第十一話
ASMR配信と言うのは思いのほか大きかった。ASMR系の同人サイトやサークル、果てはゲームの案件が増えた。大体ガラガラを持ってるのはなんでなんですかねえ......。後は料理を作ってくれる年下新夫系とか最後のやつに引っ張られてないか? それ以外にも瑠那......この場合月か。月のファンアートもあったりしてニッコリ。シコん論ママも立ち絵を作ってくれており、大抵それが描かれている。
「やっぱ、シコん論ママのイラスト良いよなあ。この人に依頼して正解だった。」
因みに定期的にママ変えませんか見たいなDMが来るがそっとブロックしている。当たり前だよなぁ!?
「あ、そうだ。これ上げなきゃ。」
ほぼ日課となった昼ご飯を上げる。今日はオムライス。ファンサとして【君たちへ】とケチャップで書いて投稿する。こういう行動がファンを増やすのだ。とは言えこのままではファンは生殺しに近いものがある。ファンと言うものは大抵推しのグッズが欲しいのだ(偏見)
だが悲しいかな。俺にはグッズの作り方やその流通方法は解らない。というか素人で調べて痛い目見たらいやだし、うーん、どうしたものかと思いながらDMを漁る。なんかそういったサイトの案件が来てないかなと思いつつよさそうな事務所も探す。正直Vtuberとしての自由性は何とでもなる。それよりファンにグッズやお披露目、歌ってみたといった需要を満たすものを提供しやすい環境が欲しい。自由性とか正直俺男ですけどで通る気がするし。後はリアルとの兼ね合いかねぇ......。そこらへんは交渉次第かなあ。事務所は有名どころの方がよさそうだが、生憎たくさん人がいるとこに飛び込むのは怖い。出来れば少ないながら信用できそうなところがいいなあ。
「ん? 大会へのお誘い?」
DMを眺めていると同業者から大会のお誘いがあった。調べてみると結構大規模な大会で何度も行っているという実績もある。内容としては三人一組で生き残りを目指すFPSゲーム。チームはランダムと。このゲームならやったあるけど......。
「初心者なんだよなあ......。足引っ張らない?」
俺のランクは最低ランクのブロンズⅣ。まあ一回しかランクやってなくて速攻で事故して、終わったからしゃーない。過去のをざっと見た感じ参加相手はダイヤとかプラチナとか上位層なんだよなあ。今から一か月の練習でなんとかなるか? 無理だな。そこら辺の不安点を聞いてみると今回から参加者のポイント制や一部制限を導入して低ランクの配信者も楽しめるようにするらしい。具体的にはチームの総ポイントを二十点以内。プロは十五点、そこから最高ランクを十点、そこから九、八、七、三、二、一となった。三人チームなのでどこかしらに低ランク帯(当社比)の配信者を入れなきゃならない。初めての試みだから手探りなんだろう。他にもこれまでの大会や他の大会で実績のある配信者にはプラス、年齢の高い人にはマイナス、同じく日本語が不自由な人(この場合は主催者との面談等で決めるらしい)にもマイナスと。
「面白そうだから参加してみるか。」
参加する旨を送る。速攻で返事が来た。後一週間でシーズンが終わるからそのシーズンの最高ランクによってポイントが決まるとのこと。どこまでいけるかなあ。てか、大会に参加するんだからそれに注力しないとな。幸い時間だけはあるし、ランクと練習を回すしかないな。
[十五時からFPS練習~
練習後ランクに潜ります
#新人Vtuber #T-rex]
海人の君ら @Uminchu_Oshi
[見れない(´;ω;`)]
永遠のN @Neetnobokura
[わっほー!]
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