食料問題と意外な働き
真矢が見つかった池は干ばつなどにより水が引けなくなった時のため池で、真たちのキャンプ地から、村の反対側へ3分ほど歩いた場所にあった。
真矢の死体の傍らには、殺害に使われたと思われる血の付いた斧と、シャベルが置いてあった。
彼女を埋葬してやれという犯人からの厚意ともとれる嫌がらせだろう。
真たちは、この後午前中いっぱいかけて真矢の遺体を埋葬すると、ある問題が持ち上がった。
食料問題。
思い出せばこの2日間食べ物もほとんど口にしてなかった。ほとんどというのは、肝試しに来るときに持ってきたお菓子が少しだけあったからだ、水筒はの水のみそんな状況であの血祭りだ、胃が何も受けつかなくなっていた。真矢の埋葬から2時間後、食料に関する緊急会議が開かれた。
「この村に家畜はいないのか?」山明のこの言葉で会議が始まった。
するとここでタカから有益な情報が入ってきた。
「家畜なら、昨日逃げて帰ってきたときに、村の中に金網で囲まれた場所があったが、そこに何かいるんじゃないのか?」
この言葉に内心ほっとした部分があった、よく考えればそうなのだ、もしこの村に動物がいなかったら、奴はどうやって暮らしているのだろう、道は土砂崩れでふさがれていて、隠し通路でもない限り奴も町へ出れないはずだから。
ただ一つ、心配な点があった。「もし、その動物が鶏や豚だったとして、どうやって切るんだ?切れたとしても、焼くものがじゃないか。」と真は聞いた。
すると「私、、、も、持ってきてるよ」と綾香が答えた。
綾香の父はホームセンターの店長をやっていてそのためにたくさんの道具を持っているのだと言う。
綾香が持ってきたものは、懐中電灯、小型ガスコンロ、万能ナイフを持ってきたそうだ、なぜガスコンロを持った来たか聞くと、先月キャンプに行ったまま出すのを忘れていたらしい。
「よしよし、これで飢え死にしなくて済むぞ!取り敢えず、10分後に家畜を狩りに行こう。絶対に見つかるなよ。後、キャンプもこの場所から変える。」
この判断は懸命だ。奴にこの場所がばれた今、この場所に居続けるのは愚の極みだ。
「じゃあ10分後に出発だ。くれぐれも静かに、ばれないようにを徹底してくれ。」
真たちは静かにうなずき了解の意を表す




