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こちら、聲質研究部?  作者: 緋和皐月
第1章
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寿命縮めず 歩いて少年?

 今日から学校に行かねばならぬ。


 そう自分の心を叱咤して、僕は玄関へと向かいます。

 荷物は全部、持ちました。

 ……教科書って重いんですね。


 母が僕の背中を見つめていることに気づきつつ、玄関のドアに手をかけて、動きを停止。

 ……何か忘れているような気がしたんです。

 うーん、なんだろう…………あ。


「…………いってき、ます」


 ボソボソと、呟きですら無い、小さな声で言ったのに。


「いってらっしゃい!」


 大きな声に振り返ると、母は満面の笑顔で僕に手を振ってくれました。

 なんだか、ちょっと気分が良くなった気もしてきました。

 ……でもやっぱり、憂鬱でした。



 ……もう嫌だ。限界だ。行きたく無い。ついでに言えば生きたく無い。死にたい。でも自殺は怖い。


 家からたった数メートル先の電信柱の影に、僕はしゃがみこみました。

 ……なんか、周りの視線が怖いんです。

 なんだか、皆が僕を嗤っているのでは、と思ってしまうんです。


 自意識過剰だと思いますか。

 気にしすぎだと言いますか。


 ……でも仕方無いじゃないですか。

 そうとしか、考えられないんですから。

 ……あぁ、やっぱり僕は暗くて嫌な奴だなぁ……。

 再び溜息をついて、僕は立ち上がります。

 今更、あんなに嬉しげに見送ってくれた母の元へ、学校に行かずに帰れる訳がありません。

 というか僕に、そんな度胸なんてありません。


 ほんと駄目だなぁ、僕……。

 自然と俯きがちになりながら、学校へと歩いていると。


 ドンッ、と何かに衝突しました。


「っ?!」


 視界が揺らぎ、とっさに目を瞑ります。

 衝突した反動と、荷物に後ろに引っ張られている重力の関係で、僕は後ろに倒れ、



 ……ませんでした。



「……え」


 恐る恐る瞼を開くと。


「やぁ。失礼したね。大丈夫かい?」


 すぐ目の前に、いわゆるイケメンという、美形がいました。


「……?!」


 待って待って待ってください、こここれ、え、どういう状況で?!

 美形が近いです、美形が!


「……ぁっ、だ、だだだ大丈夫です」

「そう? それなら良かったよ」


 美形が微笑みました。

 制服は僕と同じなので、どうやら同じ男子高校生らしいです。

 ……じゃなくて、これはどういう状況なんでしょう、何故こんな距離が近……あれ?


 僕、倒れてませんね。


 なのに、快晴の青空が見えます。


 そういえば、地に足が着いてないような、手足とかを抱えられてるような感覚が……。



 ……まさか、まさかまさか僕は、お姫様抱っこというものをされて……たり?


「ぅわぁぁあああ?!」


 ガリッ!




作者は思いました。

「なぜ雨野は、中学で義務教育終わるのに、わざわざ高校進学したのだろう」


……というわけで、いつか明らかになるかもしれないこともないかもしれません!(←どゆこっちゃ)

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