256話 太陽のない世界
竜王国のとある研究所。
貴重な研究対象に異変が起こって、はや三日が経とうとしていた。
研究所に勤める人族の男は、滴る汗を拭いながら目の前に立つ大柄な男を見た。
見た目は30代程。
燃えるような逆立つ赤髪の下にあるのは、厳格という言葉がよく似合う硬質的な顔。そしてローブによって覆い隠されているが、その下にあるのは筋骨隆々とした鍛え上げられた肉体。
最後に、竜族である事を示すかのように側頭部より突き出た巨大な角。
炎竜卿ゴート。
この国を統べる9首の首長……通称九頭竜の一人。
この研究所の最高責任者でもある男だ。
「これが例の被検体か」
ゴートの言葉に研究員は恐縮しながら答えた。
「三日間、この状態が続いています。まるで深い眠りについているように、あらゆる事象に対して何の反応もありません」
「生きているのか?」
「はい。あらゆる計測で生命反応は正常を示しています。ただ……意識だけがありません。これはまるで―――」
研究員が言葉を発する前に、ゴートが答えを出す。
「"オルソ"と同じ状態という事か」
研究員は息をのんだ。
「また、試作段階のオルソが一体行方不明です。これはもしや……」
今度は先の言葉が繋げなかった。
もしやとは思っても、どうやってやったか。その答えが分からない。
が、ゴートは顎に手を当て、しばしの間熟考し、やがて答えを見つけたかのように言葉を発する。
「……さては、気まぐれでも起こされたか?」
「は? もしや、思い当たる節でも?」
理由が分かれば打開策も思いつくかもしれない。
そう思っていたのだが、ゴートより答えが出されることは無かった。
「いや、その件については良い。それよりも、明日までに変化がなければ解剖し、徹底的に調べ上げろ」
「え!? しかし、竜神様との盟約で、解剖の許可は下りなかったのでは?」
研究対象に対する実験は山ほど行った。
が、そのどれもが体の表面から探る事のみ。故に、何度実験を重ねても納得のゆく成果を得ることは出来なかった。
しびれを切らして、体にメスを入れようかと思ったことは一度や二度ではない。
だが、それは許されない。
過度に肉体を傷つけて調べる事は、竜族の神によって禁じられていたからだ。
それが許可されたという事はまさか―――
「心配いらん。どちらにしろ、もうタイムリミットだ」
ゴートの言葉に、研究員はゴクリとつばを飲み込む。
「と、いう事は……いよいよ始まるのですか……」
「ああ。いよいよ、我らの国が世界に力を示す時が来た」
世界最強の種族……竜族。
世界の調停者として陰で動くのみだった彼らが、遂に動き出す時が来たのだ。
◆◆◆
「さて、ゲイルの身柄は確保した訳だが、これでアルドラゴに帰艦してオッケーで良いか?」
と、意地の悪い質問をしたらば、ゲイルは物凄い勢いで首を横に振った。
「よ、よくないでござる。あんなものでも、長年連れ添ったかけがえのない肉体にござる。出来る事なら、取り返してほしいのでござるが……」
うむ。
もしゲイルがこれで満足しているのなら、このまま帰る事もやぶさかではなかったが、そういう意思があるのならばオッケーだ。
「じゃあ、その研究所とやらに侵入して、ゲイルの肉体を確保する方向で動こう」
と言うと、ゲイルの顔つきはパッと明るくなる。
「あ、主~~!」
ええい。ひっつくな!
コイツ、こんなキャラじゃなかっただろうに!
