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トラベラー・トラブル~空想世界遺産事件

作者: マルクス

大学四年生ともなれば大半は就職先が決まり、後は、卒論を書くことや思いで旅行などに時間を割くと思う。

それが、当たり前なような気がする。

しかし、ここ世界遺産大学四年生の

厳島巧(22)は、就職先おろか、やることも決まっていない!

周囲には、大学院生になると研究者になると言ってるが聞かれるのが面倒で答えていた。

そんな彼を心配している考古学部のサークル仲間が彼の回りに集まっていた!

「巧、いいのか?もう少しで卒業だぞ?」と説教まがいに言ってるのは、

清水矢吹、同じ年で石みたいな顔していて身長が高く、情に厚い。

もうすでに、就職が内定していた。

そこに「そうだよ!私達は内定が決まってるから言ってるのよ。」

と横から割り込んで話してきたのは、

平泉華。

お喋り好きでとにかくうるさく、ベラベラ話し続けるのが癖だ!

二人は巧を心配していた。

いつも、三人でご飯に行ったり、遊びに行ったりと行動を共にしていた仲間だ!

清水が「聞いてるのか?」と巧に少し大きい声で聞く。

厳島巧はその声にようやく顔を上げた。

巧は「聞いてるよ。」と言ってる巧の顔は、

中学生でもいける童顔でメガネをかけている。

巧は「ボク、今とっても大事な事をやってるんだよ。だから、回りで何か、ゴチャゴいっても聴けないんだよね。」と言う。

「またか?」と平泉華が呟く。

「巧!あんた、この前に中国行って来たって、もしかして…」と聞くと

「そうです。」と目を輝かせた!

すると、清水は「どういう事だ?」と華に聞く

華は「この前も、あったじゃん。旅行行って、こんな風になったとき。」

と言うと。

清水が「また、事件を持ってきたか?」と聞くと

巧が「そうです。持ってきました!」と一言返した!

厳島巧は、一年に何回か行われている、遺産発見隊に入っており、その目的で各国に行くことがある。

それで、旅行幾度に事件を持ってくる!

大きいものから、小さいものまで…

今回は行った中国で何か事件を持ってきたのだ。

清水が「で?今回は?」と聞くと

厳島巧は「実は、中国の、万国長坂に登って来たんだけど。」と言う!

万国長坂とは、道が山の頂上まで続いてる。その道が美しいことから遺産となっている!

空想の世界ですけど…

厳島巧は「それで、頂上に着いたときに、一匹、二匹とお玉じゃくしが死んでいたんだ。」と言う。

清水が「自然だもん!いるだろ?」と言うと、華もうなずく。

すると、巧が「だって、変だと思わないか?あそこは、池などないんだよ!それなのに…」と言う。

平泉華が「鳥よ!よくテレビでもやってたじゃない?加えたのを落としたのよ。」と言うと。

巧が「あそこには、強い風が吹くため鳥逹が飛んでこれないんだよ!」と言うと。

清水が「じゃああれだよ、周辺にいた鳥がお玉じゃくしを加えてたのを誤って落としてそれで風て流れてきたんじゃないか?これで事件解決だ!」と一人で会話を終わらせる。

厳島巧が「それだけだったら良かったけど、実はその近くで人が死んでいたんだよ。それも、空から落ちてきたって、あと、口の中にお玉じゃくしが入っていて、」と言うと

それを聞いてた二人が同時に「それを早く言えよ。」と言う。

清水が「殺人事件じゃん。」と言うと、

巧が「いや、まだ決まってないよ!どうやって空から落ちて来たかってことですよ。」と敬語になる。

「目撃者は?」と華がきくと

巧が「突然空から落ちて来たところしか、見てないって、」

その日の昼に、さっきの話しを三人でしていた。

「その落ちて来た人身元は?」と華が聞くと

「不明。探してる。って言ってもボクは関係ないんだけど…どうも気になって…。」と巧かま答える。

「お玉じゃくしが犯人だな!」と清水が言う。

続けて「お玉じゃくしが化け物になっていて、その落ちて来た人を襲った。そして、必殺技のお玉じゃくし攻撃をして、口の中にお玉じゃくしがはいってたってことだな。」と子ども染みた推理をする。

華が「じゃあ、空からどうやって落ちたの?」と少し笑いなが聞くと

「それは、分からないよ!とにかく、忘れようぜ!な!巧、お前は就職先の事だけ考えろよ。」と話しをかえる。

厳島巧は頼んだチーズインハンバーグ定食を見たまま動かなくなっていた!

