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116話 スコーピオ




 ここで話はおよそ五日前程に遡る。


 本格的な魔法修行が始まり、くったくたになっていたラグオ少年は、一人落ち着ける場所を求めてふらふらと修行場を離れて荒野を歩いていた。


 そんな中……


「だああぁぁぁっ!!」

『はああぁぁぁっ!!』


 そんな叫び声が響き、慌てて辺りを見回す。すると、何やら青色に発光する半球体の空間の中で、一組の男女が激しい戦いを繰り広げているではないか!


「は……はええっ!?」


 それは、恐ろしいほどに常軌を逸した戦いであった。

 赤と青の服を着た男女は、目に捉えられぬ程のスピードで動き回り、互いに拳や蹴りの応酬を繰り返している。

 二人がぶつかる度に衝撃波が発生し、足元の砂がボンッボンッと破裂している。

 だが、不思議な事にその余波は半球状の空間内でのみ起こっており、見ているだけのラグオには全く影響を感じなかったのである。


 そんな中、二人のうちの一人……青い服を着込んだ女性の視線がラグオを捉える。

 一瞬ビクッとしたものの、よく見ればあれはルークのお姉さんではないか。そして、隣の赤い服の男も、ルークの保護者を名乗る男……。

 正直あの強いルークに保護者なんて必要なのかと思ったが、なるほど今の戦いを見れば二人がルークの保護者だというのも実に納得できる。


『ケイ、どうも見学者のようです』

「おっと。音は漏れないようにしていたんだけどな。まぁいいや、ここらで休憩にしよう」


 二人は手を止め、ぐるぐると肩や首を回しながらこちらへ歩いてくる。どうも、本格的な戦いをしていたわけでは無くて、訓練とかそういったものだったらしい。

 お姉さんの方が何やら手に持った機械のような物をピピピと操作すると、二人の周りを覆っていた青く光る半球状の空間がフワッと消え失せた。

 さっぱり理解できないが、あれも魔法なんだろうか。


「おっす少年。なんかびっくりさせちまったみたいだな」


 お兄さんの方がぎこちない笑みを浮かべて近寄ってくる。

 ラグオはふるふると首を横に振った。びっくりというよりも、よく理解出来なくて唖然としていたという方が正しい。

 そして、首を横に振った際にある物が目に入る。


「わっ!?」


 それは、魔獣だった。オレンジ色の金属のような皮膚に覆われた獣。その光る眼が、ラグオを捉えていたのだ。

 ―――食われる!?

