爆笑!ふざけた桃太郎
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは、山へ芝刈りに出かけようとしますが、つい怠け癖がでてしまい、
「明日はがんばろう」と毎日決意を固めて二度寝をしていました。
おばあさんは、そんなお爺さんを軽蔑の目で見つつ、毎日川へ洗濯に行きました。
おばあさんが川で洗濯をしていると、川の上流から大きな桃が流れてきました。
お婆さんの力ではとても川岸に運ぶことはできないほどの大きさの桃でしたが、
おじいさんが全く働かず、食べるものにとても困っていたおばあさんは、
執念で桃を川岸へ運びました。
その後、おばあさんは一旦家に帰って桃を切るための包丁を取りにいこうと考えましたが、
誰に盗まれるかわからないという疑いが強く、自力で桃を転がして家まで運びました。
お爺さんとお婆さんがよだれを垂らしながら包丁で桃を割ってみると、なんとびっくり!
桃の中からは、それはそれは可愛い玉のような赤ん坊がゲロを吐いておりました。
お婆さんは言いました。
「こりゃ、たまげた!赤ん坊だよおじいさん!」
おじいさんが答えました。
「たまげたなー。人間を食うのは初めてじゃ。」
渋い顔でおばあさんが言いました。
「おじいさん、人間の肉は美味しくないと聞いたことがある。
どうじゃろう。最低限の飯を与えて大人になったら
死ぬ気で働かせるというのは?」
おじいさんは満面の笑みで言いました。
「それはいい考えじゃ。ばあさんは天才じゃのう。
それで、この赤ん坊の名前はどうする?」
おばあさんは、即答しました。
「桃から生まれたんだから桃太郎でいいじゃろう。
考える時間がもったいない。」
お爺さんは少し渋い顔をして言いました。
「桃太郎か...安易な名前じゃが、まあどうでもよい。」
こうして、その赤ん坊は桃太郎と名付けられました。
適当な名前をつけられた桃太郎は栄養失調ギリギリのラインではありますが、
なんとか大人になりました。
桃太郎はお爺さんとお婆さんのために毎日仕事に行くのですが、
体力が無く、いつも午後一で倒れていました。
職場の人に毎日運ばれてくる桃太郎を見て、お婆さんは考えました。
「これはまずい。このままではいずれ働き口も無くなってしまう」
そんなある日、お婆さんは村で、ある噂を聞きました。
鬼が村を襲い、金銀財宝を盗んでいくというのです。
それを聞いたお婆さんは、韋駄天の如き速度で家に帰り、
体調不良で寝ている桃太郎を叩き起こしました。
桃太郎は、意識の朦朧とする中でお婆さんに着替えさせられ、
包丁ときび団子3個を手に、フラフラの足で家の外に出ました。
家から3歩出たところで、桃太郎は引き返してお爺さんとお婆さんを
包丁で刺してやろうと考えましたが、下手をしたら返り討ちに合う
危険性があると考え、踏みとどまりました。
桃太郎は山へ入るなりきび団子を一気に3個、口の中へ放り込みました。
「これは美味しい。」
桃太郎は山を下り、隣の村でキビ団子の修業をしました。
桃太郎は、美味しいきび団子を作るため、必死に働きました。
それから3年の月日が流れました。
自分が満足できるきび団子が完成したため、桃太郎は師匠に事情を説明し、
鬼退治に行く許しを請いました。
3年掛けて育てた桃太郎が去っていくことに、師匠は動揺を隠せませんでした。
師匠は言いました。
「桃太郎。お前の気持ちはわかった。1日だけ考えさせてくれ」
その日の夜。桃太郎は袋にありったけのきび団子を入れ、鬼退治に出かけました。
山に入った桃太郎は、さっそく山の動物たちにきびだんごを食べさせてみました。
桃太郎のきび団子は、あっという間に山の動物たちの間で大評判になりました。
桃太郎は思いました。
「そろそろいいかな。」
桃太郎は動物たちに言いました。
「みんな。鬼退治に協力してくれたらもっとたくさんのきび団子をあげるよ。
鬼を倒せば、たくさんの財宝が手に入るんだ。」
動物たちのテンションは最高潮になりました。
その後、桃太郎は、犬・猿・キジをそれぞれ隊長とし、
総勢1000匹の動物を従え、鬼退治に出発しました。
犬・猿・キジは口がうまいだけで戦力にはなりませんでしたが、
それぞれ手下の熊や虎などを
鬼と戦わせ、見事に5体の鬼を全滅させることができました。
その後、桃太郎は5体の鬼を家来に加え、楽しい人生を歩みましたとさ。
めでたしめでたしw
ふざけ過ぎました。
すみませんw