第九話
数日考えた結果することにした。とは言えASMRエアプ。台本とか女性受けする物とかわからない。そこで瑠那なら女性受けしそうなセリフとか分かるんじゃねと思い連絡する。
数分後、PDFで送られたものはA4十枚分のシチュエーションボイスだった。瑠那曰く
『BANされない物を選定した。』
これ以上のものがあるのか......と若干引きつつお礼を送る。都合のいいことにあの配信以降ASMR用のマイクの案件が来ていたので瑠那や親と一緒に選定してオォンと響と言う会社の案件を受けることにした。DMを返すとすぐに返信が来て二日後にはそのマイクが届いていた。正直専用の部屋とかいらないのか?と思いつつセッティングして瑠那相手にテストをする。瑠那の感想は
「もっとさ、感情、『テレビのアイドルを見て笑う彼女に対して嫉妬する彼君』っていう題材なんだからもっと、嫉妬の感情。それこそ相手の首を絞めて泣きながら聞くくらいの感情を乗せて?」
とのこと。どういう感情だよ。それよりこういうのが女性の間ではやってんの? 怖くね? 首絞めながら泣くってなんだよ。怖いよ。因みにヤンデレは流行ってるらしい。バ男肉というボイチェンを使って男性のように振舞うVtuberのボイスではこれが一番多いらしい。はへー、愛されたいんやなって。
瑠那指導の下一定の成果はあった。瑠那からもGOとお墨付きを得た。とは言え二人とも素人。プロから見たらお粗末なものであろうが友人と一緒に何かをやって成長したというのは嬉しいものである。まあそれがヤンデレ・メンヘラ彼氏や純粋無垢の小悪魔系男子の役が出来るというのは成長と言っていいのかわからないが。尚瑠那からは指導報酬としておはようボイスを求められたのでそれを渡した。後日彼女の母親から寝起きが良くなったと感謝された。
更にこの一連の行動で思いがけないことがった。それはスキルの解放である。瑠那が帰るとステータス画面が浮かび上がりスキル欄が解除されていた。とは言え解放されただけでスキルはない。だが、その解放条件を見れるようになった。そこには試合(練習・公式問わず)で何本塁打やヒット何本達成、何奪三振に加え技術ポイントがある程度必要であることが解った。この技術ポイントは練習や試合で得られること、投打別であること、解放難易度によって技術スキルは減少すると説明があった。正直最後のは意外だった。ゲーム等の場合難易度が上がればその分ポイントも必要となる。それが逆。難易度が低ければ技術ポイントが増える。解放難易度が低いものをたくさん沢山取得できない。つまり、スキルと言うのは低難易度のものでも実践ではかなり強力で解放条件の難しいものもクリアできるようになるものなのではないか。だからその分必要な技術ポイントを上げ、簡単に高難易度のスキルを解放できないようにした。そう考えれば合点はいく。まあこのスキル云々はまず練習に行かなければならないのは確定。後は筋トレといった一人でもできるものと試合形式といった複数人での練習でどのくらいの技術ポイントが入るのかやその差が知りたい。
だが後者は難しい。これから大会の時期。瑠那はもちろん将来のチームメイトも各々の練習に精を出しているころだ。一旦は大会が終わるまで一人練習だな。
現在のステータス
菅原翔真 年齢10
球速130㎞/h
ツーシーム
シンカー1
カーブ4
ドロップカーブ1
スローカーブ2
フォーク3
SFF2
チェンジアップ2
スライダー2
シュート1
弾道2
ミートE
パワーC
走力F
肩D
守備D
捕球D
スキル
[なし]
こんにちは、月照です。
主人公が野球を始めるのはもう少し先です。
誤字脱字、誤記等ある場合は報告してくださると幸いです
そしてこの作品のコメント・評価・ブックマークも是非ともお願いします