抱きついてきたゲイルを引きはがしながら、俺はラザムに向き直った。
「ところで、このままゲイルを連れ帰ってもいいものなの?」
ラザムはベッドに寝かされた体勢のまま答えた。
「ああ、それについては許可は貰っている。用は済んだから、帰ってもらって構わないってよ」
「へぇー」
俺としては、てっきり今起きている強硬派と穏健派とやら派閥争いをなんとかしろいとか、そういう無茶ぶり来るんじゃないかと思ってたから、肩透かしでもあった。
ともあれ、竜王国でやる事はこれにてクリア。
後は帰るだけだが、帰る前に一仕事だ。
「今後の予定を発表します」
俺の号令に、ラザムとロゼを除いた全員がビシッと気を付けの姿勢を取る。
最早条件反射なんすね。
「研究所とやらに侵入して、ゲイルの肉体を確保したのち、この国から撤収。……以上」
『意外とあっさりしていますね』
アルカの言葉に俺は苦笑する。
海の国や獣の国での仕事はかなりヘビーだったからな。
最後の最後くらい楽をしても良いだろう。
と思っていたら、おずおずとフェイが手を上げた。
『ところで艦長。一つ心配になっている事があるのですが……』
「おお、なんだフェイ」
『我々はこの世界に突入する際、この国側から次元の壁に穴をあけてもらいました。という事は、帰るためにも穴をあけてもらう必要があるのではないですか?』
そ、そうだった!
この国に来る事自体が最優先だったから、帰り道の事まで考えてる余裕は無かった。
その辺、どうなんだとばかりにラザムを見ると、
「帰り方だな。まぁ、こうなった以上は元々予定していたルートは使えねぇ。だが、幸か不幸か結局のところ向かう先は一緒って事か」
「どういう事だ?」
「元々、お前さんたちの仲間を取り戻したら、そのまま帰り道も都合してもらう予定だったって事だ。
つまり、戻るための手段も、これから向かう研究所にある」
「……マジか」
ゲイルを返してもらって、そのまま外の世界に帰してもらうつもりだったという事か。
だが、ゲイルは入れ物は違えど既にこちらに居る。
変にややこしくなった今、このまま研究所に戻って、元の世界に帰してくれと頼んでも、素直に聞いてくれるとは思えない。
そもそもの話、この世界に来た際のゴタゴタを考えると、まともに言う事を聞くつもりもあったのかどうか……。
となると、いよいよ研究所侵入作戦が重要になってくるな。
とは言え、インポッシボーな作戦はこれが初めてではない。
ミラージュコートの機能を使えば、ちょちょいと侵入する事は容易いだろう。
『ですが、竜族の皆さんは皆、魔力感知が出来ます。魔力をエネルギーとするミラージュコートは使えないのでは?』
「……そういう問題があったか」
《リーブラ》であれば魔力感知を誤魔化す事も可能であるが、ミラージュコート単体では魔力を消す事は不可能だ。
さて、どうしたもんか……。
しばしの間考えて、ある事を思い出した。
「これってさ、魔力エネルギー式じゃなくて、他のエネルギー消費式に換装とかって出来ないかな?」
『なるほど、その手がありましたね。確かに、《リーブラ》にあるアイテムを使えば換装は可能です。ただ、材料の問題もありますので、作れて2着が限度でしょうか……』
現在の魔力エネルギー式は、この世界に来てから応急処置的に始まったものだ。それ以前に使っていたエネルギーもまだ蓄えがあり、時間さえかければ太陽光や地熱エネルギーを利用してじわじわ溜める事も可能。
少し前の天空島でのトラブルの事もあり、こちらの補助エネルギーも常に常備することになったのだ。
ただ、あくまで補助用であるので、そんなに余裕がある訳でも無いのが辛いところ。
「こういう時に、ルークかテツが居れば良かったんだが……無いものねだりは仕方ないな。それで、いつ頃出来そうだ?」
『作業自体は簡単ですが、エネルギーを充電する時間が必要ですから、最低でも二時間はかかります』
これで竜族の魔力感知問題は解決できそうだ。
ならば、動くのは早い方が良いだろう。
だとすれば二時間後にはすぐに動き出すべきか。
それとも、日が暮れて真夜中に動き出すのがベストか……。
「ん?」
