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こちら、聲質研究部?  作者: 緋和皐月
第2章
20/45

腹をくくって部活を目指せ

 

 分厚い封筒を抱えながら僕は、まっすぐ帰宅しました。


「ただいま……」

「やぁちゃん、おかえりーっっ!」


 ……ん?

 明らかに、母さんとは違う声です。

 誰でしょう……いいえ、僕のことを『やぁちゃん』なんて呼ぶ人間は、この世でただ1人しか居ません。

 僕はリビングに顔を出し、そっとその人の名前を口にしました。


「ミキおばさん?」

「半分あったりー、で、半分 っずれー! ミキさんはオバサンではなくてー、お姉さんなのだよーん?」

「そ、そうですよね、失礼でしたよね。僕の叔母だなんて、失礼すぎますよね」

「ミキさんは、やぁちゃんの叔母だけど、オバサンじゃないだけだおー!」

「……?」


 この方は、僕の母の妹、つまり母方の叔母です。まだ20代の若いOLさんなのです。

 ……とにかく、えーと、ミキおばさんと呼んではいけないんですよね。


「み、ミキお姉さん?」

「大正解っ! もー、やぁちゃん大好き〜」


 母さんに、鞄置いて着替えてきたら、と言われたので、慌てて着替えて、封筒を抱えたままリビングに戻りました。

 すると、ミキおばさ……いえ、ミキお姉さんは、にやりと唇の端を釣りあげました。


「姉さんに聞いたわよん、なんだか面白い部活に入ってるんでしょお?」

「あ、いいえ、まだです。僕は、仮入部員で……あでも、今日はこれをもらってきました」


 僕は、封筒をミキおばさんに掲げてみせます。


「ふん? それはバイトが正式社員になるための手続き書類と見た」

「え? えと、はい」


 取り敢えず、頷いておきます。……何を言っておられるのか、さっぱり分かりませんけど。


「声質向上するための、聲質研究部……いいねー、あたしそーゆーの好きだわーん。分かった、じゃーあたしも、明日、やぁちゃんと学校行くねーん!」



 ……はい?!




まぁでも、第2章もこれで終わりですかね。

次回から、新章に突入。

ですから今回は、雨野の叔母さんという気になる新キャラを登場させて、次章に繋げるようにするための回でした。


お付き合いありがとうございます。

しかし次章の更新は、作者の事情で少し遅れます。

たぶん、明日から1週間、更新できません。リアルの都合上故です、ごめんなさい。

再来週から、また更新しますので、お楽しみくださいませ。


……なお、もし再来週、更新がされてませんでしたら、作者の身に何かあったのだなと優しくご心配してくださ……いえ、やっぱなんでもないっす。


今後もよろしくお願いします。

……今年中に完結させるのが目標っす(←なんだ急に)

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