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00:プロローグ
それはいつも通りの朝でした。
いつも通りの牢屋で目覚めて、
いつも通りにこれから戦いにだされるのです。
そうなるはずだったのです。
なのに、この日は違いました。
「おいっ!起きろ!もう朝だ。」
暗い牢屋に男の声が響きました。
牢屋の中は冷たく、太陽の日差しなど全く入らないようです。
その牢屋の中にたくさんの人がいました。
しかし、その人々は他とは少し違いました。
首の後ろ、うなじあたりにプラグを差し込むことができるのです。
その人々は目を覚ますと、次々にプラグを外し始めました。
そう、この人々はアンドロイドなのです。
この物語はそのうちの一人、[フラン]の物語なのです。