぶ古く、ボロい建物に案内された。

 「ではこの建物の三階の1番手前のドアが待合室となりますのでそこでお待ち下さい、女の子の準備が出来次第お呼びします」

 「わかりました」


 ガチャー

 待合室には同じ歳くらいの有翼人が1人いた。

 嫌なんだよな、この空間。どんなにカッコつけてても風俗に来てる時点で、非モテ確定だもんな。

 それにしてもあの有翼人、めちゃくちゃカッコつけてるよ。やめとけってどうせお前は俺と一緒なんだから。

 「なに?チラチラ俺の方見てさぁ、そんなカッコよかった?」

 うわっ話しかけて来やがった。しかも変な勘違いしてやがる。

 「あぁ、カッコよかったからつい目線が行っちまった」

 こういう相手は肯定しておけばいいんだ。

 「フッそうだろう、俺はイケメンだろう、カッコいいだろう」

 そんな風俗の待合室で決めポーズされてもきまんないって。

 「てかっお前誰だよ」

 「え?」

 なんだこいつ急に大人しくなった。

 「名乗りもせずに俺と同じ空間に居るんじゃねぇ、まずは自己紹介だろーが、自己紹介!」

 「怖っ」

 完全にイカれてやがる、大麻でもやってんのか?

 「早くー!自己紹介しろー!!」

 「ザ、ザカート・キシャです」

 「俺はハッジ・ホーキンよろしく」

 右手で握手した。

 「よろしく」

 「なぁキシャ知ってるか?」

 すぐ呼び捨て。まぁいいけど。

 「なんです?」

 「この国ってさぁ今内戦してるじゃん」

 「…してますね、それがなんなんですか?」

 「近々この戦争を終わらせる為にナタスとアイワナの代表者で1対1の3本先取の殺し合いするらしいんだよ」

 「へぇー、それがどうかしたんですか?」

 「うーん、おかしいと思わないかい?」

 「何がです?」

 「こんな沢山死者が出た戦争をさ、こんな簡単な方法で決めて良いのかってこと」

 「…言われてみればそう思いますね」

 「でしょ、だからね俺は何か裏の目的があるんじゃないかって思うわけ」

 「…………そうですか」

 なんだよ、こいつ普通に話せるのかよ。

 「なんかそう思う理由とかあるんですか?」

 「無いよ、勘。ただの勘」 

 「勘ですか……」

 「でもね、俺の勘は良く当たるんだ♪」 

 「……………はぁ」

 ガチャ

 待合室のドアが開いた。

 「では有翼人の娘をご指名のお客様、準備が出来たのでご案内します」

 「はーい。じゃあまたねキシャ」

 またね?

 「はい、また」

 なんだか不思議な人だったな、色んな意味で。

 

 俺はプレイが終わったので宿に帰ろうとしていた。 「フーよかったよかった。やっぱり俺の目に狂いは無いな」

 すると後ろから俺を呼ぶ声がした。

 「おーい、お兄さんちょっと待てー」

 シーマちゃんである。

 「何かあったんですか?」

 「あーなんかなさっき君に「会いたい」って偉そうなおじいちゃんが我に話しかけてきたんだよ」

 「はぁ?」

 どういうことだろうか。

 「それでね、そのおじいちゃんがギルドで待ってるって言い残してどっか行っちゃったんだよ。だがらさ、帰る前にギルドよってって」

 「わ、わかった」

 「じゃ、今度こそバイバーイ」

 「バイバーイ」

 なんだろう、個人的な依頼だろうか。まぁそれ以外ないか。最近は結構出費がデカかったから受けてみるか。


 ガチャー

 「すいません、ここに偉そうなご老人が居るって聞いたんですけど……」

 「はい、いらっしゃいますよ。ほらあの角に」

 ほんとだ。

 「あなたですよね俺に用があるっていうご老人は」

 「あぁそうじゃ、わしの依頼を受けてくれんか?」

 「なんなんですか?あなた?」

 「あぁ、わしはなナタス教の大司教をやっている者じゃ。単刀直入に言う、わし等のために戦ってくれんか」

 

 

 

 

 


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