275話 VS十聖者其の二
「なんだコイツ! どうして攻撃が当たらない!?」
ゴルディクス帝国の兵士たちが一斉にシグマに向けて聖鍵によって魔力の弾丸を放つのだが、そのどれもがシグマの肉体に命中することはなかった。
いや、一見すれば当たっているように見える。
だが、当たったと思った瞬間にシグマの身体がまるで残像のようにぶれ、弾が肉体をすり抜けていくのだ。
「があぁぁぁっ!」
弾が当たらないという事実に恐怖を感じたのか、最も近くにいた兵士が聖鍵を剣の形に持ち直して、シグマに向けて斬りかかった。
だが、結果は同じ。
当たったと思った瞬間にシグマの身体がぶれ、気が付いたら兵士の側面に立っていた。
そして、右の手のひらを兵士の脇腹に添え……
「超振動」
ドンッと兵士の肉体が吹き飛び、甲板の上をごろごろと転がっていく。
死んではいないようだが、兵士は口から泡を吹いて失神していた。
最弱にパワーを弱めた超振動。
通常の威力であれば命中した途端に兵士の肉体は粉々になっていたかもしれないが、それでも骨は砕けて意識もしばらく戻らないだろう。
シグマとしては可能なかぎり殺さないように努めたつもりであるが、それを切っ掛けとして兵士たちは恐怖と共にシグマに斬りかかってきた。
しかし、その50人ほどの兵士の乱撃もシグマの持つ超加速によって無力と化す。
攻撃を避けると同時に超振動を浴びせ、どんどん敵を無力化していく。
やがて全ての兵士を倒したシグマは、この戦艦には目的の人物は居なかったと悟り、次の艦へと移ろうとする。
その時……
「……やっと会えたか」
体内に組み込まれたセンサーが反応。
ニヤリと笑みを浮かべてシグマは背後を振り返った。
『ふむ。近くで戦闘反応があったから見に来てみたが、目的の者ではなかったか。
だが、今の言葉からすると、貴様の待っていた相手は私という事か?』
聖騎士エギル。
ゴルディクス帝国の制服を纏い、血を連想させる赤黒い長髪を靡かせた長身の男。
この戦場にいるだろうとは思っていたが、他の十聖者に会う前にドンピシャで会えるとは流石に思っていなかった。
ここまでくると何者かの作意を感じるが、今はその事についてはどうでもいい。
「……どうやら、覚えていないか。だが、俺の記憶には貴様の顔がしっかりと刻まれている。
あの時は貴様の名は知らんかったが、この世界では聖騎士エギルと名乗っているそうだな」
『好んで名乗っているわけではないが、そうだ』
「俺の名はシグマ。……かつて、貴様に壊滅させられた機械兵士小隊の生き残りだ」
特に語気を荒める訳でもなく、ただ淡々と……それでも100%の殺意を持って、シグマはエギルに向けて攻撃を開始した。
シグマVS聖騎士エギル……開始!
