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アカシック  作者: 九条穹
白き誘い編
13/20

Question&Answer

「・・・・・・力ですか。」

「そうだ、素質の第一段階は備わっている様であるしな。」

相手は淡々と話始めた。

「こっちの世界に来る者の兆候を見たであろう。喰われる直前までその子は意識がなかったはずだ。」

俺はここで最初の光景に合点が付いた。

「つまり、ここに来る前後で意識がはっきりとある人は素質があるということですか?」

「まぁ、そんなものだろう。さてと・・・・・・」

相手はまたもや手をかざし、虚空の場所に手を突っ込んだ。

その空間はそれに反応するように裂けていく。本当に不思議すぎる光景であった。

空間の裂け目から手を抜き、握りこぶしの状態だった手を開いた。

「これを、君にあげよう。」

そう言われて差し出されたもの。それは、鳥の嘴のようでもあり仮面のような形とでも言えるものであった。大きさはキーホルダー程度、色はあの刀と同じく純粋な白だ。

「これは・・・・・・。というか、さっきから何もないところから物が出てくるのはどういうこと原理なんですか?」

「その2つの質問に答えよう。」

相手は、空いているベンチに座った。そして俺を見つめて言った。

「まず初めの質問だが、それは鍵だと思ってもらえればいい。ただし、その鍵はその人次第で使えるか使えないかが決まる。」

「鍵ってどこのですか?」

俺の質問の答えはいい質問だったようだ。

「その答えは2つ目の質問の答えと同じだ。この裂け目を開くのに利用できる。ただこちらとしては開かないでほしいものだが・・・・・・。」

「さて、そろそろここの時間固定も終了する。ここでお別れだ。」

そう言うと、相手の体が透明になっていく。

「最後に1つ質問していいですか?」

「消えるまでならばな。」

俺は最後に残った質問を言った。

「あの子供はどうなる? そしてあなたは誰だ!」

まず、相手の足の輪郭が消える。

「あの子は喰われた。ここは精神世界といっただろう。つまり、ここで喰われることは現実では精神崩壊に近い状態となって還元される。死ではないが、ある意味死に近いのかもしれない。」

次に胸の辺りまで消える。

「それと、1つと言ったのに2つ質問しているぞ、旭君。」

「あっ・・・・・・。」

俺は自分の言葉のおかしさに呆気にとられた。

「まぁいい。私のことは、“由宇”としておこう。」

最後に、由宇の輪郭が消滅した。

俺は貰ったものを見ようとして、気が付いた。

自分の輪郭も薄れていき、消えかけていた。


 「おい、あそこに怪しいやつがいるぜ。」

 「ずっとこっちを見てて・・・・・・危ない人?」

 俺はその言葉でハッとする。

 子供たちが俺のことを不審者扱いしているようだ。今のご時世、少しでも怪しいと質問タイムになるのはおかしくないか? 

「え? お、俺は不審者じゃ・・・・・・・」

「あれって、先生の言ってる不審者?」

 「おい、誰かおとな呼べよ!」

 俺はこの場から逃げることを選択。この年でご厄介にはなりたくはない!

とりあえずの更新ですので、すぐに推敲されて改稿する予定です。

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