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第3話:突然の来客

 美穂が死んでから1週間が過ぎた、俺は美穂が死んだショックで家から出れなくなってしまった。


 この一週間ほぼ飲み食い、睡眠もあまり取らず、ずっと考え込んでいた。

(俺れがあの日、無理矢理でも美穂についていったら、、、あの日美穂の異変に気づいて話でも聞いてやれてたら美穂は死ななかったかも知れないのに!)


 (俺がもっとちゃんと美穂の様子を見ていれば美穂は死ななくて済んだはずなのに!、、、美穂を殺したんだ、、、)


 あの日のことをを暗く一週間もまともに片付けもされていないゴミの散らばった部屋で1人寂しく後悔をしていた。


 突然部屋にインターホーンの音が聞こえた、初めは無視する気だったが何度も何度もインターホンを鳴らしてきたので、流石に頭に来て玄関のスピーカーに


 「なんなんですか?」

と不機嫌そうにいうと、、、聞き覚えがある声で返事が返ってきた。


 ???:「あの〜開けてもらっていい?」


 その声を聞いた瞬間俺は涙を流した、、、

(その瞬間夢だと思った、、、だってもう美穂は、、、)


 「嘘だろ、、、美穂の声だ、、、」


何年もずーっと聞いてきた声、だから聞き間違えるわけがない、

(夢でもいい、もう一度美穂に会いたい!もう一度会ってあの日のことを謝りたい!)


 俺は無我夢中に玄関に走って勢いよくドアを開けた。


ガチャ


 「美穂!」

ドアを開けてそこに立っていたのは、、、

 

 「「えっ」」


 けどドワの向こうに立っていたのは当然美穂ではなく俺よりも少し歳上?だと思う知らないお姉さんが立っていた、お姉さんは清楚系でとても可愛かったが俺はガッカリした。


(確かに美穂が生きてるわけないよな、、、)


 「なんで泣いてるの?」


 「あっ、、、」


俺はすぐに涙を拭った、、、


 「そもそもお前は誰だよ?俺はお前のこと知らないぞ!」


とキレ気味に言った、完全にお姉さんは悪くないのだが、、、


するとお姉さんはイタズラっぽく笑いながら


 「誰だと思う?」


と質問返しされた、俺はこの言葉を昔に言われたことがあることを思い出した。


 俺はそのお姉さんとは初対面のはずなのに何故か懐かしさを感じ頭にふと幼馴染の顔がよぎった、(そういや〜美穂の出会いもこんな感じだったっけ?)

〜13年前~

 当時俺は今とは比べ物にもならないコミュ障で公園に行っても友達もいないので楽しいと思ったことはないがいつも砂場で遊んでいた、しかし突然同い年ぐらいの女の子が、何してるの?と急に話しかけてきたのでビックリしてモゴモゴしているうちに、


 ???:「一緒に遊ぶ友達がいないなら私が今日からあなたの友達になってあげる!」


 と言われ勢にまかされ頷いてしまった、

「あっあの、、君誰?」と聞いたが女の子は


 ???:「さあ〜誰だと思う?」といたずらっぽく笑いながら質問返しをしてきた。


その後もう一回名前を聞くとあっさりと教えてくれた、そうその女の子は美穂だったのだ。


 それから実は美穂とは家が近所だったこともあり毎日のように遊ぶようになった。


 元々俺はこういう感じの子は苦手な部類に入るのだがなぜかその子だけは一緒にいて嫌だと思わず一緒にいて楽しいと思った、多分そこから俺は幼馴染に恋をしていたのだろう。


 (それはともかく目の前のお姉さんは誰だ?)

俺はそもそも人間付き合いが苦手で幼馴染しかまとも付き合いはなかった。


まあそんな感じで知り合いが少ないので少しでも関わったことがある人なら顔は覚えているはずだが全く見覚えがない、、、と言えば嘘になるが、、、、(なんか美穂に似てるんだよな〜雰囲気はだいぶ違うけど容姿とか言動がどことなく美穂を思い出すんだよな〜)


 「じゃなかに入るね!」とお姉さんがなかにズカズカと入ってきた。


 「ちょっと待てよ!これ普通に不法侵入だぞ」と言ってもお構いなしに入ってきた。


 「うわっなにこれ」と一週間ゴミを溜め込んだゴミだらけの部屋を見て驚いていた。


 「えっ、、、ちゃんと家事とかしてると思ったのに」とよくわからんことを言っていていたが。


 「あれ?、、、」


急に眩暈がし出した、(くっ寝不足がこんな時に、、、)

バタッ

家の中に知らない人がいるにも関わらず俺はその場で寝てしまった。


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