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コスプレや実写化は全て解釈違いなんだ

作者: 藻野菜

人気があるアニメや漫画は軒並み実写化する世の中。それだけ『実写化』というものが人気なのだろう。実写化の制作が発表されるたびに燃えている気がするけど、毎回燃えるということはそれだけ『実写化=話題性がある』ということだよなぁと思う。


でも、俺は実写化というものは好きになれない。実写化、舞台、コスプレ、そういった類のものは全て受け入れられない。


受け入れられないからと言って批判するわけではない。『本当に興味がない』『見ない』ということだ。例えそれが大好きなアニメや漫画であったとしても実写化作品を自分から見に行ったりはしない。


漫画やアニメ、小説といった作品を人が演じるってこと自体がもう解釈違いになってしまう。


想像上で生まれた二次元のキャラクターを三次元の世界で再現するのは不可能だし、再現しようとするのは間違っていると思う。


現実の世界に漫画のキャラを生き写しした人物がいるのなら話は別だけれど、そんな人間はいない。見た目も違うし話し方も違うし声も違うし仕草も生活も性格も全てが違う。


そんな何もかも違う人物を「同じ人物」として捉えながら見なければいけないのが実写化だと思う。俺にはそれが出来ないので実写化が見れない。


コスプレも同じ。よく有名なコスプレイヤーさんの写真に対して「原作のまんまじゃん!」とか言ってる人はいるけど、そんなわけない。いくら容姿が整った人がクオリティの高い衣装を着てても原作のまんまになってなるわけがない。だって、何もかもが違うのだから。


もちろん、コスプレイヤーさん自身がその漫画・アニメが好きで自分の好きなキャラクターと同じ格好をすることが自分の『好き』という気持ちを表す手段ならそれは素晴らしいことだと思う。自分の好きな物に対してそこまでお金や時間や労力をかけるのは凄い事だし、俺には真似できない。


でも、それはあくまで人がアニメキャラの恰好をしているだけであって、なりきってるわけでもなければキャラクターを100%再現できているわけでもない。いくらクオリティが高くてもそれは『人がアニメキャラの恰好をしているだけ』なのだ。「原作のまんま」なんてことはない。


『人がアニメキャラの恰好をして』『原作とほぼ同じ台本にそって演技をしている』。実写化はただそれだけのものだからどうしても自分との間に解釈違いが生まれてしまうし、原作以上の面白さ、アツさ、感動がないから見れない。


「原作と実写化は全く別物、目指すところが違う」

と割り切れれば見れるのだろうけど、元になった原作の人気に乗っかって実写化が作られている以上、割り切って見ることはできない。


「あの大人気漫画『その着せ替え人形は恋をする』が遂に実写化!!」

と宣伝されて、『着せ替え人形は恋をする』という作品を切り離して実写化作品を見ることはできない。

「これが元になってますよ!!」

ってめちゃくちゃ言われているんだから。


実写化は見ない、けれど実写化作品を作る人たちは凄いと思う。まずキャスト選びの時点でちゃんと演技力があってなるべくアニメキャラに見た目が似てる人を選ばなければならないし、セットや演出もアニメを意識して作らなければならない。実際に演じる女優俳優さんも二次元の世界で既に動いているキャラクターを自分の身体と演技で再現しなければならない。みんな並々ならぬ努力をしているだろう。


そんな人たちに対して、「見た目が違う」とか「キャストが酷い」とか「コスプレイヤーの人がやると思ってた」とかいう人間はクソだ。


実写化で100%再現するなんて不可能なことを理解していない頭がお花畑の奴らがこの世にこんなにいるなんて驚きだ。


アニメ・漫画原作なんだから見た目が全然違うなんて当たり前だし、名のある作品をお金と時間をかけて作ってるんだからキャストが酷いなんてことあり得ないし、衣装づくりや自分磨きに時間をかけてきた演技がからっきしのコスプレイヤーに主演が務まるはずがない。


実写化を批判したい気持ちは分かるが、批判するならするでもっと頭を使ったマシな批判をするべきだ。ただの誹謗中傷は批判ではないし、誹謗中傷で自分の考えを示している限り、君の嫌いな実写化はこの世から無くならない。


今回の着せ恋の実写化は、キャストや製作への誹謗中傷がかなり目立つ。それだけ話題性のある作品だということだけれど、これだけの過ちをくりかえしているのに人はまだ誹謗中傷なんていう愚行を繰り返すのか。


実写化を成功させようと頑張る人たちには尊敬を、中身の無い批判をする人間には罰を。


読んでいただきありがとうございます!

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