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こちら、聲質研究部?  作者: 緋和皐月
第4章
40/45

練習するのはあと2日

「有徳さん、お風呂で練習、すごく良かったです」

「だろ? あれは、私の恩師からも、お墨付きを頂いてるんだよ」


 有徳さんに早速、昨日、風呂で練習してみたことを伝えました。


「それじゃあ柳くん。リハーサルと行こうか」


 あれ? もうリハーサル、ですか?


「リハーサルのリハーサルだよ」


 少し可笑しそうに、有徳さんが含み笑いをされました。

 ……リハーサルの、リハーサル?


「本番リハのリハ、セットオーケーだよぉ♡」

「マイクの調子も最高なので、いつからでも始めることができます」

「うん、ストップウォッチも準備完了。壊れてないかテスト済みだお」


 ……ん? ストップウォッチ? 何に使うんでしょうか。


「アマノン、ステージ立って!」


 小日向先輩に背中を押され、どこから持ってきたのか分からない、教卓の前に立たされました。

 皆さんが、僕を見つめてきます……もしやこれは、


「……新手の、いじめ……ですか」

「違うよアマノン?! 本番リハのリハだよ!」


 つまり小日向先輩が説明してくださった内容をまとめると、本番に味わうプレッシャーに打ち勝つために、聲質研究部ではリハーサルのまえに、もうひとつリハーサルも重ねるそうです。


「こーゆーのの1番の対処法は、慣れだと思うんだ〜、俺はね」


 聲研現部長、小日向先輩は笑います。


「俺、アマノンと同じ1年生ん頃、超がつくほどのアガリ症でさぁ。もー、1年生んとき行ったLコンで、アガっちゃってアガっちゃって。まともに話せなかったわけ」


 同じような失敗を後輩にさせたくないのさ前歯キッラーン! と小日向先輩がふざけます。

 ……きっと、照れ隠しです。


「というわけで、アマノンちょっと1回読んでみようか」

「あ、はい!」


 僕は、すぅっ、と息を吸い、読み始めます……。




 ──数分後。


「柳くん、もう少し声量上げようか」

「句点の後の間を、もう少し開けましょう」

「マイクにはぁ、もう3センチは近づいてねぇ?」


 え……お、怒られました……?

 そして更に、小日向先輩が追い討ちをかけます。


「アマノン、30秒も余ってると落第だよ」


 た、たった30秒で、落第ですか?!



 県大会まで、今日を含めて、あと2日。


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