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こちら、聲質研究部?  作者: 緋和皐月
第2章
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腹を震わし部活をすれば

 小日向先輩から、1枚の白い封筒を渡されました。


「そいじゃアマノン、この中身の書類に全て目を通して、ちゃあーんと書いて印鑑押してもらって、明日持って来てねぇん☆」


 な、なんでしょう、この分厚い封筒は。

 まさかこれ全部、正式に入部するための書類ですか?

 ……多すぎませんか、これ。


「きっちーんと、見てこないとお仕置きだからねー☆」


 お仕置きって何なんでしょう……やっぱりあれですかね、永遠に悪口を垂れ流されるとか、もしかしたら僕の黒歴史が全校放送とか、そういう悪夢みたいなことなのでしょうか……?

 いや、悪口や陰口は別に良いです、良いのです。僕の存在価値を考えると、悪口や陰口を言って貰えるだけ有難いのです。

 しかし黒歴史はいけません、断固として守らなくてはなりません、小学校の時に担任の先生に向かって、おかあさんと呼んでしまったこととか、絶対ダメです。


「……絶対、忘れません!」

「うんうん、真面目でいいなぁ!」

「……柳くん、顔真っ青だけど大丈夫かい?」


 ええ大丈夫です、有徳さん、ご心配は要りません。


「僕は常時こんな感じです」

「それはそれで心配だよ……」


 困ったように、有徳さんが苦笑いしました。

 ……苦笑いもイケメンすぎます。


「……ま、眩しいです!」

「……なにがだい?」

「あ、校長先生ぇの頭とかぁ?」

「ぶふっっ、それつまり校長先生の禿げ頭が、陽光に照らされてピッカーンってことだよね、ぶふふふっ!」


 こ、校長先生の頭は、完全に禿げては無いですよ! ちょっと……ちょっと、真ん中がつるんとしてるだけなんです、ちゃんと耳の近くに髪の毛残ってますから!


「是非一度、『ワタシ〜が、ツルピッカーン校長先生であ〜〜る!』と言って頂きたいものですね」


 ここでまさかの鷹野先輩が爆弾発言?!


「なんせ名前が……ぶふっ、鶴野榛蔵(つるの はりぞう)だしね! つるつるの禿げた像だよ、まじウケる!」


 校長先生のお名前、そんな名前だったんですか?!


 こうして、なぜか今日は校長先生のお話で盛り上がったのでした。


 ……校長先生、ごめんなさい。


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