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こちら、聲質研究部?  作者: 緋和皐月
第2章
17/45

腹を満たして部活に加われ

 柔らかな朝の木漏れ日が窓から差し込み、窓辺に置いてある花瓶に生けられた、真っ赤な薔薇の花弁は肉厚で、とても艶やかです。

 絵になるような美しい光景が広がるのは、聲質研究部の部室です。


 ……なのですが。



「……今日の反省点は、やっぱ声量が足りなかった点かな?」

「そうですね。いや、それよりもリツくんは、もっと敬語が似合うようになってください。何故あんなにも似合わないんですか、貴方は」

「私は、鷹野先輩の合図、少し早かったように思います」

「ミミィの記憶が正しかったらぁ、これ台本の通りに進んでないよねぇ? どぉして、もっと詰められなかったのかぁ、教えてくれるぅ?」

「そうなの、ミミィ様のいう通りなの。もう少し詰めて、今日中に腹式呼吸講座入れる予定たったの」


 ……なんなんでしょう、この雰囲気。

 なんか……部外者の僕が口を挟むと殺されそうです。

 そう、きっと皆さん、僕が何か言った瞬間、綺麗な薔薇の棘で僕を刺し殺し……


「……ぴぇぇっ!」

「どったのアマノン?!」


 薔薇の棘って絶対痛いですよね、絶対。

 あんなに鋭いですもん、痛くないわけが無いです。


「あれ、柳くん。もうお弁当食べ終わったのかい?」

「……はい」


 ひとつ、残ってますけど。


「それじゃあ、小日向先輩……いえ、部長」


 ん? 有徳さんの、小日向先輩の呼び方が変わりました。

 何故でしょう……はっまさか、よく映画で出てくるような、公私をキッチリ分けるタイプというやつでしょうか。

 あれって大体、無表情なイケメンさんがやりますよね。

 ……いえ、有徳さんが無表情だというわけでは無く!


「有徳さんは表情豊かですっ」

「……それは褒めてくれてるのかな? ありがとう、でも急に言われると照れるよ」

「ウクルンって適応能力高いけど、それはイケメンだからかなぁ?!」


 ……小日向先輩、それは違うと思います。

 なんて到底言えない僕は腑抜けです。いや、腑抜けの意味をよく理解していないので、使い方間違ってるかもですけど、腑抜けてるのです、ふにゅふにゅです。


「今にもドロリと溶けちゃうのです」

「えー、蕩けちゃうならミミィが食べちゃうよぉ♡」

「どうぞ、お弁当差し上げます」

「う? や、そぉいう意味じゃないんだけどぉ……まいっかぁ、ありがとぉ」

「ミミィさん……雨野さんには、下ネタは通じませんよ」


 え、待ってください、下ネタだったんですか、今の……?


「あっはぁ、ホントにぃ、柳きゅんってカワイイよねぇ♪」


 ……なんだかとても、複雑です。

 可愛い……一応、高校生とは言え僕も男なんですけど……いえ、男子(、、)高校生、と言いますから、「男」では無く「男子」で、可愛いが通用する年齢なのでしょうか……むむむ、複雑です。


「とゆーわけでー! 聲質研究部入門テストを、明日しまーす☆ ……アマノン、覚えておかねーと、承知しねぇからヨ」


 なんか、後半部分、妙にイケボでしたね。男の僕でも、某アニメ番組の主人公のスポンジくんと同じように、はわわわわぁ、ってなります。


 ……え、テスト?


ーオマケー


愛李「え、それってスポ○ジ・○ブなの?」

栗兎「ギャーッ、ダメだよメノン! それ以上は著作権だよっっ」

涼介「あのアニメって、カオスですよね……」




《あとがき》


皆様こんにちはっっ!緋和皐月です!

すみませんすみません、2日更新のはずが、なんか更新されてなかったぽいです。

……いや、更新予約した「つもり」だったっていうか……とにかく、すみませんっ!

そして、リアルの諸事情により、来月まで更新をお休みします、多分。

ホントに色々すみません! リアルが早く済んだら、早く戻ってきます。

ごめんなさい!

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