清水が名前を二、三回呼んでようやく返事をする。

大学の授業が終わり、皆帰ってるのに厳島巧だけは、一人で大学の図書館に来ていた。

「やっぱり、ここにいたか!」と図書館に清水と平泉華が来た。

華が「まだ、気になってるんだ。」と聞くと

巧が「うん。気になってね!ボクは、実際に見てるだよ。君達は見てないけど…やはり、おも入れはその違いだよ。」と少し冷たく言う。

それを聞いた清水が「何だよ!俺らはさ、お前がまだ、内定も決まってないから心配になって言ってるのに…わかったよ!ほっといてやるよ!」と怒って図書館から出ていく。

華も「巧!そんな言い方ないと思うよ。清水君だって、心配してるんだよ。謝ったほうがいいよ!」といったが厳島巧は何か本を見つけたのか、黙ってそれを見る。

華も図書館から出ていく。

次の日、教室には清水と平泉の姿があった。

厳島巧は昨日の事は何もなかったかのように話しかける。

「おはよう。」と挨拶するが清水はあからさまに無視をする。

巧が「お玉じゃくしのことだけど、」と危険ワードに触れる。

その瞬間に清水は睨んだ!

巧は気にしないで「ボク分かったよ。」と言って席につく。

その後授業が始まった。

清水は、事件の謎を知りたくて授業中、どうしよもなかった。

授業が終わり、清水と平泉が巧の席に集まった。

清水が「おい。分かったのかよ。」と朝の無視を関係なしに聞くと

巧が「うん。」と返事をする。

巧が「聞きたいの?教えるよ。まず、お玉じゃくしが降ってきたのは、空から降ってきたでなくて、土蛙のお玉じゃくしだったのよ。あの辺りに生息してるんだって!それを知らなかった人たちに発見されたってこと。大騒ぎになって、学者逹が話しを盛ったんでないかな?」と説明する。

華が「死体は?どうやって?」と続きを聞きたくて聞くと

「その日に霧がかかっていて、ボクが頂上に着いたときには、晴れてたんだけど。」と言うと、

清水が「それと死体が落ちて来たのとどう関係してんだよ?」と怒り気味に言う。

厳島巧は「まぁ、落ち着いてよ。つまり、目の錯覚ってことだよ!落ちて来たって見た人は霧が原因で落ちて来たように見えたってことだよ!視界が見えないため、目撃したひとは、倒れている人より下にいたんですよ!見えてる部分が少なくなる。倒れたときに、上から落ちてくるように見えたか?それとも、嘘をついてるか?まぁ、こんな感じですよ!辻褄が合わなくてもボクが、納得したらそれが真実です。あとは、興味がないので…」と言った。

清水が「本当にいいのか?もっと調べなくても?それが真実でないかもしれないんだろ?俺のせいか…俺がヤメロッテ言うからか?」と聞くと

巧は「いいや!もう、満足したよ!あと、言うの忘れていたけど、君達がボクが内定決まってないと心配してくれてるけど、その事には感謝してます。でも、ボクは前から内定決まってるよ!話すと嫌味に聞こえると思って黙ってたんだよ!考古学研究所に。」と言うと、

二人は「そうなのか?」と驚く!

厳島巧がそれを言うと、教室から出て行こうとする。

清水が「おい!授業始まるぞ。」と言うと、

厳島巧は「今からボクは、トラベラーだから!」と去って行った!

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