◆◆◆
『むむむ。なるほど、そういう作戦ですね』
アルドラゴよりの通信を聞き、アルカはやや不満ながらも頷いた。
不満なのは、レイジと共に敵旗艦に乗り込むメンバーに自分が居ないことだ。
とは言え、仕方ない。
自分の役割は、まだまだ空を飛んでいる飛行魔獣の駆除なのだ。
今ではかなり数も減ったし、比較的大型タイプはこちらを警戒してか、遠巻きに見ているだけの状況だ。
アルカとしても、こちらに対して襲ってこないかぎりは手を出しづらい。
『……となると、私に出来る事は……』
この辺でいい加減説明しておこう。
アルカが竜王国脱出から使用してきて、今現在搭乗……正確には腰かけている物体の名称は、《アクエリウス》。
名前を聞けば分かるように、12体の大型ゴゥレムの一機であり、暫定でアルカ専用となっているビークルである。
形状は、流線形の細長いフロートバイク。
同じフロートバイクであっても、地上戦がメインの《レオ》と違って空中戦、水上戦メインの仕様となっている。
というのも、内蔵魔力しか使用できない《レオ》と違い、搭乗者であるアルカの魔力も使用可能という事で、その分出来る事の幅が広がったのだ。
ちなみにバイク型であるから、運転する際は跨って乗るのが当然であるのだが、アルカのユニフォームはスカートタイプ。
その恰好で跨るのははしたない! とのレイジの指摘から、細かな運転が必要ない場合は、こうして横に腰かける形で搭乗している。
……一応補足しておくと、スカートの下はスパッツ的なものを着用しているので、そこまで気にする必要もなかったりする。
少しだけ悩んでいると、ふと視界に人影が映し出された。
それは、空艦の下部に設置されている乗組員の居住区。
その居住区と外を繋ぐ扉を開け、こちらを鋭い瞳で睨みつけている者が存在した。
なんというか、視線だけで人を射抜けるのではないかと錯覚してしまうほどの思念……憎悪が込められていた。
……女性だ。
初めて見る顔。
正直、あそこまで憎しみのこもった瞳で睨まれる謂れは無い筈なのだが……。
そして、アルカと目が合った事を認識した女性は、そのまま空艦より飛び降りたのだ。
『何を―――』
思わず助けに入ろうと思ったのだが、女性は飛び降りたすぐ直後に着地した。
いや、着地したのは地面ではなく、空中だ。
空中にまるで地面でもあるように足を付けたのだ。
(―――いや、何かありますね)
視界を熱感知に切り替えてみると、女性の足元に巨大なブロック状の物体が存在していた。
完全なる無色透明。反射もしないので、本当に視覚だけではそこに何があるのか理解する事は出来ないだろう。
だが、風は完全にそのブロックを避けて吹き抜けていく。物理的に何かがそこに存在しているという証だ。
『……えーと、私と何処かでお会いしましたっけ?』
単純な疑問をぶつけてみるのだが、女性はまるで呪いでもかけるかのような恨みがましい声で返答した。
「いや、会うのは初めて。でも、ずっと会いたかった」
『何故です?』
こてんと首を傾げるアルカに、女性は少しだけ狼狽えた後、更に怒りを重ねる。
「か、かわい……いや! そうやって貴女はあの人を篭絡したんですね!」
『あの人?」
「あの人は、私たちの側に居るはずだったのに……貴女が……貴女が奪ったんです」
『いや、ですから、あの人ってどちら様でしょうか?』
「きっと……貴女を倒しさえすれば、あの人はきっと目を覚ましてくれるはず。
だから、私と戦いなさい! 魔女め!」
思わずアルカは頭を抱えてしまった。
『どうしましょう。会話が全く通じません……』
だが、この会話の噛み合わなさは覚えがある。
天空島サフォーで戦った拳聖ブラウ。彼は、アウラムによって催眠をかけられ、こちらに対して過剰な戦意を抱くように仕向けられていた。
恐らくではあるが、彼女も同じ可能性が高い。
とは言え、催眠を解くためには直接脳にピリッと刺激を与える必要があり、ナイアが居ない以上ここで解く事は出来そうにない。
つまり、戦意マシマシの彼女から逃れるのは難しい。
だったら、打つ手は一つだ。
『仕方ありません。売られた喧嘩は買う……という事です』
アルカのその言葉に、女性は満足そうに頷いた。
「よく言いましたね! これで、あの人も目を覚ましてくれる筈。古来より、魔女を打ち倒すのは聖女の役目なのですから!」
その物言い。
ようやく女性の正体にも見当がついた。
『なるほど。では、貴女は十聖者の一人、聖女ルミナという事ですね?』
確かに、幾人かの十聖者には会ってきたが、聖女と直接会ったのは初めてだ。
話によれば、ルーベリー王国でのクーデーター事件の際、あの場に居た事は間違いないらしいが、当時彼女は顔を隠していたし、アルカはシグマとヴァイオレットの相手がメインだったので詳しいデータは集まっていない。
とは言え、やはりそこまで恨まれる理由は不明のままだ。
だが、聖女ルミナはバサリと羽織っていたローブを脱ぎ捨て、制服のみの身軽な姿となる。
そして、杖のようなものを取り出して高らかに宣言した。
「そう! 我こそは聖女の称号を受け継いだ神聖ゴルディクス帝国……十聖者のーが一人……聖女ルミナ!
