貧富
小説っていいよねっ。後々ケモノが出てくるようにしたいと思いましんぐ。
今となっては昔のことだが、現在の日本列島ほどの大きさの国があった。そこは貧しく見えたものの野菜の生産や畜産が豊富で、隣接国の中心的輸入相手国であり、国全体でみると比較的裕福なものであった。しかし資本主義であったり、貧富の差があったりとで、時に各地には生活に苦しんでいる人々が見れた。家が無いものもいれば、家はあるが食料が足りないものもいる。反対に、裕福なものは毎日でかい屋敷に寝泊まりし、暖かいものを決まった時間に好きなだけの量を食べられる。メイドというより、奴隷のようなものもいた。
ある日、裕福なものが貧しいものに近づき、大事に握られていたわずかな食料を故意に取り上げ泥の上に捨てた。しかし立場をわきまえるために、貧しいものは何も言わずに、裕福なものが笑いくだけて帰って行った後泥まみれになった食べ物を広い上げ、そのまま口に運んだ。
それを見ていたエルトという名の少年は村の中では比較的裕福な家柄の元に生まれた。彼は村に「裕福なものの悪事」というような題で論文を書き配った。すると、それを読んだ村の者はききんを起こすことを村長に請いて承諾させた。また、この論文は近辺の村々や街へと出回ってゆき同感する者も数多く増え、遂には一つのききんを起こすための大きな兵団がつくられるまでに至った。
エルトは発起人として戦場で指揮をとることになった。彼の父親も一人の兵士として参戦しており、今回ききんを起こした帝都から送られた騎士団とやいばを交わしている。時折片方が危うくなることがあったものの、親子でかばい合って生き延びていた。
丸二日経過し、両者の兵も疲労が限界に近づいていた。優勢であったのは、さすがにも帝都軍である。砂やレンガの上には数多くの死体が転がっていて、帝国軍、ききん軍の亡きものはまるで泥人形のような姿で腐敗していた。エルトの父はつい先ほど不意に背中から剣を刺され死んだところだ。
エルトは悲しむ間もなくがむしゃらに戦う。そして最後は三日目の夜、あの日見た意地悪な「裕福なもの」の顔を目の前にして、護兵に刺され、父の後を追った。エルトは刺され意識を失う前に大声で叫んでいた、「お前らの道徳心は腐敗している。私たちに足りないものは地位と安定した生活だ。人という上ではみな平等であるはずだが、どうしてこのような差があるのだろうか。いや、あるはずがない。この借りは何れ返す。」と。
ききんはエルトの死を期にして終わった。しかし、何の成果もなく終結したわけではなく、帝都の大王クリャント=キツツデスはエルトの最期の叫びに心を痛め、貧富の差がなくなるよう社会主義制国家に仕立て上げることを進めた。お互いが助け合って生きていく社会を形成していったのである。
その後、貧しい暮らしから一変し大富豪となっていったある一家ができた。カルト家である。その家に近代生まれたのは、コチックスという少年だった。その少年は目つきが悪くいつも無表情であったが、きさくな性格で周りの子供からは好かれていた。それであって友人も多かった。しかし、彼は友達と遊ぶことより一人家の庭で飼い犬と遊んでいることが多かった。成長して高等学校に進学したとき、学力はまずまずなものの人の心を繊細に読み取る能力が長けていた。そのため、人より先に行動する彼を「マインドリーダー」と呼ぶ友人が数少なくなかった。
彼が2年に昇級した際担任教論になったサトウヒロマサは日本語学を担当教科としたれっきとした日本人であった。言葉を扱うことがとても優れていて、コチックスは彼の心理を読み取ることができなかった。コチックスの先回りしてしたことが幾度も外れ、生まれて初めてハメを外すことをした。どうしようもできなく、頭を抱えていたコチックスをサトウ教論は職員室によびよせた。
これから先は彼の過酷な冒険が待っている。それはまた後で書くことにしよう。
今回登場人物は喋ったでしょうか。初めはこんなこんな頑張っていきます。
続きは気が向いたら書くよ。