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こちら、聲質研究部?  作者: 緋和皐月
第3章
24/45

味方は身内でそこにいた

「とゆーかミキさんが声優だって、よく知ってたねーきみー!」


 ミキさんが声優さんだったなんて……僕、知りませんでした。身内なのに。


「まー、家族にも話して無かったんだけど〜」

「うん、お母さんも始めて聞いたわ」


 僕の母、意外と肝が据わってますね。全然動じて無いです。


「ふふー。で? やぁちゃんの部活の、聲質研究部? の、臨時先生すれば良いの、ミキさんはー?」

「はい、宜しくお願い致します。オレは副部長の鷹野で、リツくん、小日向が部長です」

「そかー、鷹野副部長くんとー、小日向部長ね。じゃーね、まずは滑舌練習といこっかー?」


 滑舌……声質向上のために必要ですよね。

 ……あれ。そういえば……声質向上放送、あの続きって聞いてないです。


「……声質向上放送の呼吸の回って、どうなったんですか?」

「え? あ、腹式呼吸の回かい? あれは、もう放送したよ。昼の放送で」


 ……昼って、友だちの居ない僕にとっては、ぼっちの時間じゃないですか。

 精神を統一し、周りの声をシャットアウト。当然、放送なんて聞こえるはずも無く。


「一生の不覚です……」

「うん、何がだい?」


 昼放送だって知っていれば、シャットアウトしなかったのに……。


「悲しいです」

「よく分からなかったけど、要するに柳くんは、腹式呼吸の仕方が知りたいのかな? それなら私が、いつでも教えてあげるさ」

 

 さすが有徳さん。イケメンは、なんでも分かるのでしょうか? イケメンって凄いですね、さすがは皆の憧れです。

 そういえば、あの某アニメのパンのヒーローたちだって、擬人化やらすると超イケメンでした。それに食パンのヒーローは、悪役ヒロインに惚れられるほどのイケメンっぷりですもんね。さすがイケメン、どこでもモテる、どこでも最強です。


「イケメンを敵に回したら死にますね、僕」

「急に何を言い出すのかな、君は」


 それにねぇ、と有徳さんは少し、首を傾げました。


「もし皆が君を敵に見ても、私は君の味方だよ?」


 こ、これは……



「「「「「口説き文句……!?」」」」」


「え、何がだい?」


 天然? これ、天然の発言なんですか?

 一般人が使うと、白ける以外なにでも無いこの文句が、有徳さんだと、わあ不思議、口説き文句どころか、殺し文句です!?


「天然で、この破壊力……黒崎と、この男……互角かもしれない!」


 小日向先輩の叔父さんが、カッと目を見開いて言いました。

 ……黒崎さん、って誰なんでしょう?


「まぁそれは後でするとして! ミキ先生の講座を拝聴しなきゃだよねぇ☆ 俺もメモる!」

「えっ充にーちゃんも聴くの?!」

「ここで聞いとかなきゃ損じゃないか!」


 なんともテンポの良い、小日向さんの叔父さんです。


 それでは、ミキさんの講座がやっと、始まります……!





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黒崎さんを知らなくて気になる貴方様は、今すぐ作者の作品ページに飛んで、「俺と愉快すぎる仲間たち!〜作家は今日も忙しいのだ〜」をご覧ください。


俺ユカ知ってるよという貴方様は、いつもお世話になってます。ありがとうございます。

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