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3.リリム・レンフィアの過去

おはようございます!

3話目になります^_^


※(閲覧注意)相変わらずのへたっぴさですw


よければ最後まで見てください!


 

 アルアトス最北端に位置するスレンフィーレにいる一人の少女。


 名をリリム・レンフィア。


 銀髪の紅い目をした少女。

 彼女は裕福はないけれど貧しくもなく、ごくごく普通の家庭に生まれ、何不自由なく育っていった。


 また、リリムはタレッドを有していた。


 能力は剣の創造。




 リリムの両親は、共に研究者でタレッドについての研究チームに所属していた。


 帰りは遅く、いつもリリムは顔をふくらまして帰りを待っていた。


 ご機嫌をとる為、父は毎日のように勇者パラディンの話を聞かせていた。


「俺はいつまでも君の中で生き続ける…おしまい」


「さすがに聞き飽きました。もう寝ます」


 少しむっとした後、クスッと笑い自室に戻るリリム。

 なんだかんだで嬉しそうであった。




 三年前のとある日、リリムと両親は、明日の出かけ先の家族会議をしていた。


「お母さん、明日はローレンでお買い物したいです」


「いいわね。ただ…お父さんが遠出嫌いだから許してもらえるか…」


 リリムと母はじーっと父を見つめる。


「はぁ…。今回はリリムの行きたい場所に行くって約束をしてしまったし、ローレンでいいよ」


 やれやれといった表情の父。


「ありがとう。お父さん」


「ただし、明日は早いから今日はもう寝なさい」


 にっこり笑って頷くリリム。


 おやすみの挨拶を交わし、自室のベッドに横になった。

 久々の家族全員でのお出かけとあって、明日が待ち遠しくて寝れない様子であった。

 だが、本人も気づかないうちにぐっすりと眠ってしまっていた。




「…リム、リリム!」


 はっと目がさめるリリム。

 横には慌てる母の姿が見えた。


「リリム、今から走ってスレンフィーレを出なさい。ただひたすら前だけを見て走りなさい。振り返る事なく、ただ前だけを見て」


「お母さん、どういう事? お母さん達は?」


「お母さん達は後から行くから。いい?」


「なんで? なんで一緒じゃ「いいから行きなさい!」」


 リリムを声を消すかのように大きい声で怒鳴る母。

 目に涙を浮かべ、無言で部屋を出るリリム。



「ごめんね、リリム…」


 母の目から一滴の涙が頬をつたう。




 リリムはとにかく走った。

 今にも大声で泣きたい気持ちを抑え、腕で涙をぬぐい、母の言われた通りただ前だけを見て走った。




 家を出てから数分経った時だった。




 後ろからものすごく大きな爆発音がした。

 今までに感じた事のない空気の振動がリリムの体に伝わる。


「えっ…」


 後ろを振り返り、言葉を失う。

 先ほどまで住んでいた家が蒼い炎にのみ込まれていた。


 ただ呆然と立ち尽くすリリム。


 その時、二階から二人の人影が見える。

 一人は父、もう一人は蒼い炎を手に宿した少年。


「お父さん!」


 リリムは来た道を戻ろうとした時、父の大きな声が聞こえてきた。



「俺達ははいつまでも君の中で生き続ける!」



 戻ろうとした足が止まった。

 込み上げてくる感情を抑えられないリリム。

 止まらない涙を何度も何度もぬぐい、また前だけを見て走り出した。

ありがとうございました!

次の更新は…早めにしますw


ではでは!

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