では―――」
『はい。ゲームスタートです』
アルカVS聖女ルミナ……開始!
◆◆◆
帝国軍旗艦潜入作戦。
これについては、当初の予定通りに進めることになった。
つまり、視覚では捉えきれない、超高度からの落下。
ト〇・ク〇ーズばりのミッション・インポッシボーな作戦ではあるが、うちの超絶アイテムを使えば難しくはない。
まずミラージュコートで視覚的に姿を消す。あの戦艦にレーダーとか搭載されているかは分からんが、ミラージュコートのステルス機能はそういったレーダーすら誤魔化す。
尤も、こればかりは相手側の機械の性能にもよるが、流石にそこまで技術は発達してないだろうという判断だ。
続いて着地位置の補正。普通に落下すれば、風の影響で着地位置は大幅にズレる。
これは、ジャンプブーツで制動をかけながら落下すれば、解決できるだろう。ついでに落下速度も落ちて、無事に着地できる。
「……考えてみたら、スカイダイビングってのも初めてか?」
アルドラゴの甲板の上から眼下の海を眺め、俺はポツリと呟いていた。
通常、スカイダイビングに要する高度は詳しく知らないが、恐らくはそれよりも高い筈。(※実際は3,000m~4,000m。今回は倍の6,000m!)
ジャンプブーツのテストをした際は、全力の噴射で100メートルに達した。
あの時は慣れていなかったせいもあって、思わず失神しちまったが、もうあの時とは違う。
それに、天空島の時は此処よりももっと高い場所で、アルドラゴそのものを飛びながら支えるっていうとんでも行為をしたからな。
……必死過ぎて、その時のことはあまり覚えていないんだけども。
「さて、テレビで見たときは一生やらんだろうと思っていた、スカイダイビングだ」
しかも、パラシュートなし。
だが、万が一の時は頼れる仲間たちがなんとかしてくれる。
その安心感があるから、大丈夫だ。
それに、やることはスカイダイビングで終わりじゃない。
「さあ、行くぞ! 月影、テツ、付いて来いッ!」
『はい!』『おう!』
背後からの力強い言葉に力をもらい、俺は空に身を投げた。
予想はしていたが、風が凄い。
風というか、風圧か。
景色を楽しむどころじゃなく、そもそも首が下がらんくて下を向けない。
くそ、舐めてた。
いき……が……でき……ない……。
『艦長、マスクの着用を!』
通信を通して聞こえる月影の声。
そうだった。
最近使っていなかったから忘れていたが、そういう装備もあったなと思い出す。
ネックガードより口元を覆うマスクが展開し、バイザーが目元まで下りて顔そのものをガードする。
ふぅ。
息が出来るようになって冷静さを取り戻せた。
なんとか姿勢を戻し、視線を下に向けることに成功する。
続いて、目的着地点と現在の距離を計測。
やはり、風で少し移動してしまったか。
ジャンブーツを小刻みに発動して、落下位置を補正。
よし、このまま目的地に向けて落下するのみ!
と、思っていたらば、やはりというか、周囲を飛び回っている飛行魔獣がこちらに向かってきた。
視覚では俺たちは完全に見えていない。
だが、魔獣は自分たちの縄張りに入ってきたものを感知できる。恐らくは魔力を感知しているのではないかと思われるが、とにかく複数の魔獣に見つかってしまったようだ。
それを察知した俺たちは、それぞれの武器……トリプルブラスト、シュレッダーグローブ、グランアックスに手が伸びるが、これを使用するのは本当に最後の手段だ。
この状況を切り抜ける手段は、ゲイルに任せている。
事実として、俺たちに襲い掛かろうとしていた飛行魔獣たちはゲイルの一射によって悉く撃ち落とされていた。
「流石ゲイルだ!」
『あの程度なら、私の鋼糸で細切れに出来たのですが……』
俺がゲイルを褒めたのが不満だったのか、月影がそんな愚痴を漏らす。
『そう言うな。今は役割分担だろうが』
すると、それを取り成すようにテツが言う。
当然、そんなことは月影も理解しているだろう。
だが、わざわざ口にして言うという事は、より精神が人間っぽくなってきているという事なのだろう。
そんな二人をにんまりと眺め、俺は改めて眼下の帝国戦艦に視線を向ける。
さあ、いよいよだ。
「戦闘準備だ! 行くぞ!!」
『了解です!』『おう!』
二人の頼もしい言葉を聞き、俺たちは戦艦の甲板に激突する10メートル前で、ジャンプブーツによる圧縮空気を噴射し、それをクッションにすることでダイビングの着地に成功する。
まずは、無事潜入成功!
