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こちら、聲質研究部?  作者: 緋和皐月
第2章
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腹が空いたら部活をすべし

 ミミィさんの衝撃的なカミングアウトに、パニックを起こして居た僕の心でしたが、やっと落ち着きました。


「てなわけでー、仮…………入部してくれたアマノンにも早速、参加してもらうのですん」

「貴方、今『仮』の部分を小さく言って誤魔化そうとしましたね?」


 鋭く鷹野先輩がツッコみました。

 ……というか。


「……何が、どういう訳で、何に参加するんでしょうか」


 すみません、くだらないことで心を騒つかせて、時間を無駄にしていました、ごめんなさい。


「ありり? アマノン聞いてナッティング?」

「……」


 暫しの間、微妙な温度の中に沈黙が訪れました。


「……ネタが分かりにく過ぎる為に誰もついていけてませんよ、リツくん」

「えっ?! どの辺がっ?!」


 ごめんなさい、僕は低知能なので分からないのです、そうです僕は、お猿さんに馬鹿にされるほど頭が悪いんですごめんなさい、あでもお猿さんは凄く賢いので、僕を嗤うこともしないかもしれません、優しいです……。


「お猿さんは神様です」

「……アマノン、今の話の流れのどっから、オサァルサァン出てきたの?」

「部長さんはお猿さん好きですか?」

「うん、嫌いじゃないんだけどさ? 可愛いもんね」

「お猿さんは優しいのです」

「……へぁ?」


 まいっか、と小日向先輩は肩をすくめました。


「えっとねー、だかんねー、声は人に与える印象の8割以上を占めるんす。つまりは、声が素敵イコォォォル、俺チョー素敵☆」


 ……話が見えません。

 声が素敵、いこーる、小日向先輩が素敵なんです……か、そうなんですね。


「先輩、柳くんが困ってますから、分かりやすい説明をしてくださいよ」

「えー、ウクルン厳しーっ!」

「ウクルン言わないでくれますか。……柳くん、勘違いしてはいけないからね」


 さすがイケメン、有徳さん。僕の悩める心情をさーっと理解してくれるのは、イケメンだからでしょうか。


「有徳さんも神様です」

「……突発的な君の考え方も素敵だけども、時たまに分からなくなるかな」


 有徳さんが苦笑いを浮かべました。


「えっとぉ、つまりリツリツが言いたいのはねぇ、声が素敵な人は、ほんとは性格が悪くても腹黒でもぉ、素敵な人だって思われるんだよーって、ことだよぉ?」


 ミミィさんが、分かりやすく説明してくれました。


「詐欺師の人とかはぁ、凄〜く声が魅力的だったりするんだよぉ♪」


 まさか詐欺師さんって、声から騙していくのでしょうか。

 僕も気をつけなければ……。


「とゆーわけで、聲質研究部は声質向上する為に、新入部員アマノンも、絶食しまっすーん☆」


 …………へ?



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