 と思い、目を瞑ってその時を覚悟したが、隣からやや呑気な声がする。


「ああ心配するな。そいつは《レオ》。俺の移動用ビークルだ」


 赤い服のお兄さんが、その魔獣の頭に手を触れて言った。

 魔獣は……と言えば、そんな状況にもかかわらず身じろぎ一つしない。


「え……移動用びーくる???」

「まぁ、分からんよな。手っ取り早く言うと、乗り物だ乗り物」

「の、乗り物!? これが!?」

『まぁその見た目ですと、魔獣と誤解されても仕方ないですよね』


 お兄さんは試しに跨って見せて、ブゥンと砂をまき散らせてそのままその場を走って見せた。

 ……とんでもねぇ。


「ははは。驚くのも無理は無いか。だがな、コイツは君の友達のルークが作ったもんなんだぞ」

「え!? ちょっと待って! これってルークが作ったの!?」

「まあ、アイディアは俺も出したが、大体はルークが設計したもんだな。実際に組み立てたのはおやっさんだけど」

『レイがアイディア担当、ルークが設計担当、スミスが組立担当ですからね』


 なんかまた新たな登場人物が出てきた。どうも、他にも仲間とかが居るみたいだ。

 しかし、本当にとんでもない人達なんだなと再実感したラグオであった。

 何より驚いたのは、やはりルークだ。初めて会った時からとんでもない子供だとは思っていたが、やはり住む世界が違う。


「すごいな……本当にあんなの作っちゃうんだ……」

「ん? あんなの?」

「うん! 前にルークが砂で作ってみせたんだけどね……」


 そう言って、ラグオは魔法実習の際にルークが作り上げた土のゴゥレムの話をするのだった。


「……なるほど、新型のゴゥレムか。そういや、ここの所ルークには俺達の物ばかりで、自分用のやつは手つかずだったな」

『《レオ》も《サジタリアス》もルーク専用では無いですからね』

「それに、今は学生達の魔法修行を押し付けているし……ここは、何か作ってやるべきかな」

『でも、今はタイムリミットが迫っていますし、一からゴゥレムを作るなんて暇は無いのでは?』

「だよなあ。それに、しょぼいの作っても仕方ないもんなぁ。うーむ……今あるのは、《タウラス》と《キャンサー》か……。じゃあ、せめてこの二つを改良して―――」


 そこでレイと呼ばれたお兄さんは何か思いついたように顔を輝かせる。


「そうだそうだ! ロボと言えば合体じゃないか。こんな簡単な事を、何故俺は思いつなかったのだ!!」

『え……合体ですか? まさか、《タウラス》と《キャンサー》をですか?』

「おうともさ! これなら、一からゴゥレムを新造するよりも早く出来るだろう」

『……そうですね。では、早速ルークに相談を―――』

「ちょい待ち! ここはルークには知らせずにおこう」

『は? でも、ルークの新装備なのですよね?』

「サプライズというやつだ。合体機能についてはルークには極秘で行こう! そして―――」


 キッとお兄さんがこちらを向く。

 その笑顔を見ると、何やら背筋がピンとなった。


「確か、ラグオ少年だったな。君には、アドバイスを貰いたい」

「へ……ぼくですか?」

『レイ、いいのですか?』

「多少は色々見せる事になるが、まぁ今更だろう。それに、この世界の人間の意見と言うのも聞いてみたいからな」

『……まぁ、レイが良いのでしたら私は構いませんが』

「じゃあ少年。これから色々とびっくりするものを見ると思うが、まぁ気にするな。きっとすぐに慣れる。……きっとな」

「なにそれ。何か怖いんですけど」

『大丈夫です。気をしっかりと持ってください』

「更に怖いんですけどー!」


 その後、目の前に出現した《タウラス》と《キャンサー》を見て、ラグオ少年は失神してしまったのである。それを見て、ケイとアルカはさすがに反省したのであった。




◇◇◇




『な、なにやってんだー! あの二人ーッ!!』


 《スコーピオ》誕生の経緯を聞いて、ルークは頭を抱えた。実際に頭を抱えたのは巨大な《スコーピオ》であるから、なかなかにシュールである。


 サプライズというなら黙っていた事もまだ許せるが、こういう状況になるのならば、先に知っておきたかった。こんな土壇場で合体機能を知らされても、使いようが―――


『お?』


 と思っていたら、頭の中に《スコーピオ》の新機能の数々がスーッとインストールされてくる。

 そういや、自分達はそういった存在だったのだなと改めて思い直した。


 それでも、まだ憤慨する気持ちはある。

 何故ならば、合体機能なんて是非とも自分も絡みたかったからだ。

 ロボの合体だよ!? そんなの男のロマンじゃないですか!! あんな機能もこんな機能も織り込みたかったのに……。


 と、トリップ仕掛けていたが、そこで今がまだ戦っている最中であった事を思いだす。

 振り返ってミドと呼ばれた存在を見据えてみると、既に戦闘態勢に入っている。

 どうも、待ってくれるのもこれが限界らしい。


「ようし、ルーク行けーっ!!」

『ええい! こうなったらやったるー!!』


 ラグオの掛け声に、ルークは覚悟を決めた。

 まず脚部のキャタピラを作動させ、砂の上を滑るように移動してミドへと向かっていく。

 だが、普通に走るよりも動きやすいとは言え、所詮はキャタピラ……。氷の上をスケートで走るようにスピーディには動けない。

 やはり、ミドは《スコーピオ》よりも早く動き、振るわれた右腕のシザースクローを易々と躱してしまった。


(くそう! やっぱりただでかくなっただけじゃあ勝てないよ……アイツみたいにこっちももっとスムーズに―――ん?)


 そこまで考えてふとした疑問が浮かんだ。


(アイツみたいにスムーズに移動? そもそも、奴はどうやってあんなにスルスルと移動しているんだ?)


 蛇と言えば砂漠にも生息している生物だ。だから特に疑問も抱かなかったが、いくら蛇とはいえあそこまでスルスルと動けるものなのか?

 注意深くミドの砂地との接地面を見ていると、接地面付近の砂が小刻みに震えているのが分かる。それを見て、ルークはミドの移動方法の秘密に気付いた。


(そうか! アイツもぼくも同じ土属性! なら、同じことが出来る筈!!)


 ルークは脚部の接地面の砂に魔力を送り込み、ある命令を伝える。

 それは―――


『いっくぞぅ! ここからが本番だぁっ!!』


 その言葉と共に、《スコーピオ》の機体はまるでロケット噴射の如き素早い動きでミドに肉薄したのだった。

 突然の動きの違いにミドも慌てたように飛び退く。なんとか振るわれたシザースクローの一撃は躱したものの、もう一撃とばかりに振るわれた左腕の拳を避けきれず、直撃を受けてしまった。そのままミドの身体は吹き飛び、後方の砂を吹き飛ばしながら転がる形となる。

 初めてのダメージ……。ミドはなんとか立ち上がるも、耐久力は大きく低下してしまった。


『よし!』


 戦闘のバランスがこちらに大きく傾いた事で、ルークはグッと拳を握る。

 何をしたのかと問われれば、走ると同時に魔法を併用したのである。自身の接地面の砂に命令を送り込み、足元のみに局地的な波を作り出した。その波に乗り、ミドとの距離を一気に詰めたのである。