ふと外の様子を見て、俺は気が付いたことがあった。
「なあ、この国に侵入したのって……確か、ド深夜だったよな」
『ええ、夜中の3時33分でしたから、まだ日の出前ですね』
「だと言うのに、この国に来た時は既に外は明るかった。……そして、それから10数時間は経っているのに、未だ明るいままだ」
『そう言えばそうでしたね。今現在、時刻は夕方の17時23分。そろそろ、夕暮れが始まってもおかしくありませんが、外の様子は変化がありません』
「いや、そもそも……」
ここまで来たらいくら俺でもこの国のおかしいところに気付く。
「この世界には、太陽が無い」
空は薄曇りでも何でもない。
完全なる晴天にもかかわらず、四方八方どこを見渡しても丸く輝く太陽は影も形も無かった。……いや、太陽に影は無いけども。
「主よ。この世界に太陽はおろか、夜も天候の変化もないでござる。ずーっと晴天が続く世界でござる」
「な、なにーっ!?」
俺は慌ててもう一度外に出て、天を見渡してみた。
確かに、言われてみればこの世界の空には雲が一つもない。
「じゃあ、雨とかも降らないの?」
「そうでござる。拙者も、知識として知っていても雲や雨を見たのは外の世界に出たのが初めてでござった」
空に浮いている島があったり、海の中に都市があったりとか、いろんなファンタジーに遭遇してきたけども、よもや一日中昼間が続くなんて言う世界があるとは……。
地球で言う所の白夜とはまた違うよな。あっちは明るさの変化はあるみたいだし、天候の変化だってある。
改めて、俺はこの竜族が住まう国が、外の世界……エヴォレリアと地続きの世界では無い事を実感した。
しかし、ここまで世界観が違うと気になってくる事が山ほどある。
「じゃあ、一日の変化ってどうしているの? いつになったら寝る訳?」
すると、答えたのは未だベッドで寝たままのラザムだった。
「そもそも、竜族に一日の半分近くを寝るなんて言う習慣は無いぞ」
その言葉に俺はまた驚かされた。
「ね、寝ないってマジかよ」
「いや、眠るっていう機能はあるが、毎日何時間とかそういうレベルじゃねぇな。本当に眠くなったら寝るとか、そういう感じだ。尤も、その場合は平気で何日も眠り続けるらしいが」
「じいちゃんもそんな感じだったでござる。ただ、それはあくまでも竜族の話で、その他の種族は普通に眠る習慣はあるでござる」
その話を聞いてほっとした。
ゲイルの説明によると、夜というものが無いので決まった時間に眠りにつくという習慣がある訳ではなく、個人個人によって大体の睡眠時間は定められているらしい。
つまり、常に人は動いていて、休まることのない世界らしい。
「まるで24時間ずっと稼働しているスーパーとか工場みたいだ」
今は良いとして、本格的にこの世界に留まったとしたら、体内時計が狂って大変なことになりそうだ。
「って事は、俺たちが忍び込む研究所とやらも、夜は動いている人間が少ないとか、そういう事は無いわけか」
「そうでござるな。ただ、研究所で働いている者は大半が人族にござる。竜族は一握りしか居なかった筈。元々、竜族自身はそういった何かを調べたりといった行為には疎いものが多いのでござる」
「そうなのか」
確かに、ドラゴンが白衣着て眼鏡かけている姿は想像しづらい。
「ファティマの話だと、竜族も幼い頃は知識欲も旺盛で、いろんなことに手を出す奴が多いんだそうだが、歳をとるといろんなことに興味が無くなるらしい。特に竜族は300年以上生きるからな。興味が無くなって、ただ生きているだけの期間ってのが長いらしい」
だから、知識欲の高い人族に研究やなんかは丸投げしているってのか。
よくわからんが、竜族の未来が心配になる。
おっと、話がまたズレた。
「それで、潜入に相応しい時間帯ってのはあるのか?」
「働いている者は人族が多いでござるから、やはり研究員が疲れている時間帯……交代時間の直前が良いのではござらんか?」
その辺は何処の世界でも変わらんのか。
考え出すと気の毒になって来た。
「ところで、その研究所ってのは何人ぐらいいるんだ? そもそも、何を研究しているんだ?」
やはり、死者蘇生の方法を研究しているのか?
