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9人の村  作者: シャム犬
2/13

肝試し

 はあはあ


俺らはやっと山を越え、肝試しの舞台の廃村についた


「やっと着いた、、、、」

 タカが真たち全員が思っていることを代弁してくれた


山を登ったところで、尿意を催し草むらの奥に消えていった奴が来たことを確認して、山明が話し始める

「よし、今日はここで肝試しをします!!」

 この肝試しの首謀者、山明がテンション高めだ。

「さっさと終わらせて帰ろうぜ。またこの山上って帰るんだから。」

「そうだな。ならまず、この村の家を一軒一軒回ってこうぜ。」

 この肝試しには、女子が2人ついてきたのだが、その中の一人、綾香が説明を求める

「なんで回らなきゃいけないの?」

 この質問に、山明は自信ありげに話し出す

「ふっふっふ。実はこの村が廃村になった理由は、ある殺人鬼による惨殺事件によって廃村になったんだ」

 なるほど、それが理由ならうなずける


「じゃあ早く回っちまおうゼ。」


まず真たちは班分けをした、小さいとはいえ村だ、全員で回るには時間がかかりすぎるので、班で決めて回ることにした。

 真たちの班のメンバーは、真、綾香、宏亮、康煕のメンバーだ。

「じゃあ真たちの班は、村の南側を回って。俺たちの班は、北側に行くから。」

「了解だ、30分ぐらいしたらここ戻ってくるね」

 そういって真たちは山明たちと別れ、村の南側へと向かう


この10分後、この村に悲鳴がとどろくことは、まだ誰も知る由もなかった



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