「な、なんだ貴様ら! いつ、どうやって此処に!?」
着地した途端に俺たちはユニフォームのステルス機能を解除し、姿を現す。
突然現れた俺たちに、周囲を哨戒していたらしき兵士が慌てだす。
さて、もう潜入じゃない。
ここからは、殴り込みだな。
元々、着地する際に結構な衝撃が発生する事は分かっていた。それで何者かが潜入……というか、乗り込んでいたことは知れ渡ってしまうだろう。
ならば、後はいかに迅速に物事を進めるかである。
バタンバタンと艦内に通じる扉が開き、中から武装した兵士たちがゾロゾロと集まりだした。
俺は背負っていた《セブンソード》が収納されたトランクケースをその場に放り、手持ちのブレイズブレードⅡを抜こうとする。
同じく月影も自身の武装が収められたドレスケースをその場に置き、シュレッダーグローブを起動させ、テツも自身のアイテムボックスよりグランアックスを取り出した。
さあ、大暴れの時間だ。
「おいおい、無粋な真似しなさんな。っていうか、お前らじゃ手も足も出ないで終わるぜ」
一触即発の空気の中、扉の中から現れた男が、そんなことを言い出した。
サングラスをかけた黒いオールバックの男だった。
『あの男……ルーク様のデータに記録がありました。十聖者の一人、聖機士ディオニクスです』
「ああ。キシはキシでも機械の機の方の機士だっけか」
確か、ナノマシン使いの男。
一度ルークが勝っているとはいえ、強敵には違いない。
「おっと待った。戦うつもりはあるが、アンタ……多分リーダーだろ?」
と、突然指を差された。
「ああ。それがどうした?」
「いや、アンタとはうちの大将が一対一で会いたいってよ。って訳で、アンタだけは先に進んでいいわ」
と言って、自身の背後にある扉を開け、入るように促す。
……マジか?
どういうつもりなんだこいつ等?
「なんだ? 今更罠が仕掛けてあるかの心配かよ。天下のチーム・アルドラゴのリーダー・レイジがそんな事気にしてどうすんだ」
挑発するようなディオニクスの言葉。
確かに、そんな事をいちいち気にしていたら話が進まないな。
それに、大抵の罠ならなんとか出来るという自身も少なからずあるというものだ。
「分かった。従おう」
『……艦長』
不安げな月影の言葉が背後から聞こえた。
俺が一人になる事に心配するのは分かる。
だが、これでも潜り抜けた修羅場なら相当な数になる。
大抵の事ならなんとか出来るだろう。
「月影、テツ……この場は頼んだぞ」
俺の言葉に二人は息を飲んだ。正しくは飲んでないんだろうけど、これも肉体を持つが故の癖みたいなもんだろうな。
恐らくは、人格のベースになった人物の癖かな?
『了解しました。あの男の相手とこの場は我々が引き受けます』
「よし!」
俺は振り返らずに親指を立てるだけで返事をし、扉を抜けて戦艦内部へと歩を進めた。
………
……
…
なるほど、艦内の造りはテレビでよく見るような大型船と変わらないように見えた。
そこまで入り組んでいるようではなく、大きな通路と多数の部屋で構成されているようだ。
言われた通りに進んでいくと、やがて広いドッグのような場所へと辿り着いた。
恐らくは、小型船等を格納している場所だと思うが、今は何もないただ広いだけの部屋となっていた。
その部屋の中心にその男は立っていた。
「ふぅむ。君が、チーム・アルドラゴのリーダー……レイジかな?」
若い男だった。
歳は俺よりも少し上だろうか?
