恐怖
真たちが村廻りを始めてから少し経った頃、真たちは村の南側の最果てまで来ていた
「こんだけ回ったけど、血痕も何もないな。」
タカが退屈そうに語りかける
「まあまあ。あと一軒で終わりだから。」
真がタカをなだめているとき、その一軒から謎の異臭がしてきた
「ん?何だこのにおい?あの家からだな。だらかいるのか?」
真は「可能性はあるね」と、答え警戒しながら異臭のする家の扉を開ける
ガラガラ
この時、真たちが見たのは、生きた人間でもなく、腐ったものでもなく
人間もバラバラ死体だった
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
このバラバラの死体は、性別すら変わらないほどかなりひどい状況だった
タカは恐る恐る近付きばらばらになってる中の一つ手らしきものに触る
「まだ暖かい....ここから逃げるぞ!!」
軽く腰が抜けてしまっていた真は、気合で腰を浮かせ駆け出した
班のみんなもただ前だけを見つめながら、一心不乱に走っていた
走り出してからどれほど立ったろうか。
まったくもって覚えていない
すると、前からもう一つの班が駆けてきた
「っ..はあ..はあ.」
青ざめた顔の上ここまで一心不乱で駆けてきたのだ、山明が不思議がった
「タカ..俺達悲鳴が聞こえたから走ってきたんだけど、何があった..」
タカが今までのことをすべて話す
「そうか..それなら早くこの村から出よう!このままここにいてはまずい」
少し遅れて、この村に来た時に尿意を催してやぶの中にいた男、康が駆けてきた
「お~い.おいてかないでよ~」
なんてのんきな男だろうかと全員があきれていると
その一瞬だった
康が悲鳴とともに
忽然と姿を消してしまった
「ウアあぁぁあぁぁ!!」
真たちはただ恐怖におびえているしかなかった
やはりまだ犯人がいた!この村に殺人者が!