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(原案)バツライフ  作者: The kid 王
第一部:アバンチュールゼアー
18/58

EP16〜ビンゴ〜

 「森に入ってだいぶ歩いたけどまだ誰とも会わないわね」

 「………そうだな」

 ナマス森に入り2時間くらいたったが人以前に動物や虫すらも見当たらない。

 「ホニーさん、何かありました?」

 さっきから弓使いのホニー・マミヤが辺りを見回しているのだ。

 「さっきから、視線を感じてな……」

 「でも、ホニーさんの察知には反応してないのでしょう?」

 「あぁ、そうなんだが………」

 「また何かあったら教えて下さい」

 「ああ、わかってる」


 ここで僕たちのパーティー紹介をしよう。まずはリーダーのマースメロ・セント、僕の父であり刀使いである。

 サブリーダーはサブ・ミントさん、父と刀部の同期で猫獣人族である。旅の途中で聞いたのだがミントさんは父の元カノである。

 3人目はダ・ロック、父とミントさんの後輩で魔法も多少使える、魔法と刀を使い戦うのでバランスの良い立ち回りができ今回はサポーターとして参加している。趣味で音楽活動もしておりビジュアル系ロックバンドのボーカルギターを担当している。女にモテる。

 4人目はホニー・マミヤ、父さんの冒険仲間で弓使いである。なんと彼は前々回のジケイ大戦で優勝した猛者である。彼はイルカ型の獣人なので半径12kmまでなら誰が何処にいるか察知することができる。

 5人目はスターキー・サー・マジカル、彼女も父の冒険者仲間で魔法使いである。彼女はエルフでありキリコ師匠とリッキーと同世代である、回復魔法が使え、固有魔法も複数所持している。彼女はそれなのに職につかずパーティーを転々として自由に暮らしている。彼女いわく自分より強い魔法使いはまだ会ったことが無いという事である。それはリッキーも例外では無いらしい。

 6人目は僕。

 7人目はクレンである。


 「ホニーさんってリッキーさんと戦ってどうでしてか?」

 「んー、結構いい所までいけたんじゃないかな、その時もこんな感じの森で決闘したんだ。俺はリッキーの場所がずっとわかっていたんだが全然当たらなくてなそれはリッキーも同じでジリ貧だったんだ、始まって2日目あたりになってくると俺の察知できる範囲も疲労でだいぶ狭くなってな、気づいたら後ろに立たれてたんだ、あの状態から反撃は出来なかったから降参したんだ」

