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こちら、聲質研究部?  作者: 緋和皐月
第3章
23/45

味方は身内でここにいた?

「え、だからもう、今日は参観日無いんだよね? 仕方無いなぁ〜、それじゃあさぁ、俺、校内見学してっていい?」


 きらきらきら、と瞳を輝かせて、小日向先輩の叔父さんが教頭先生に聞きました。


「ほら、小説の取材ってことで!」

「ま、まさかん、貴方様は……!」

「うんうん、えっ知ってる、俺のこと? えーちょー嬉しい〜」

「……誰っすか?」

「知らんのんかーい! てかそれ、俺が前に使ったネタだし! 真似すんなし!」


 この2人、なんなんでしょう、ボケツッコミが素早すぎて、ついていけません。

 はっ、まさか、これは仕組まれた罠?


「それはいけません。有徳さん、助けてください」

「何がいけないのか聞いてもいいかい?」


 う、有徳さんに呆れたように言われました。

 すみません、僕が全て悪いのです……でも、有徳さんに呆れられるのは正直ちょっぴり、いえ、結構、心が痛みます。


「ごめんなさい……」

「急にどうしたんだい?!」

「うふぅ、これは、恋のヨ・カ・ン♡ ミミィいつでも協力するからねぇ」

「えっ?! 栗兎の所属してる部って、栗兎も含めてホモばっかりなの?! 話聞きた……いや、取材してもいい?!」

「俺ホモじゃ無いよ、充にーさん?!」


 そこでビシィィ、と小日向先輩の叔父さんがポーズを取りました。


「何言ってんだ、お前も俺の担当編集者と一緒に居たら、自然と嫁にしか見えなくなるよ!」

「待って、充にーさんの担当編集者って男の人だったよね?!」


 ……え? 男の人の編集者さんが、お嫁さんなんですか?


「充さん。うちの新部員、雨野さんが戸惑っています。なのでもっと続けてください」

「オォイ鷹野ォ、そこは頼れる先輩として止めてやれよぉぉ!」


 鷹野先輩が、フッ、と笑いました。


「何言ってるのですか、リツくん。オレは、雨野さんみたいな可愛い生き物は困らせたいんですよ!」

「お前、真面目に見えるくせに変わってるよな、変な方向に!」

「お褒め頂き恐縮です! 可愛い子は恥じらわせよ! 靴下は脱がせるものだ!」

「変態じゃないか!?」


 た、鷹野先輩は変態だったのですか。


「……でも、そんな事実に対して驚いてはいない自分に驚いています……」

「どうしたアマノン、変態に毒されたか?!」


 有徳さんが、ぽん、と僕の左肩に右手を置きました。


「大丈夫だよ、柳くん。うちの部は、変な奴らばっかりだから」


 ……そうおっしゃる有徳さんはどうなのでしょうか……ハッ、そうだった、有徳さんはイケメンすぎる御人だった!


 ……と、なりますと。

 有徳さんは超イケメンで、ミミィさんは性別がよく分からなくて、佐野姉妹の先輩方は2人で1人の特殊能力持ち、鷹野先輩は……変、態、……ですよね。


「じゃあ、小日向先輩は……」

「クーデレを愛する、百合(注:とある腐った専門用語)好き腐男子だよ☆」

「あ、俺、薔薇&菊(注:とある腐った専門用語)専門〜」


 ……小日向先輩も、その叔父さんも、腐った沼に嵌ってらっしゃる種類のお方々だったなんて……。


「まーそういうことはどうでも良いや。プライベートで雨野実紀さんに会えるとか、超ラッキー☆ インタビューしても良いかな?」

「えー? なに、君、このミキさんのファンなのー? サインあげよっか?」

「あざます!」


 ……え?


「ど、どういうことですか?」

「え、なに? 君、知んないの? 雨野実紀といえば、今有名な声優だよ?」



 ミキさんが、……声優?



「えええええ?!」


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