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こちら、聲質研究部?  作者: 緋和皐月
第2章
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腹が減ったら部活を始めよ

「じゃあ母さん……いってきます」

「うん、いってらっしゃい! これ、お弁当よ」

「うん、ありがとう……」


 ……母さん、これ、重箱では無いですか?


「部活の先輩たちにも、どうぞって分けれるように、お母さん頑張っちゃった♡」

「……そっか」


 こうして僕は、今日も登校することになったのでした。

 凄いですよね、なんなんですかね。これぞ入部の力なのでしょうか、僕が2日連続で登校とか、天罰がくだるのではないでしょうか。

 やっぱり大人しく家に引きこもっていれば良かったんです……きっとそうなのです。


「おお、柳くん! おはよう」

「あれぇぇ、柳きゅん、それ、お弁当ぉ? 大きいからぁ、重箱みたいだねぇ☆」


 朝からウザったい事を考えていた僕なんかに、挨拶をしてくれたのは、有徳さんとミミィさんです。


「……弁当のことについては、もう何も触れないで頂けると嬉しいです」

「……本当に、重箱なんだぁ……?」



 昨日とは打って変わり、意外と早く、学校に着きました。

 ……僕は昨日、どれだけ道端に蹲っていたのでしょう。道行く人はきっと、変に思ったでしょうね。恥です。黒歴史です。今すぐ死にたい。


「ア・マ・ノ・ン〜、おっへぁよー。ウクルンとミミンもお……ふぁぁあ……よ。あー、今日の放課後部活だかんね、覚えとい……はふ……てね」


 欠伸まじりに、小日向先輩が僕の背後から、挨拶してくださいました。


「おはようございます、こひなたん先輩」


 ……いけません、噛みました。

 あああ、だからもう僕は本当ダメな奴です、小日向先輩がお怒りになっても当然です、ごめんなさい、明日から学校来ませんから、ごめんなさい。


「何なの、こひなたんって超カワイイじゃん、あれだよカワイイだよ、世界のKAWAIIだよ、なに、朝から俺を悶えさせるつもりなの? その思惑に見事嵌った俺っ、いやこれは萌えるっしょ?!」


 ……もだえ? もえ?

 先輩、ごめんなさい。それは日本語ですか。


「小日向先輩。柳くんが困っているので、やめてくれますか?」

「ウクルンったら、今日も、つ、め、た、い♡ キャッ♡」

  「やめてください怖気がさします」

「そのマジトーン酷くない?! ねぇ、ミミン!」

「もぉ、リツリツったらぁ。アリノリ様が下の名前で呼ばれるの嫌いってぇ、知ってるでしょお?」


 やれやれ、とミミィさんが首を振りました。


「しっかしミミン、今日もド派手だねー」


 小日向先輩は、首をかしげます。

 今日のミミィさんは、昨日と同じツインテールに、大きな赤色のリボンを付けてました。


「ホント、『男の子』になんて見えないよ〜」


 そうですよね、完全なる女子そのもので……す?


「……はい?」

「もぉぉ、ダメでしょーっリツリツ! 柳きゅんは、ミミィの性別なんてぇ知らないんだからぁ!」


 ど、どういうことですか?


「ごめんねぇ、柳きゅん。騙すつもりは無かったんだけどぉ、説明メンドかったってゆーかぁ。ミミィ、本当は男なんだぁ♡」



 …………え?



「えええええええ?!」


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