 「その時の察知できた範囲は?」

 「3kmくらいだな」

 「つまりその距離を一瞬で」

 「そうゆうことだな」

 「ちなみにホニーさんはどのくらいの距離まで弓で狙い打つことができるんですか?」

 「大体10kmってとこだろ」

 「は、はぁ」

 両方化け物すぎるだろ。 

 どうしようリッキーがどんどん遠くの存在に感じてきてしまった。

 「大丈夫ですよステイさん、あなたなら今度こそ優勝できますよ」

 「ミントさん……でも僕ウィーンズさんに瞬殺されたんですけど」

 「確かにウィーンズさんは圧倒的でしたが次回からは出れないですから」

 ミントさんが言うと全然励ましになっていない。

 「次回はミントさんは出ますか?」

 「?はい」

 だよな、だったらせめてミントさんと互角くらいの実力はつけて置かないと。

 「なら今度、手合わせして貰えませんか?」

 「ええ、もちろんです」

 「……ウィーンズさんって何者なんですかね?」

 「それがわかんないんですよ、今回のジケイ大戦の予選が始まる前に急に入部してきたらしいですよ」

 「そやつならいくつか知ってる事があるぞ」

 「スターキーさん」

 「昔、私が入ってたパーティーにルーズ・デッド・ダウンっていう魔神族がいてな、ある日家族が出来たから冒険者を辞めるって言い出したんじゃ」

 「つまりウィーンズさんはそのルーズさんの子供ってわけですか」

 「いやこの話は1000年前のだから多分ひ孫くらいじゃろ」

 長生きしてる人の話はスケールがちげーや。

 「ルーズは大剣を使っていたな」

 「おんなじですね」

 「あと彼女の父ドロー・デッド・ダウンは現魔王じゃぞ」

 「え、魔王ってこの世界に居たんですか」

 「あぁ、魔王いうても肩書きだけで最近は自分の国にしか興味を持ってないがな」

 「悪さとか戦争とかしないんですね」

 「お主、そんな魔王はもうおらんぞ今の時代は  LOVE&PEACEじゃ」

 「は、はぁ」

 横文字、地球人から習ったのだろう。

 

 「リーダー、察知に誰か反応しました」

 「距離と方角、人数は?」

 「西南で距離は……10km、いや9Km、1人で結構な速度で近づいて来てます」

 ようやくイベント発生か。

 「もうすぐそこまで来てます」

 「みんな、警戒体制だ」

 

 そこに現れたのは一匹…一人の蚊人であった。

 「なんだお前らは?この先は俺たちの村だ勝手に入って貰うのは気に入らないな」

 「俺たちは蚊人に用があって来たんだ、通してくれ」

 「何の用だ?」

 「5年前のガバ街で50人が1夜にして全身の血が抜かれて死んでしまった事件があってな、その調査に来たんだ」

 「…………なるほど、つまり俺たちが犯人だと言いたいのか?」

 「……………あぁ」

 そこまで言っていいのだろうか、蚊人の顔に血管が浮かんでいた。

 「敵襲!!!!!」

 蚊人が甲高い声で叫んだ。

 「リーダー!全方位から大量の蚊人の反応が」

 「スターキー!頼む」

 「任せろ。ステイとロック、土魔法で密閉空間を作って皆を中に避難させろ!わしは炎魔法で全体を焼き尽くす」

 「はい!スターキーさんは?」

 「わしは魔法を使った後すぐ行く」

 僕とロックさんでパーティーを囲うように土のシェルターを作った。

 外でスターキーさんが炎魔法を使ったのでシェルターの中はサウナ状態だった。

 「ステイくん、水をくれ」

 ホニーさんはイルカなので熱気と乾燥にめっぽう弱い。


 「………父さん、これでビンゴですね」

 「あぁ、奴らが犯人だ。速攻で潰すぞ」

 「……はい」

 僕はまだ理性を保っているが父は限界そうだ。

 スターキーさんがシェルターに入ってきた。

 「外はどうでしたか?」

 「ぶっ放したから一カ月くらいは消えないじゃろう」

 「じゃあどうするんですか?」

 「このまま魔法を使って土の中を進むぞ、スターキー悪いがまた頼む」

 「何度でも頼むが良い」

 そう言って杖をかまえると長いトンネルができた。

 「一瞬でこんな……」

 「こんなのはまだまだじゃ」

 「無駄話はいい早く行くぞ」

 だいぶきてるな。

 

 「ここら辺でいいじゃろ」

 地上に上がって見たらそこには大きな村があった。

 「いいか絶対バレるなよ」

 「うん」

 「全然人が居ないわね」

 「多分スターキーさんの火を消しに行ってるんだろ」 

 「ホニー、周辺はどんな感じだ?」

 「周辺に警備兵と思われる人が50人ほど北の方から大きな個体がいます。多分蚊人の族長かと」

 「よし、そこに行くぞ」

 「………父さん確認なんですが今回の事件は蚊人族が犯人なのは間違い無いも思うのですが、最終的にどうするつもりですか?」

 「………殺す」

 「…………わかりました」

 この世界に来て色々な人や文化に触れ合ったが未だ殺しというものを理解していない、僕はこれからの戦いについていけるだろうか。

 

 

 

 


 

 

 

 

 


 


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