そもそも、ドラゴンが支配する世界で研究所ってのがミスマッチすぎる。
実物を見ていないせいか、いまいちピンと来ていないんだ。
「拙者が出会ったのは20人。足音からすると、100人前後の者たちが研究所に行き来している筈でござる。そして、研究している内容については分からんでござるな。確かに、全員が全員死者蘇生の魔法を調べている訳では無いと思うのでござるが」
あ、そうだった。
コイツ耳がべらぼうに良いんだったな。足音だけである程度の人数分かっちまいますか。
しかし、予想より研究員とやらの数が多い。
いくらミラージュコートがあると言っても、今回は制限がある。あまり過信しない方が良いだろう。
そして、何より最大の問題は……
「侵入できるのが、俺だけだって事だ……」
俺がそんな言葉を漏らすと、くわっとアルカとゲイルの二人が接近してきた。
『ケイ!』「主!」
確かに天空島の時は単独行動で皆に心配かけたが、今回ばかりは話が違うぞ。
「だって考えてみろ。いくらミラージュコートを魔力消費式じゃなくしたとしても、お前らの身体に流れる魔力は隠しようが無いだろ」
俺の言葉に「ガーン」となる二人。いや、その背後で烈火吹雪の二人もガックリしている。
悲しいが、身体に一切魔力が流れていない俺だけが、このインポッシボーな作戦を遂行できるのだ。
一応言っとくけど、やりたいわけじゃないからな!
「という事で、ノエルも今回ばかりはお留守番だ。侵入している間は、お外で待っていてくれ」
「ふなー」
ピョンと俺のジャケットの内側から飛び出たノエルが、不満とばかりに抗議の声を出す。
『そうだ! ノエルさんの力で魔力を完全に遮断するマントとか変身出来ませんか?』
「ふなー」
アルカが期待を込めた目でノエルを見るのだが、当のノエルはそんな事出来ませんとばかりに項垂れた。
そんな都合よくはいかんわな。
『いっそ、《リーブラ》ごとその研究所に侵入できれば良かったのに……』
うん。俺もつくづくそう思う。
「そんで、侵入方法だけどロゼさんは実際にどうやって――――――」
と、実際に研究所から脱出した当人から話を聞こうと視線を向けたのだが、そこには誰も居なかった。
アルカもフェイも今気が付いたのか、周囲を見渡してロゼの姿を探している。
『せ、生体反応完全に消失……。半径2キロ以内に反応はありません……』
この狭い小屋の中、このメンバーの目を盗んで消える……。
どう考えても不可能だろう。
今までややこしくなるから追及しないでいたけど、これは流石に無理だ。
「ゲイルッ!」
「は、はいでござる!」
「アイツは一体何者だ!? どう考えてもただの竜族とは思えんぞ!」
一回戦っただけで分かる。
アレは、とんでもない規格外だ。
普通の竜族とはまだ戦ったことが無いが、確実に分かる事がある。
アレは、竜神ファティマよりも強い。
ただの竜族が神よりも強いなんてあり得ない。
というか、戦った感じでは神気は別に纏っていなかった。だから、神ではないのだろうが、じゃあなんだという話だ。
「そ、それが……拙者にもよくわからんのでござる。色々聞こうとしても、いつも誤魔化されるか、話の論点がずれてしまうか……」
しょぼんと項垂れるゲイルに、アルカが追及する。
『そんな人と、今まで一緒に居たんですか?』
「仕方ないのでござる。拙者の生殺与奪権は握られたも同然だったでござる」
まぁ確かに。
何せ、一瞬でゲイルの意識を奪い、変なドラゴンの肉体に意識を移し込んだ相手だ。
下手に機嫌を損ねると何が起きるか分からん。
