心の根元となる「無垢識」の世界へ!
お師匠様、生まれ持った出自による差別や、運命の善い・悪いは、過去世における行いによるというのとでしょうか?
そうじゃ。心の世界の因果律はごまかしようのない峻厳のものだ。因果応報の心の世界…、一見、余計なお世話だと思うがこも知れないがそんなことはない。
人はこの因果律、因果応報の心の世界があるからこそ、悩み、気づき、揉まれて成長するのだ。
また、この因果律は、現在の心の「意識」(意思)によっては、現世での未来のみならず、過去世から積み重ねてきた「業識」や来世の運命までも変えることが出来る可能性を与えているのじゃ。
先ほど紹介した言葉を考えなさい。
「過去の因を知りたいと思うなら、その現在の果を見なさい。未来の果を知りたいと思うなら、その現在の因を見なさい」…。
よくよくこの言葉を考えると、過去も未来も今の状況に関わっていることに気づくであろう。
現在の意思によって過去世から続く心の悪い癖を修正するよう努力すれば、過去も未来も変わっていくと言うことじゃ。これを「因果倶時」と言う。
その意味は、この現在の心(意思)に過去の因と未来の果がともに同時にそなわると言うことじゃ。
お師匠様、ありがとうございます。理解できました。正直、過去世の話をされましてもどうしたらよいのか分かりませんでした。
今の私の心、意思、努力で頑張れば大丈夫なんですね。
よし、分かればよい。ここでまた一つ質問じゃ。
そちが表現した心の状態の「この世界が平和になって欲しい」、「みんなが仲良くなって欲しい」、「周りの人が幸せになって欲しい」との願いはどこから出たと思う?
分かりません。だけども七番目の「無意識」から上のこの世で生まれたからの心からだと思います。
何故じゃ?
だって、「この世界が平和になって欲しい」、「みんなが仲良くなって欲しい」、「周りの人が幸せになって欲しい」とか願うのは、逆に言えばこの世の中がそうじゃないっていうことだから…。
そうじゃのう。この今、生きている時代の話だからだな。
だが、よく考えてみなさい。物事を善いか、悪いかを判断するには基準となるものが必ず必要となる。それはそちの階層的に構築された下段の心がベースとなるのじゃ。
だから、結論で言うと、この世での今のマサキ君の心(意識)、また、それの土台となった家庭や社会的環境(業識)、また、その下の土台となる「無垢識」が作り出したと言えよう。
大切なポイントは、同じものを目にしても、聞いても、同じ時代に生きても、それぞれ人の判断、価値基準は異なると言うことじや。
だから、この時代に生きて、マサキ君のように本当に真剣に「平和、仲良く、幸せに」を願っている人は幾人いるのか…。
よし、次に心の世界の根元となる「無垢識」について説明しよう…。
(続く「仮:「無垢識」世界!」)