 似たような事は既にミドも行っていたと思われる。方法は少し違うのだろうが、奴も足場となる砂を土魔法で動かす事によって自身の動きを素早くしていたのだろう。

 互いに、このフィールドが砂漠であるからこそ出来る芸当だ。

 最も、接地面の面積の違いによってルークは直線での動きしか出来ないが、ミドは尾の動きを利用する事によってもっと身軽に動ける筈。そういった面ではまだミドに有利ではあるが、こちらにはさっきは無かった武器がある。


 ルークは再びミドに向けて突進するが、それを察知したミドは素早くその場から避ける事に成功する。やはり、動きに関してはまだまだ負けている。しかし、ルークは《スコーピオ》の上半身を回転させ、両肩にあるガトリングガンを乱射。逃れた……と思っていたミドの身体に次々とガトリングの弾が命中していく。

 ちなみにガトリングガンの弾は、土魔法によって鋼鉄並みに凝固させた砂である。同じ土属性であるからダメージ自体は少ないだろうが、動き自体を鈍くさせる事には成功した。

 ルークはすぐに下半身を上半身に合わせて回転させ、もう一度砂の上を爆発するように突進する。

 それを察知して逃げようとするミドであるが、動きはやはり鈍い。


『どっかーんっ!!』


 ルークは《スコーピオ》の右腕を大きく振りかぶり、宙に向けて拳を振るった。

 すると、腕に装着されていたシザースクローの鋏部分が外れ、ロケットパンチの如くそのまま飛び出した。

 鋏はミドに命中する直前で大きく開き、そのままその身体を挟む……いや掴みあげる。


『いっくぞぅ! お前の三半規管は丈夫に出来ているか!?』


 ルークは《スコーピオ》を急停止させると、右腕を突き出したままの姿勢で《スコーピオ》の上半身をグルグルと回転させた。すると、その動きに従うように鋏に捉えられたままのミドも砂の上を振り回され、グルグルと《スコーピオ》の周囲を回転し出したのだ。よく見れば、《スコーピオ》の右腕と鋏はワイヤーで繋がれている。


『うおお……スコーピオ・ジャイアントスイーングッ!!』


 ミドの身体が振り回される影響で軽い竜巻のような状態となっていたが、そのままの勢いでルークは鋏を放し、ミドをハンマー投げの要領で大きく投げ飛ばした。

 ミドの身体は数百メートルも吹き飛び、砂の上を大きくバウンドしながら転がっていく。


(よっし! これで形勢は逆転したぞ!!)


 向こう側のダメージは相当なものになった筈。対してこちらは合体によって装甲が増えた事で受けていたダメージも打ち消す事が出来た。これならば、もう負ける事はありえないだろう。


 そう思っていたら、数百メートル先のミドがゆっくりではあるが立ち上がって来たのだ。

 まだやる気なのか?

 と思っていたら、そのままミドの身体がスッと消え失せた。


『あれ、逃げた?』


 最初はそう思ったものの、敵性反応はまだ消えていない。奴は自分と同じ土属性……となると、考えられることは砂の中に潜ったのか?

 残念ながら、今のルークには砂中を探知するソナーのようなものは装備されていない。

 しかし、ソナーではないが似たような事はできるのだ。

 ルークは『むぅん』と砂の中に意識を集中させる。土魔法の使い手ならば、砂の中を蠢く存在の探知も可能なのだ。

 確かにミドの存在は微かにではあるが感知できる。それによると、ミドはルークに近づくよりも少しずつ距離を取っているように感じられる。

 このまま逃げるつもりか―――と思ったのだが、その進行上に何があるのかルークは気づいた。


『ラグオ君逃げろ!!』

「え―――わ、わあぁぁっ!?」


 ミドはそのままラグオの目の前に出現し、その身体を蛇の身体で巻き付くように捕えたのだった。

 ミドが少しでも力を入れれば、ラグオの貧弱な身体などすぐにバラバラになってしまうだろう。現に、ラグオの顔は蒼白になってガタガタと身体は震えている。


『く、くそぅ。ひきょーもんめ!』


 悔しげに言葉を漏らすが、これは勝利を確信した事で気が緩んでいた自分の責任でもある。ラグオの事をもっと気にしておくべきだった。自責の念に駆られるが、今はなんとしてでもラグオを助け出さなければならない。