なかなか人気が出そうな端正な顔つきに、やや神経質さを感じさせる眼鏡が印象的な男だ。
「大将が待っていると言われた。という事は、君がそうか?」
「まぁ、僕がこの大艦隊の指揮を執っている人物で間違いない。それにしても、本当に若いな。話には聞いていたが、実際に目にするまで信じられなかったぞ」
「……よく言われるよ」
若く見られるとかではなく、実際に若いのだから仕方ないでしょうが。
それに、年齢の事でとやかく言われたくない。
見た目だったら、そっちも大して変わらないだろう。
「それに本当に日本人のようだ。ハハハッ! ルミナ君の言っていた事は正しかったか……」
「ちょっと待った。今、何と言った?」
聞き捨てならない言葉を聞いた気がする。
日本人?
日本人と言ったか?
そう言えば、よく見れば目の前のこの男も顔つきはアジア人……いや、日本人っぽい気がする。
「さて、帝国で生まれた筈の貴様がどうして外の世界に居るのか、どうして生み出した側である我々と敵対しているのか疑問は尽きないが、まずは……」
待ってくれ。
待ってくれ。
なんか、聞き捨てならない言葉をたくさん聞いた気がするぞ!?
俺が帝国で生まれた?
帝国が生み出した?
なんだそれは?
何か勘違いしているのか?
「まずは個人的な事を優先させてもらおう。貴様らが我が師……拳聖ブラウを殺したのか?」
「え? ブラウ……あのオッサンの事か?」
天空島で戦った拳聖……確か、ブラウという名前だった気がする。
「殺したのは誰だ? 貴様か……それとも別のチームメンバーの誰かか?」
「いや待て。あのオッサンを倒したのは事実だが、殺したのは俺たちじゃない。っていうか、そもそもあのオッサンって死んだのか?」
俺たちが最後に見たのは、ブラットの奴に肉体を奪われた場面だった。
どういう原理で肉体を奪ったのか分からんから、本当にあの場で死んだのかとも断言しにくい。
なんとか説明しようとしたが、やはりと言うか、向こうさんは聞く耳を持っていないようだ。
「ふん。今更、そんな言い訳が通じると思っているのか。
まぁいい。貴様を倒した後、その身体にでも尋ねるとしようか……」
これは拷問でもして吐かせようっていう魂胆かな?
正直、流れで参加することになってしまったこの戦争であるが、こちらもこの男には聞きたいことが出来た。
あっちの思っていることが勘違いだったとしても、奴が日本人というキーワードを知っている事は間違いない。
フェイの話では、帝国には何人かの異世界転移者が居るって話だったが、それが奴なのか?
だが、帝国で生まれたっていうのはどういう意味なんだ?
今尋ねたところで素直に話すとも思えない。
すっかり臨戦態勢というか、戦う気満々のようだしな。
「分かった。じゃあ、戦って勝った方が情報の総取りという事でいいな」
「話が早くて助かるよ。じゃあ、始めるとするか……僕の名は、弓聖フォレスト! 我が師匠の仇……取らせてもらう!」
やはり十聖者か。
見た目が若いとはいえ、あのオッサンの弟子にしてこの艦隊の指揮官だ。
舐めてかかると痛い目を見るかもしれない。
「チーム・アルドラゴ……リーダー……レイジ……行くぞ!!」
レイジVS弓聖フォレスト……開始!
という訳で、対戦カードは
レイジVS弓聖フォレスト
アルカVS聖女ルミナ
ヴィオVS聖獣士ビスク
烈火&吹雪VS剣聖オペラVS拳聖ガナード
月影・マークス&黒鉄・スミスVS聖機士ディオニクス?
となりました。
これから全員分のバトル執筆……大変だけど、新装備のお披露目とか色々あるので、書くのが楽しみでもあるのですよね。
来週より、バトル開始です!