そうやって悩んでいたら、今まで神妙な様子で黙っていた烈火吹雪の二人が口を開いた。
『なぁレイジ。アレとはマジで関わらん方が良いと思うぜ』
『私も同意見だ。というか、我々ならまだしも、アルカ姉さままで一瞬にして行動不能にした力……あれは全く持って意味が分からん』
二人の顔からは悔しさがにじんでいる。
どうも、これまで黙っていたのはロゼを警戒していたかららしい。
『ええ、私の肉体の構造は普通の人間とは全く違います。頭部に脳は存在しませんし、腹部には内臓もありません。一体どうやって、意識を刈り取るなんで真似が出来たのか……』
それは俺も気になっていた事だ。
ただ、本人の居る前で追及は躊躇して、結局話題に出来なかった。
あの人はめちゃくちゃ強い。
俺の場合はノエルが傍にいたからなんとかなったものの、次に何かトラブルがあってあの人とガチバトルになってしまった場合、果たしてどうすれば良いのか……。
「ああ、お前ら……話し合っているところ悪いけどよ」
そういていると、ラザムから声がかかった。
「ファティマがお前らに話があるってよ」
「ファティマさんが?」
という事は、また以前みたいにラザムの声を使っての通信になるのかなーと思っていたら、ラザムはベッドから降りてスタスタと部屋の中心まで歩く。
「これ、若干気持ち悪いから好きじゃないんだがなー。……ンッ!」
突然ラザムの身体がビクンと跳ねた思ったら、次の瞬間には変化が起こった。
ラザムの肉体の皮膚……いや、服を含めた体表の全てが一瞬だけ膨れ上がり、また縮む。
すると、その肉体は変化していた。
「……ふぅ。久しいな、お前ら」
側頭部より角を生やした銀髪の超美女の姿に変化したラザムは、一息ついてから俺たちを見渡した。。
どうも、完全に竜神ファティマその人登場のようだ。
「……そんな事も出来たんですね。話って言うから、てっきりまたラザムの身体のまま話すのかと」
「いや、この身体はラザムのままだよ。肉体を表面だけ儂の身体と入れ替えているのだ」
「入れ替え?」
『という事は今までファティマさんが居た場所にラザム氏の姿をしたファティマさんが居るという事ですか』
「相変わらず、お前たちは話が早い。儂はこの国には足を踏み入れたくない。だから、どうしても来なきゃいけない必要がある場合は、この方法を取っている」
なるほど、そういやラザムがファティマさんは普通じゃない方法で竜王国に足を踏み入れているって言ってたっけ。
自分の身体じゃないならオッケーなのか……。基準がよくわからん。
「さて、今回こうして話をしに来たのは、まぁ色々あるのだが、最初にお前たちが会ったあの御方について説明しようと思ってな」
と言ってファティマさんは背後にあったベッドに腰かけた。
「あの御方? まさか、ロゼの事か?」
『あの人物が何者か、ファティマさんは知っているという事ですね』
俺とアルカの追求に、ファティマさんは目を閉じて頷く。
「知っている……というか、儂も実際に会うまでは半信半疑だった」
俺の聞き間違いじゃなければ、ファティマさんはあの御方と言った。
まさか、神であるファティマさんが敬わなくてはならない存在だというのか?
「あの御方はな……お前たちと同じく、異世界から来た“神”だよ」
ただでさえ投稿間隔が遅いのに、話自体も大して進んでいなく、次回に続いてしまった……。
いえ、すいません。
本来のプロットでは、次の話までで一話分だったのです。
それなのに世界観の説明とか付け足していったら、こんなに長く……。
次の話は出来るだけ早く仕上げるよう頑張ります。