 ミドは未だに喋らないままであるが、指で自分の身体を指し、そのまま自身の足元を示す。

 ジェスチャーではあるが、なんとなく理解は出来た。要は、《スコーピオ》から降りて、生身のままこちらに来いと言っているのだろう。

 もし逆らえばどうなるのか……まぁ見れば言わずとも分かる。


 ……仕方ない。

 ルークは《スコーピオ》の胸部を展開させると、そのまま砂の上へと降り立った。

 そして両手を上げて非戦の意思を示すと、ミドの傍へとゆっくりではあるが近づいていく。


 このままミドの傍まで辿り着けばどうなるのかは目に見えている。今度はラグオの代わりにルークが捕えられ、そのまま帝国へと連行でもされてしまうのだろう。

 正直、もし捕まったとしても意識をアルドラゴにあるメインコンピューターに移してしまえばそれで脱出出来るのだが、それでは面白くないし、何よりこのまま負けたままと言うのがは頭に来る。

 ここはひとつ、完全に勝利してコイツの鼻を明かしてやりたい。


 その為には、ラグオをまずどうにかしないと。

 まずは、一度自主的に捕まってラグオを解放させるか……。いや、本当にラグオを放すかどうか分からない。下手をすれば、そのまま共に帝国に連行される可能性だってあるのだ。

 ならばどうするか……。


 ミドの傍まであと少し……と言った所で、ルークは足を止めた。

 考えた結果、これが一番成功率が高い。失敗する可能性もあるが、その時はなりふり構わずに自分が何とかしよう。


『ラグオ君……いや、我が弟子よ! 教えた事はちゃんと憶えているよね!!』

「え? ルーク君……」


 突如として呼ばれた弟子という呼び名に戸惑っていた様子のラグオだったが、次第にその目つきが変わっていく。

 どうも、伝わったようだ。


「お、おう師匠!」

『じゃあ、その成果見せてみろ!!』

「う……うおおっ!!」


 ラグオの身体はミドに捕えられたままであるが、その足は砂の上にある。そこから魔力を送り込み、ある命令を実行させる。

 その命令とは……


「―――ッ!!」


 ミドの前に、突如としてズズズ……と砂が盛り上がり、巨大な人影が出現した。

 人だと認識できる程度の形をした砂人形であるが、その体格はミドを遥かに超えている。


「いっけースコルピオマン!!」

「!?」


 その言葉により、これはラグオが作り出したものだと理解する。

 ただの非戦闘員と侮っていた様子であるが、これほどの力を持っていたのかと認識を改めたようだ。

 ラグオの拘束を解いて、そのまま蛇の身体でもって目の前の砂人形を打ち払おうとするが、蛇の尾が命中する直前に砂人形はボロボロと崩れ去っていく。


 これは、ラグオの作り出した砂人形であるが、今の彼では数秒間しかその形を維持する事が出来なかったのだ。でも、例えハッタリであったとしても数秒間時間を稼ぎ、今のラグオは自由の身である。

 その隙にルークはミドの頭上へと飛び上がっていた。


『メガトンダブルハンマーッ!!』


 両腕を崩れる巨人の砂を利用して覆い、巨大なハンマーを作り上げる。そして、驚愕に見開かれるミドのその頭部目がけて、全力でそのハンマーを叩き込んだ。

 ドゴーンと岩と岩が激突したかのような衝撃音が響き渡る。

 頭部に大きな衝撃を受けたミドは、そのまま大きくよろめいて身体が光に包まれた。


(アイツの身体はとても硬いし、計算上は大丈夫だと判断したけど、まさか死んでないよね?)


 砂地に着地したルークは光に包まれるミドを振り返った。

 光に包まれていたミドは元の少年の姿に戻り、魔獣ミドガルズオルムも光となって消失する。ミド本人は、そのままバタリと砂の上に倒れ伏した。

 念の為確認したが、心音は確認できる。敵性反応も今度こそ消失したし、これでようやくの勝利と言えるだろう。


『ふ、ふぃー。なんとか勝てたー』


 最後はもっと派手な技で締めたかったが、まぁ勝ちは勝ちである。

 とは言え、一人だけであれば負けていたかもしれない。あくまでも“かも”である。こう見えて負けず嫌いなのだ。はっきりと負けたと認識しない限り、決して負けでは無いのである。

 でも、この勝利は彼のおかげだ。

 ルークは尻餅をついてゼーゼー息をしているラグオを向き、ニカッと笑みを浮かべる。


『ラグオ君手を出して』

「えっ? 手……?」


 言われるがままに片手を上げると、ルークは勢いよくその手をパァンと叩いた。


『やったね! ぼく達の勝利だ!!』

「え―――う、うんっ!!」


 太陽のようなルークの笑顔につられ、ラグオも満面の笑みを浮かべ、大きく頷いた。



 第二戦……ルークVSミドの戦いは、こうして幕を閉じた。




 やはり、戦いの決着編は長くなる。

 当初の予定ではゲイルとルークの戦いはオマケみたいなもので、さっさと終わる予定だったんですけどね。


 次話、ようやく主人公とヒロインに焦点が移動します。

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