B-1 金髪美女はノーバス・ノーライフ‼︎
俺の名前は湯川 颯人。今年、大学1年生になるにあたって、1人暮らしをすることにした。
2階建ての築20年のアパート。その2階の右端。このアパートは全8部屋ある。
春に引っ越して来て、もう8月を迎えている。
大学も夏休みで、俺は何をしようかと考えていた。
そんな時。
バン!っと俺の部屋のドアが開いた。
呼び鈴もナシに誰だ⁉︎
ドタドタドタ…‼︎
は⁉︎金髪⁉︎女‼︎
それは金髪パーマの腰まである長髪の美女、日本人ではなさそうだ。
「湯川!ゴメンお風呂貸して?」
お隣さん?引っ越しあいさつした時には居なくて、今まで会ったことがないお隣さんだ。
あいさつをする暇もなかった。
えっ⁉︎裸‼︎
彼女はタオルを体に当てて走って来た。
「あっ、おお、ああ…」
あたふたしている俺を見ることもなく彼女は俺のお風呂に入っていった。
10分経過…
「あの〜、大丈夫ですか?」
「うん!ありがとね‼︎」
金髪美女はお風呂に入ったまま言った。
「溜めてます?お風呂。」
「溜めてるわ。良かったかなぁ?」
「はい。もう。」
…♡♡♡♡♡♡
金髪美女がお風呂から上がって来た。
「お風呂、ありがとね‼︎」
「…いえいえ。」
颯人は左下を見つめ、彼女を見ないようにしていた。
「私はアリッサ。アリッサ・ジュゴン。」
「アリッサ・ジュゴン。あぁ、俺は湯川颯人。よろしく。お隣さん!」
「よろしくね〜‼︎」
そう言ってアリッサは颯人に抱き着いた。
タオルが落ちたのが見えた。
裸‼︎
俺と俺のTシャツを挟んでアリッサの胸が当たっている。
あぁ、すげ〜弾力。でかっ‼︎
アリッサ・ジュゴン、22歳。
幼少期は出身地のアメリカで過ごし、5才から日本で暮らしている。
という事を話てくれた。
「あいさつが遅くなってしまって…。」
「こちらこそ、急にお風呂借りちゃって、ごめんね。」
「いいですよ。」
「お風呂壊れちゃったみたいで。」
「直るまでいつでもどーぞ‼︎」
と言ってしまった…。
「ありがとっ‼︎」
アリッサが再び颯人に抱き着く!
「ああ…」
嬉し恥ずかし、ごちゃごちゃな感情。
これが颯人のお風呂ライフの始まりだった。
ノーバス・ノーライフ。