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(原案)バツライフ  作者: The kid 王
第一部:アバンチュールゼアー
24/58

EP22〜先鋒戦〜

 ナタス対アイワナによる1対1の死合い当日。

 「まぁ見ててよ皆んな、俺がサクッと勝ってくるからさ」

 先鋒戦はハッジ・ホーキンさんだ。

 「ホーキンさん、武器は?」

 「ちゃんと持ってるよ」

 どうゆうことだ、丸腰どころか半裸じゃないかこの人は。

 「じゃいってくるよ」

 「勝ってきてくださいよ」

 「まかせろーーーー!!!!いえーーー!!!」

 「通常運転ね」

 「そうだな」

 もしかしてホーキンさんはステゴロで闘うのか、さすがに武が悪いぞ。


 「ではこれよりナタス・アイワナ戦争の終結のため1対1のルールを説明します。武器は死合い前に中央の闘技場に持ち込まれた物だけどします、途中外からのサポートや相手への攻撃があった場合その死合いは無効となり両名を死刑とします。それと魔法の使用は厳禁で、これも死刑です。そしてこの死合いの決着は先程のルール違反と相手の死亡で決着とします。ルールはいじょうです」

 ということはこの闘いは必ず死者が出るということか。

 「ではこれより先鋒死合い、ナタス教陣営ハッジ・ホーキン対アイワナ教陣営ゼ・ネベラレの死合いを始めます」

 相手はゼ・ネベラレ、言いにくいな。種族は兎の獣人族で武器は双剣か、ホーキンさんと比べるとだいぶちっこいな。

 「それでは………………始め!」


 チュッ

 ん?なんだネベラレさんの頬から血が出てるぞ。

 「まぁ1投目はこんなもんかな」

 

 「……………何したか見えたかクレン?」

 「まぁ目に血を集中させてたから見えたわよ」

 「何したんだ?」

 「ホーキンさんは自分の羽を投げただけよ、って言ってもえげつない速さでね」

 「まじでか」

 つまり自分の羽の数だけ武器があるということか、だから丸腰だったのか。


 「ほらぁまだまだいくぞネズミ!」

 ホーキンさんの羽がネベラレの体をどんどん傷つけていった。


 「んー確かに今はホーキンの優勢だがこのままだと負けるぞ」

 「どういうことよ、キシャさん?」

 「相手のネベラレは致命傷になり得る所は確実にホーキンの羽を弾いている、羽が尽きればホーキンは武器を手元から失う事になる」

 「あーなるほどね」

 「でもそんなこと本人が1番分かってるんじゃないか?」

 「そうだな、あいつの顔を見ろ、まだ何かあるぞ」

 ほんとだホーキンさん、ニコッニコだ。


 「ネズミ君、こんなもんか?防戦一方はつまんないよ」

 「だまれ、遠距離からしか攻撃出来ない鳥が。防ぐので精一杯なんだよっ」

 「ふーん、じゃあやめやめ」

 ホーキンさんは投げる手を止めネベラレに近づいていった。

 「ここら辺かな、あんたの射程距離」

 「なめやがって」

 「ほらこいよ」

 「クソが!」

 やばいネベラレの剣が首に当たる。

 「遅っ、こんなもんか?」

 「黙って避けてろよ」

 ん?なんだネベラレの双剣がどんどん速くなってるぞ。

 「………ッ」 

 ああ、ついにホーキンさんの体から血が。

 「どうだ鳥野郎、言っとくが俺はスロースターターなんだよ!」

 やばい、さっきまで舐めプかましてたホーキンさんが血まみれに。

 「隙ありだ」

 「ウッ」

 膝蹴りでホーキンさんのバランスが後ろに崩れた。

 「これで終わりだ、鳥!」

 後ろに崩れたホーキンさんの首にネベラレが剣を突き立

 「おいおい、勝手に終わらせんなよ」

 ドドドドドドドッ

 て無かった。

 「グハッ!?」

 ネベラレの背中にはホーキンさんの羽が無数に刺さっていた。

 「な、なんで羽がっ、ま、魔法?」

 「使う訳ないでしょ、ああいうの俺苦手だし」


 よく見ると背中に刺さった羽からキラキラしたものが。

 「糸だな」

 「糸ですか?」

 「あぁ、ホーキンは死合い前に羽の一本一本に目に見えないほど細い糸を結びつけ、いざというタイミングで引っ張っることでダメージを与えたんだ」

 「なるほど……」

 ということはホーキンさんが舐めプしてたのもネベラレに糸の存在を認識させない為に油断させるためだったのか。

 

 「クソッ卑怯な奴め」

 ネベラレは背中にの羽に結ばれている糸を切った。

 「油断したお前が悪いんだろ、ほら早く立てよ続きだ」

 「でももうお前の羽はほぼ無いだろ」

 「そうだな、…なんの問題も無い」

 「どこまでもなめやがって…………はー、これは使わずにすむと思ったんだがな」

 「なに?奥の手ってやつ?」

 「あぁ魅せてやるよこれがゼ・ネベラレだ!」

 するとネベラレの体、特に下半身が長く太く変形していった。

 「鳥野郎、1分逃げきれたらお前の勝ちだ」

 「……危っ!」

 速い!さっきまでとは比較にならないほどに。

 「まだまだぁ」

 しかも壁を蹴って休憩する暇を与えてず常時攻撃してくる。

 「はっよく避けるな鳥!でもまだ50秒以上あるぞ!」

 こんな猛攻があと50秒続いたらいくらホーキンさんでも死んでしまうぞ。

 「………ッッ………クッ」

 ホーキンさんが避けるために上空に飛んだ、でもそれは。

 「意味ねぇ、俺も跳べるんだよ!」

 ネベラレがホーキンさんの更に上に跳んだ。

 グサッッ

 ネベラレの双剣がホーキンさんの左胸と右頬に突き刺さり、そのまま地面に落ちた。

 

 「フッ器用な奴だ、首はしっかり守りやがって。だがまだ30秒以上ある今のうちに他の場所も刺して無力化させておくよ」

 グサッグサッグサッグサッ

 「フー……流石にもう動かねぇよな。おい鳥最後に何か言う事は?」

 「…………ねぇーー!!ステーイ!クレンちゃん!結婚式のご祝儀っていくらすんの?」

 「…は?何言ってんだお前、まぁいいかじゃあな」

 グサッ


 

 ネベラレの剣は地面を刺していた。

 「ち、力が、なっなんで、まだ20秒以上もあるのに……」

 ネベラレの体がどんどん縮んでいく。

 「あっっっっっっぶねー、間一髪ぅ」

 「な、なにしたんだよお前?」

 「……俺は特異体質でな羽一個一個に微量に神経毒が含まれてんの、いやー急に体でっかくなるから毒回るのが遅くなっちゃったよ。おかげで体中穴だらけだ」

 「………っくそ、くそくそくそくそくそくそ」

 ホーキンはよろよろと立ち上がりネベラレの剣を拾った。

 「あっそうだ、最後に何か言う?」

 「……………………」

 「そ」

 サクッ


先鋒戦勝者、ナタス教陣営ハッジ・ホーキンの勝利。

 「ホーキンさん、勝ちましたね!」

 「ああ、ちょっと肩貸して」

 「ええ」

 「で、いくら?」

 「…金貨10枚で」

 「高っ……わかったよ」

 

 ナタス・アイワナ戦争、先鋒戦の勝利。ナタス教勝利まであと2勝。

 

 

 

 


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